2026年の両チームの対戦は、同じ年に異なる大会形式で実施された点にも注目したい。3月7日と4月29日は明治安田J1百年構想リーグの地域リーグラウンドEAST、8月29日は2026/27明治安田J1リーグの第4節だった。
3試合の結果を整理すると、鹿島が序盤と直近の対戦を制し、東京Vは4月のホームゲームで一矢を報いた構図が浮かび上がる。
各試合の得点者、会場、入場者数はJリーグ公式記録と両クラブの試合結果に基づく。
集計:2026年11月4日時点。2026年の直接対戦3試合。
3試合の合計得点は鹿島5点、東京V2点。鹿島は2試合で無失点を記録している。
この数字だけを見ると鹿島優勢だが、4月29日の逆転負けは鹿島にとって明確な課題を残した。試合ごとの内容を掘り下げると、両チームの特徴がより鮮明になる。
【3月7日の試合結果】鹿島が鈴木優磨の2ゴールで完封勝利
明治安田J1百年構想リーグ EAST 第5節・2026年3月7日
3月7日にメルカリスタジアムで行われた一戦は、鹿島が前半だけで2点を奪う展開となった。
この試合の主役は、鹿島のFW鈴木優磨だった。
- 26分: 柴崎岳の左CKに鈴木優磨が反応して先制。
- 45分+5: 鈴木優磨がPKを決めて追加点。
- 後半: 東京Vは得点を奪えず、鹿島が2-0で勝利。
鈴木優磨はセットプレーとPKという異なる形で2得点を記録。前半終了時点で2点のリードを築いたことが、試合運びを大きく左右した。
シュート数にも表れた鹿島の優位性Jリーグ公式の試合速報によると、この試合のシュート数は鹿島11本、東京V3本。枠内シュートは鹿島5本、東京V1本だった。
さらにゴール期待値は鹿島1.40に対して東京V0.12。単にスコアで上回っただけではなく、鹿島がより多くの決定機を作っていたことが分かる。
この敗戦は、4月29日の再戦に向けた東京Vにとって大きな反省材料になった。
Jリーグ公式の4月29日試合プレビューでも、前回の鹿島戦で東京Vの選手たちが攻撃面で十分な成果を出せなかったことが紹介されている。
東京Vにとって4月のホームゲームは、単なるリーグ戦の1試合ではなく、鹿島に対して成長を示す機会でもあった。
【4月29日の試合結果】東京Vが2-1で逆転!鹿島に今季初黒星をつける
明治安田J1百年構想リーグ EAST 第13節・2026年4月29日
4月29日の味の素スタジアムでは、3月の対戦とは異なる結果が生まれた。
鹿島が先制したものの、東京Vは前半のうちに2得点を奪って逆転。後半はリードを守り切り、2-1で勝利した。
得点経過と試合の転換点| 時間 | 選手 | 内容 |
|---|---|---|
| 19分 | 濃野公人(鹿島) | 鹿島が先制 |
| 34分 | 熊取谷一星(東京V) | こぼれ球を押し込み同点 |
| 40分 | 吉田泰授(東京V) | 松橋優安のクロスからヘディングで逆転 |
鹿島は19分、濃野公人のゴールで先制した。
しかし、東京Vは34分に熊取谷一星が同点弾を決める。さらに40分には吉田泰授が松橋優安のクロスに合わせ、ヘディングでゴール。前半終了前に試合をひっくり返した。
東京Vにとって重要だったのは、先制された後も攻撃の勢いを失わなかったことだ。
数字で見る東京Vの成長この試合の主なスタッツは次のとおり。
| 項目 | 東京V | 鹿島 |
|---|---|---|
| シュート | 17 | 10 |
| 枠内シュート | 5 | 3 |
| ボール支配率 | 39% | 61% |
| パス成功率 | 68% | 81% |
鹿島がボールを保持する時間は長かったものの、シュート数では東京Vが上回った。ボールを持つ時間の長さと、得点に結びつく攻撃の回数は必ずしも一致しないことを示した試合だった。
また、70分には鹿島の三竿健斗が2枚目のイエローカードで退場。数的不利となった鹿島は、追いつくための攻撃をさらに難しくされた。
結果として、東京Vは後半に追加点こそ挙げられなかったものの、1点のリードを維持した。
東京Vにとって大きかった2つの得点熊取谷一星と吉田泰授のゴールには、それぞれ異なる意味があった。
熊取谷の同点弾は、先制された直後のチームに勢いを取り戻す得点だった。一方、吉田の逆転弾は、松橋のクロスに対するゴール前での反応が生んだものだった。
鹿島のボール保持に対して、東京Vが攻撃の局面で効率よく結果を出したことが勝利につながった。
この試合で東京Vは、3月の完敗から修正できることを結果で証明した。
【8月29日の試合結果】鹿島が0-2で雪辱!レオ・セアラが圧巻の2得点
2026/27明治安田J1リーグ 第4節・2026年8月29日
8月29日19時03分、味の素スタジアムで行われた2026/27シーズン第4節。
鹿島は東京Vを2-0で下し、4月の敗戦を取り返した。
勝利の立役者となったのは、FWレオ・セアラだ。
レオ・セアラが42分と50分に連続ゴール得点は次の2つだった。
- 42分: エウベルが自陣からカウンターで前進し、レオ・セアラがシュートを決める。
- 50分: 左CKから小川諒也がボールを送り、植田直通が頭で折り返したところをレオ・セアラが押し込む。
1点目はカウンターからの速攻、2点目はセットプレーを起点とする攻撃だった。
鹿島は異なる攻撃パターンで得点を奪い、後半開始直後には2点差をつけた。
鹿島アントラーズの公式試合レポートも、レオ・セアラの2得点と無失点での勝利を大きく取り上げている。
シュート数は3対17!鹿島が試合を支配8月29日の試合で特に注目すべきなのは、シュート数の差だ。
東京Vの公式試合記録では、両チームの数字は以下のとおり。
| 項目 | 東京V | 鹿島 |
|---|---|---|
| シュート | 3 | 17 |
| 枠内シュート | 2 | 6 |
| ゴール期待値 | 0.12 | 2.91 |
| ボール支配率 | 39% | 61% |
| パス成功率 | 77% | 88% |
シュート数は鹿島が東京Vの5倍以上。ゴール期待値にも大きな差があった。
この数字から見えてくるのは、鹿島が単に先制点を奪っただけでなく、試合全体を通じて東京Vの攻撃を制限したことだ。
東京Vはシュート3本にとどまり、攻撃の回数そのものを増やせなかった。
一方、鹿島はエウベル、レオ・セアラ、鈴木優磨ら前線の選手を生かしながら、攻撃を継続。さらに植田直通を中心とした守備陣が無失点で試合を終えた。
8月29日のスタメンとフォーメーション東京Vの公式試合情報に掲載されたフォーメーションは、東京Vが3-4-2-1、鹿島が4-4-2。
注目選手としては、次の名前が挙げられる。
東京ヴェルディ
- GK:マテウス
- DF:林尚輝、井上竜太、鈴木海音
- MF:森田晃樹、平川怜、新井悠太
- FW:染野唯月、熊取谷一星
鹿島アントラーズ
- GK:早川友基
- DF:関川郁万、小川諒也、広瀬陸斗、植田直通
- MF:柴崎岳、マテウス・ブエノ、エウベル
- FW:レオ・セアラ、鈴木優磨
実際の登録メンバーや交代については、Jリーグ公式の試合記録に掲載されている。
ハイライトで確認したいポイント8月29日の試合を映像で振り返るなら、特に次の3つが見どころとなる。
1. 42分のエウベルからレオ・セアラにつながったカウンター。
2. 50分のCKから生まれた追加点。
3. 東京Vのシュート数が伸びなかった試合全体の構造。
鹿島アントラーズの公式試合レポートには、試合ハイライト映像も掲載されている。得点シーンだけでなく、鹿島がどのようにボールを奪い返し、攻撃を続けたかを確認すると、2-0という結果の背景が理解しやすい。
【東京ヴェルディと鹿島の通算対戦成績】歴史的にも鹿島がリード
2026年の3試合だけでなく、過去の対戦を含めた通算成績も両チームの力関係を考える材料になる。
2026年8月29日の試合前、東京ヴェルディの公式試合情報には、両チームの対戦成績として鹿島25勝、引き分け5、東京V18勝と掲載されていた。
その後、鹿島が8月29日の試合に勝利したため、現時点の集計は次のようになる。
通算対戦成績(東京V対鹿島)
18
東京Vの勝利
5
引き分け
26
鹿島の勝利
通算試合数
49試合
東京V側から見た勝敗。2026年8月29日終了時点。
両クラブは2000年代にもJ1で複数回対戦している。
過去の対戦記録を見ると、2008年には鹿島が4-1、2-0と連勝。2005年や2004年にも対戦があり、鹿島が勝利した試合が複数残っている。
一方、東京Vも2004年6月には鹿島を3-0で破っている。さらに2024年8月25日には2-1で勝利しており、鹿島に対して常に一方的に負けてきたわけではない。
こうした歴史を踏まえると、東京Vが鹿島に勝つためには、相手のボール保持を制限するだけでなく、限られた攻撃機会を得点につなげる必要がある。
4月29日の勝利は、その条件がうまくかみ合った試合だった。
【2026年11月最新成績】鹿島6位、東京V17位の現状を比較
2026年11月4日時点で確認できるJ1順位表は、11月1日更新分が最新となっている。
その数字を見ると、鹿島と東京Vには明確な順位差がある。
| 比較項目 | 鹿島アントラーズ | 東京ヴェルディ |
|---|---|---|
| 順位 | 6位 | 17位 |
| 勝点 | 23 | 11 |
| 試合数 | 13 | 13 |
| 勝利 | 7 | 2 |
| 引き分け | 2 | 5 |
| 敗戦 | 4 | 6 |
| 得点 | 29 | 11 |
| 失点 | 22 | 22 |
| 得失点差 | +7 | −11 |
鹿島は13試合で29得点を記録している。
1試合平均に換算すると約2.23得点。東京Vの11得点と比較すると、攻撃力の差は数字にも表れている。
特に2026年の直接対戦では、鈴木優磨とレオ・セアラがそれぞれ複数得点を記録した。
鹿島は前線の選手が得点を決めるだけでなく、エウベルの突破、柴崎岳のセットプレー、植田直通の空中戦など、複数の攻撃手段を持っている。
東京ヴェルディは守備の安定と得点力の改善が課題東京Vは13試合で11得点、22失点。鹿島と失点数は同じだが、得点数では18点の差がある。
ここから見えてくるのは、東京Vにとって守備だけでなく攻撃面の改善も欠かせないということだ。
ただし、11月1日のV・ファーレン長崎戦では2-1で勝利。10月24日のアビスパ福岡戦でも3-1で勝っている。
直近のリーグ戦5試合では、東京Vは2勝1分2敗。鹿島は4勝1分ではなく、順位表の記録では3勝1分1敗となっている。両チームとも今後のリーグ戦で順位を押し上げる余地がある。
両チームの力関係をどう評価するか現状の数字から判断すると、鹿島が優勢であることは明らかだ。
ただし、東京Vが4月29日に勝利した事実は見逃せない。ボール支配率で劣っても、シュート数やゴール前の攻撃精度で上回れば勝利できることを証明した。
次回対戦では、東京Vがその4月の戦い方を再現できるかが大きな焦点となる。
【次回対戦は12月19日】MUFGスタジアムで迎える鹿島35周年記念試合
12月19日(土)15:00
2026/27明治安田J1リーグ 第20節
鹿島
ホーム
VS
東京V
アウェー
MUFGスタジアム(国立競技場)
放送予定:DAZN・NHK BS
Jリーグ公式日程・鹿島公式発表に基づく。試合情報は変更される場合がある。
今回の試合は、鹿島アントラーズのクラブ創設35周年を記念する特別なホームゲームとして開催される。
鹿島は2026年10月1日にクラブ創設35周年を迎えた。これを記念して、12月19日の東京V戦を「35周年記念試合」と位置づけ、選手が記念ユニフォームを着用することも公式発表している。
また、鹿島は2023年以降、毎年1試合をMUFGスタジアムで開催してきた。過去3回の同会場でのホームゲームでは、いずれも5万人を超える観客が集まり、鹿島が勝利しているという。
つまり、12月19日は通常のリーグ戦であると同時に、クラブの歴史を祝うイベントとしての意味も持つ。
なお、MUFGスタジアムは鹿島の通常のホーム会場であるメルカリスタジアムとは異なる。東京Vのホームである味の素スタジアムとも別の施設で、国立競技場を指す名称だ。
12月19日の試合で注目したい3つのポイント1.レオ・セアラと鈴木優磨の得点力
2026年の直接対戦では、鈴木優磨が3月に2得点、レオ・セアラが8月に2得点を記録した。
鹿島の攻撃を止めるためには、最終ラインの対応だけでなく、中盤で前線へのパス供給を制限することも必要になる。
2.東京Vが4月の勝利を再現できるか
4月29日の試合では、東京Vが前半に2得点を奪って逆転した。
鹿島のボール保持を許しても、攻撃への切り替えを素早く行い、ゴール前で人数をかけられるかがポイントになる。
3.特別な会場での試合運び
MUFGスタジアムでの記念試合には、大勢の観客が集まることが予想される。
通常のメルカリスタジアムとは異なる環境で、鹿島がホームとしての強さを発揮できるか。東京Vにとっても、アウェーでの対応力が問われる試合になる。
【プロの結論】2026年の東京V対鹿島から見える本当の力関係
2026年の3試合を振り返ると、鹿島の優位性は勝敗だけでなく、攻撃の質と試合をコントロールする能力にも表れている。
3月7日は鈴木優磨の2得点で完封。8月29日はレオ・セアラの2得点に加え、シュート数でも東京Vを大きく上回った。
一方、4月29日は東京Vが前半のうちに2得点を奪って逆転。鹿島のボール支配に対しても、攻撃の局面で成果を出した。
この3試合から読み取れる要点は、次のとおりだ。
- 鹿島の優位性: 攻撃の選択肢が多く、複数の選手が得点に関与できる。
- 東京Vの勝機: ボールを持つ時間にこだわらず、速攻とゴール前の精度を高める。
- 次回対戦の焦点: 鹿島の攻撃をどこまで制限し、東京Vが決定機を作れるか。
2026年11月時点の順位では鹿島が6位、東京Vが17位。現状のチーム成績には差があるものの、直接対戦で東京Vが勝利した実績は、次の試合に向けた重要な材料になる。
12月19日の一戦は、鹿島が35周年記念試合を勝利で飾るのか、それとも東京Vが再び鹿島を破るのかという構図になる。
【東京ヴェルディ対鹿島】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の東京ヴェルディ対鹿島アントラーズの対戦成績は?
A1:2026年は3試合が行われ、鹿島が2勝、東京Vが1勝。鹿島は3月7日に2-0、8月29日に2-0で勝利し、東京Vは4月29日に2-1で勝利した。
Q2:2026年8月29日の東京V対鹿島の結果は?
A2:鹿島アントラーズが2-0で勝利した。レオ・セアラが42分と50分に得点し、2ゴールを記録した。
Q3:2026年4月29日の東京V対鹿島はどちらが勝った?
A3:東京ヴェルディが2-1で勝利した。鹿島の濃野公人が先制した後、熊取谷一星と吉田泰授が得点して逆転した。
Q4:東京ヴェルディと鹿島アントラーズの通算対戦成績は?
A4:2026年8月29日終了時点では、通算49試合で鹿島が26勝、引き分け5、東京Vが18勝。鹿島が歴史的にも勝ち越している。
Q5:東京V対鹿島の次回対戦はいつ?
A5:2026年12月19日(土)15時キックオフ予定。2026/27明治安田J1リーグ第20節として、MUFGスタジアム(国立競技場)で開催される。
Q6:8月29日の試合のハイライトやスタメンはどこで確認できる?
A6:Jリーグ公式の試合情報でスターティングメンバー、フォーメーション、試合経過、スタッツを確認できる。鹿島アントラーズの公式試合レポートにはハイライト映像も掲載されている。
Q7:2026年11月時点で鹿島と東京Vの順位は?
A7:11月1日更新のJ1順位表では、鹿島アントラーズが6位(勝点23)、東京ヴェルディが17位(勝点11)となっている。
2026年の東京ヴェルディ対鹿島アントラーズは、鹿島が2勝、東京Vが1勝。合計スコアは鹿島5点、東京V2点だった。
3月の鹿島勝利、4月の東京Vの逆転勝利、8月の鹿島の完封勝利と、試合ごとに異なる展開が生まれている。
特に8月29日は、レオ・セアラの2得点とシュート数の大きな差が鹿島の強さを印象づけた。
そして12月19日には、MUFGスタジアムで再び両チームが激突する。鹿島の35周年記念試合という特別な舞台で、東京Vが2026年の対戦成績をタイに戻せるかが見どころだ。
2026年の東京V対鹿島を締めくくる一戦は、両チームの攻撃力と試合対応力を測る重要な90分となる。