2026年3月8日から22日まで、エディオンアリーナ大阪で開催された大相撲春場所(令和8年三月場所)。幕内最高優勝を手にしたのは、東関脇の霧島だった。成績は12勝3敗。14日目に3度目の幕内優勝を決め、千秋楽を待たずに賜杯の行方が確定した。優勝決定戦は行われていない。
今場所は霧島の復活劇だけでなく、横綱・豊昇龍の11勝4敗、大の里の途中休場、大関・安青錦の負け越し、琴櫻の10勝5敗など、上位陣にも明暗が分かれた場所だった。三賞では霧島が初の殊勲賞を獲得し、琴勝峰と藤青雲が敢闘賞、藤ノ川が技能賞に選ばれた。加えて、場所後の3月25日には霧島の大関再昇進も正式決定している。
【2026年春場所の結果】霧島が12勝3敗で3度目の幕内優勝!
令和8年三月場所は、2026年3月8日に初日を迎え、3月22日に千秋楽を終えた。会場は大阪府立体育会館としても知られるエディオンアリーナ大阪。15日間にわたる熱戦の中心にいたのが、関脇・霧島だった。
幕内優勝は東関脇・霧島日本相撲協会の公式記録によると、霧島は12勝3敗で幕内最高優勝を達成した。自身3度目の優勝であり、2023年九州場所以来、14場所ぶりの賜杯獲得となった。
霧島は今場所、序盤から安定した相撲を展開。押し相撲にも四つ相撲にも対応できる持ち味を発揮し、優勝争いの先頭を維持した。特に注目されたのは、終盤に上位力士との対戦が続くなかでも、勝ち星を積み重ねた点だ。
最終的な成績は12勝3敗。千秋楽には大関・琴櫻に押し出されて敗れたものの、前日に優勝が決まっていたため、賜杯の行方には影響しなかった。
優勝決定戦が行われなかった理由春場所の優勝決定戦がなかったのは、14日目の3月21日に霧島の優勝が確定したためだ。
この日の霧島は大関・安青錦と対戦し、下手投げで敗れた。一方、優勝を追っていた横綱・豊昇龍は大関・琴櫻に敗れ、同じく優勝争いに残っていた琴勝峰も小結・熱海富士に敗北。優勝の可能性を残していた3人がそろって黒星となった。
霧島は自身の取組に敗れながら、追走する力士との差によって優勝を決めるという異例の展開となった。14日目に優勝が確定したため、千秋楽に優勝決定戦を実施する必要もなくなった。
日刊スポーツなどの報道でも、優勝争いの中心にいた3人が同日に全員敗れる展開が大きく取り上げられた。勝って優勝を決めるのではなく、他の力士の結果によって賜杯が確定した点は、今場所を象徴する場面だった。
なお、霧島は千秋楽も琴櫻に敗れており、最終成績は12勝3敗。優勝決定後の一番まで含めると、最後の2日間は連敗で場所を終えたことになる。
【幕内星取表】豊昇龍・大の里・安青錦ら上位陣の成績を一覧
2026年春場所の幕内では、霧島が優勝を飾った一方、横綱・大関陣には厳しい結果も見られた。
横綱・豊昇龍は11勝4敗で優勝争いの次点。もう一人の横綱・大の里は0勝4敗11休と途中休場した。大関・安青錦は7勝8敗で負け越し、琴櫻は10勝5敗で二桁勝利を記録している。
横綱・大関の春場所成績- 豊昇龍(横綱):11勝4敗。終盤まで優勝争いに加わったが、14日目の琴櫻戦に敗れた。
- 大の里(横綱):0勝4敗11休。序盤から黒星が続き、途中休場となった。
- 安青錦(大関):7勝8敗。14日目に霧島を破ったものの、最終的には負け越し。翌場所は初のかど番となった。
- 琴櫻(大関):10勝5敗。豊昇龍を破り、千秋楽には霧島にも勝利して二桁勝利を達成した。
豊昇龍は11勝4敗と好成績を残したものの、霧島の12勝には届かなかった。琴櫻は終盤に存在感を示した一方、安青錦は勝ち越しにあと1勝届かず、翌場所への課題を残した。
大の里については、0勝4敗11休という数字が示すとおり、15日間を皆勤できなかったことが成績に大きく影響した。横綱の成績を比較するときは、勝敗だけでなく休場日数も確認する必要がある。
令和8年三月場所・幕内全42力士の星取表以下は、東西の番付順に整理した幕内42力士の最終成績。休場した力士については、勝敗と休場日数を分けて記載している。優勝争いだけでなく、各番付で勝ち越した力士と負け越した力士も確認できる。
| 番付 | 東 | 成績 | 西 | 成績 |
|---|---|---|---|---|
| 横綱 | 豊昇龍 | 11勝4敗 | 大の里 | 0勝4敗11休 |
| 大関 | 安青錦 | 7勝8敗 | 琴櫻 | 10勝5敗 |
| 関脇 | 霧島 | 12勝3敗・優勝 | 高安 | 7勝8敗 |
| 小結 | 若元春 | 3勝12敗 | 熱海富士 | 9勝6敗 |
| 前頭筆頭 | 若隆景 | 8勝6敗1休 | 義ノ富士 | 7勝8敗 |
| 前頭二枚目 | 藤ノ川 | 8勝7敗 | 美ノ海 | 4勝11敗 |
| 前頭三枚目 | 平戸海 | 7勝8敗 | 王鵬 | 7勝8敗 |
| 前頭四枚目 | 大栄翔 | 7勝8敗 | 隆の勝 | 9勝6敗 |
| 前頭五枚目 | 阿炎 | 4勝6敗5休 | 琴勝峰 | 11勝4敗 |
| 前頭六枚目 | 一山本 | 9勝6敗 | 阿武剋 | 1勝6敗8休 |
| 前頭七枚目 | 欧勝馬 | 6勝9敗 | 伯乃富士 | 5勝6敗4休 |
| 前頭八枚目 | 宇良 | 5勝10敗 | 正代 | 8勝7敗 |
| 前頭九枚目 | 時疾風 | 5勝10敗 | 玉鷲 | 5勝10敗 |
| 前頭十枚目 | 豪ノ山 | 10勝5敗 | 狼雅 | 5勝10敗 |
| 前頭十一枚目 | 獅司 | 6勝9敗 | 欧勝海 | 5勝10敗 |
| 前頭十二枚目 | 朝紅龍 | 9勝6敗 | 朝乃山 | 8勝7敗 |
| 前頭十三枚目 | 翔猿 | 6勝9敗 | 藤青雲 | 10勝5敗 |
| 前頭十四枚目 | 千代翔馬 | 10勝5敗 | 錦富士 | 9勝6敗 |
| 前頭十五枚目 | 翠富士 | 0勝0敗15休 | 御嶽海 | 8勝7敗 |
| 前頭十六枚目 | 朝白龍 | 10勝5敗 | 金峰山 | 9勝6敗 |
| 前頭十七枚目 | 藤凌駕 | 7勝8敗 | 琴栄峰 | 9勝6敗 |
星取表から見える特徴は、優勝した霧島だけでなく、前頭五枚目の琴勝峰が11勝4敗、前頭十三枚目の藤青雲が10勝5敗と好成績を残したことだ。幕内上位だけでなく、平幕からも三賞に値する活躍が生まれた。
一方、関脇・高安や大関・安青錦など、上位の番付にいながら負け越した力士もいる。翌場所の番付編成を考えるうえでも、今場所の星取表は重要な資料となる。
なお、星取表の公式確認先は日本相撲協会の「過去の成績・番付」にある令和8年三月場所の記録。上記の幕内成績は同場所の公式記録をもとに整理したものだ。
【三賞受賞者一覧】殊勲賞・敢闘賞・技能賞は誰が獲得した?
三賞は、幕内で優れた活躍を見せた力士に贈られる賞で、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3種類がある。2026年春場所では、優勝した霧島を含む4人が受賞した。
殊勲賞:霧島(東関脇・12勝3敗)殊勲賞は霧島が受賞した。自身初の殊勲賞であり、優勝と合わせて今場所の活躍を象徴する受賞となった。
霧島は過去に敢闘賞と技能賞をそれぞれ複数回獲得していたが、殊勲賞は今回が初めて。優勝を決めた場所で、三賞のなかでも殊勲賞を手にしたことは、復活を印象づける結果となった。
敢闘賞:琴勝峰と藤青雲敢闘賞には、次の2人が選ばれた。
- 琴勝峰(西前頭五枚目):11勝4敗
- 藤青雲(西前頭十三枚目):10勝5敗
琴勝峰は優勝争いに加わり、11勝を挙げた。14日目には熱海富士に敗れたものの、場所を通して上位陣に迫る活躍を見せた。
藤青雲は新入幕の場所で10勝5敗を記録。幕内に上がったばかりの力士が二桁勝利を挙げたことは、今場所の見逃せない成果だった。上位との対戦が続く幕内で結果を残し、敢闘賞を獲得した。
技能賞:藤ノ川(東前頭二枚目・8勝7敗)技能賞は藤ノ川が獲得した。成績は8勝7敗で、勝ち越しはわずか1つだったが、相撲の技術面で評価された。
技能賞は単純な勝ち星の多さだけで決まる賞ではない。攻防の技術や相撲内容などが評価対象となるため、二桁勝利に届かなかった藤ノ川の受賞にも意味がある。
今場所の三賞を整理すると、優勝力士の霧島が殊勲賞、優勝争いと新入幕で存在感を示した琴勝峰・藤青雲が敢闘賞、技術面で評価された藤ノ川が技能賞という構図になった。
日本相撲協会の公式記録では、4人の受賞者とそれぞれの番付・成績が掲載されている。
【十両以下の各段優勝者】出羽ノ龍・和歌ノ富士ら5人の結果
春場所で注目すべきなのは幕内だけではない。十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口でも各段の優勝力士が決定した。
下位の番付では、7戦全勝で優勝を決めた力士が複数登場。序ノ口では6勝1敗の阿龍が優勝し、それぞれの段階で力士たちが次の番付を目指して競い合った。
令和8年三月場所・各段優勝者一覧- 十両優勝:出羽ノ龍(東十両十枚目)11勝4敗
- 幕下優勝:和歌ノ富士(東幕下二十八枚目)7勝0敗
- 三段目優勝:生田目(西三段目三枚目)7勝0敗
- 序二段優勝:旭富士(西序二段八枚目)7勝0敗
- 序ノ口優勝:阿龍(西序ノ口十二枚目)6勝1敗
十両を制したのは、出羽海部屋所属の出羽ノ龍。東十両十枚目で11勝4敗を記録し、十両優勝を果たした。
十両は幕内昇進を目指す力士にとって重要な番付だ。優勝という結果は、翌場所以降の番付上昇に向けても大きな実績となる。
幕下優勝・和歌ノ富士は7戦全勝幕下では春日野部屋の和歌ノ富士が7戦全勝で優勝した。東幕下二十八枚目からの優勝で、全勝という内容も目を引く。
和歌ノ富士は2026年1月場所に初土俵を踏んだ力士。初土俵から間もない段階で幕下優勝を成し遂げたことは、今場所の各段優勝のなかでも注目される記録だ。
三段目・生田目、序二段・旭富士も全勝優勝三段目では二子山部屋の生田目が7勝0敗で優勝。西三段目三枚目という位置から、全勝で各取組を勝ち抜いた。
序二段では伊勢ヶ濱部屋の旭富士が7勝0敗で優勝した。こちらも全勝で、序二段の優勝者として名前を刻んだ。
序ノ口優勝は阿龍最下位の序ノ口では、中村部屋の阿龍が6勝1敗で優勝した。7戦全勝ではないものの、6勝を挙げて序ノ口の頂点に立った。
各段の優勝者を振り返ると、十両の出羽ノ龍から序ノ口の阿龍まで、幅広い番付で新たな実績が生まれた場所だったことがわかる。
これらの優勝力士と成績は、日本相撲協会の「令和八年三月場所 優勝力士・三賞力士」の公式記録に掲載されている。
【霧島の大関再昇進】3月25日に正式決定した復活劇
2026年春場所の最大のニュースは、霧島の優勝だけでは終わらなかった。場所終了後の3月25日、日本相撲協会は番付編成会議と理事会を開き、関脇・霧島の大関昇進を正式に決定した。
これによって霧島は再び大関の地位に戻ることになった。2023年夏場所後に初めて大関へ昇進したものの、その後は成績やけがの影響もあり、大関から陥落。そこから再び三役で結果を積み上げ、今回の昇進を勝ち取った。
優勝と大関昇進を結びつけた安定感大関昇進の目安として一般に知られているのが、三役で直近3場所合計33勝という基準だ。霧島は春場所を12勝3敗で終え、直近3場所の合計34勝という成績を残していた。
もちろん、大関昇進は勝ち星の合計だけで機械的に決まるものではない。相撲内容や地位、成績の安定性なども含めて審議される。それでも、春場所の優勝と12勝という数字は、再昇進を後押しする大きな材料となった。
特例ではない大関復帰という歴史的な意味今回の大関再昇進には、もう一つ注目すべき点がある。
日本相撲協会の発表と報道各社の報道によると、霧島の復帰は、従来の特例措置による大関復帰とは異なる経緯をたどったものだった。現行のかど番制度が始まった1969年以降、平幕以下まで番付を落としてから再び大関に返り咲いた力士は、魁傑、照ノ富士に続いて霧島が3人目と報じられている。
一度大関の座を失った力士が、再び三役で成績を積み重ね、優勝を経て大関に戻ることは容易ではない。霧島の春場所は、単なる優勝記録ではなく、長い時間をかけて地位を取り戻した復活の場所として記憶されることになった。
3月25日の昇進決定によって、春場所の結果は翌五月場所の番付にもつながる重要な節目となった。霧島にとっては、再び大関として土俵に上がる新たな挑戦の始まりでもある。
【大相撲春場所結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の大相撲春場所で優勝した力士は誰ですか?
A1:幕内優勝は、音羽山部屋所属の関脇・霧島です。12勝3敗で自身3度目の幕内最高優勝を果たしました。14日目に優勝が決まり、千秋楽に優勝決定戦は行われていません。
Q2:2026年春場所の三賞受賞者は誰ですか?
A2:殊勲賞は霧島、敢闘賞は琴勝峰と藤青雲、技能賞は藤ノ川です。琴勝峰は11勝4敗、藤青雲は10勝5敗、藤ノ川は8勝7敗でした。
Q3:豊昇龍・大の里・安青錦の春場所の成績は?
A3:豊昇龍は11勝4敗、大の里は0勝4敗11休、安青錦は7勝8敗でした。安青錦は負け越したため、翌場所は初のかど番となりました。
Q4:2026年春場所の十両以下の優勝力士は誰ですか?
A4:十両は出羽ノ龍(11勝4敗)、幕下は和歌ノ富士(7勝0敗)、三段目は生田目(7勝0敗)、序二段は旭富士(7勝0敗)、序ノ口は阿龍(6勝1敗)です。
Q5:霧島の大関再昇進はいつ決まりましたか?
A5:2026年3月25日です。日本相撲協会が番付編成会議と理事会を開き、関脇・霧島の大関昇進を正式に決定しました。
2026年の大相撲春場所は、関脇・霧島が12勝3敗で3度目の幕内優勝を果たした場所となった。14日目に優勝が決まる異例の展開となり、優勝決定戦は実施されなかった。
三賞では霧島が初の殊勲賞を獲得し、琴勝峰と藤青雲が敢闘賞、藤ノ川が技能賞を受賞。横綱・豊昇龍は11勝4敗、大の里は0勝4敗11休、大関・安青錦は7勝8敗と、上位陣の成績にも大きな差が生まれた。
十両以下では出羽ノ龍、和歌ノ富士、生田目、旭富士、阿龍がそれぞれの段で優勝。幕内だけでなく、将来の関取を目指す力士たちにも注目が集まる結果となった。
そして3月25日には、霧島の大関再昇進が正式決定。春場所は、優勝という成果に加え、再び大関の地位を取り戻した力士の復活劇という意味でも、2026年の大相撲を振り返るうえで重要な場所となった。
春場所の結果を確認する際は、優勝力士だけでなく、三賞、幕内星取表、各段優勝者、場所後の番付編成まで合わせて見ると、15日間の相撲が持つ意味をより深く理解できる。今後の番付や優勝争いを追う際にも、日本相撲協会の公式取組結果と星取表を基準に確認したい。
【プロの結論】 今場所の本質は、霧島が単に優勝したことではない。一度失った大関の地位を、自らの勝ち星と相撲内容で取り戻した点にある。14日目の優勝決定、三賞での評価、3月25日の大関復帰までを一連の流れとして見ることで、2026年春場所の価値がより明確になる。