星取表は、正式には「大相撲勝負星取表」と呼ばれ、本場所における力士の勝敗を対戦相手とともに記録する資料です。
日本相撲協会の説明によると、正式な星取表は表面に十両以上、裏面に幕下から序ノ口までの力士の成績を掲載する形式です。一般的には「星取表」と略して呼ばれています。
星取表の基本的な読み方初めて星取表を見る場合、次の3点を押さえると理解しやすくなります。
1. 縦方向: 力士の名前と番付を確認する。
2. 横方向: 初日から千秋楽までの日別の勝敗を確認する。
3. 記号: ○や●などから、その日の結果を読み取る。
幕内・十両の星取表は、東と西の力士を番付に沿って配置し、15日間の成績を並べています。
東西は単なる左右の表示ではありません。番付上の地位を示す重要な情報です。同じ前頭でも東前頭筆頭と西前頭筆頭では別の位置として扱われます。
幕内星取表と十両星取表の違い
幕内星取表
幕内は大相撲の最上位の階級です。横綱・大関・関脇・小結・前頭の成績が掲載されます。優勝争いや三賞、金星などを確認する際にも利用されます。
十両星取表
十両は幕内の下に位置する階級です。十両優勝だけでなく、幕内昇進を目指す力士の成績や、幕下への降格につながる負け越しにも注目が集まります。
一方、幕下以下は原則として15日間で7番の取組です。幕内・十両と同じ15日間の表でも、実際に相撲を取る日数が異なります。日本相撲協会の公式クイズでも、この違いが説明されています。
【記号を完全整理】○・●・□・■・「や」の意味と勝敗の関係

星取表で最も重要なのが、勝敗を示す記号です。
日本相撲協会公式サイトの令和8年十一月場所の星取表には、7種類の記号が掲載されています。
出典:日本相撲協会公式サイト「星取表」「大相撲クイズ」。
白星と黒星の違い白星は勝利、黒星は敗北を意味します。
- ○が付くと、その日の取組に勝ったことを示す。
- ●が付くと、その日の取組に負けたことを示す。
相撲のニュースで「白星を先行させた」「黒星が先行した」という表現が使われるのも、この記号に由来します。
例えば、初日から5日目まで○○●○○なら、4勝1敗です。
□と■は不戦勝・不戦敗不戦勝とは、対戦相手が休場するなどの理由で取組が成立せず、戦わずに勝ちとなることです。
反対に、取組が組まれている日に自分が出場できず、敗北となるのが不戦敗です。
- □:対戦相手の事情などによる不戦勝
- ■:自分が出場できないことによる不戦敗
大切なのは、不戦勝も通常の勝利と同じ1勝、不戦敗も通常の敗北と同じ1敗として扱われることです。
なお、日本相撲協会の解説では、正式な星取表と会場配布の取組表・公式サイトでは表示方法が異なる場合があると説明されています。通常の勝敗と不戦勝・不戦敗を区別して確認できるのが、□と■の特徴です。
「や」は休場を表す?勝敗には影響する?「や」は休み、または取組がないことを表します。
ここで注意したいのが、休場した日すべてが同じ扱いになるわけではない点です。
例えば、力士が場所途中で休場した場合、すでに取組が組まれていた日は不戦敗となることがあります。その後、休場が続く期間は「や」と表示されます。
つまり、
- ■は敗北として数える。
- やは勝敗に数えない。
この違いを理解していないと、星取表の最終成績を正しく読み取れません。
×と△は何を意味する?「×」は引き分け、「△」は痛み分けです。
引き分けは勝負が決着しなかった状態で、痛み分けは取組中の負傷などによって勝負を続けられなくなった場合の判定です。
日本相撲協会の2025年12月の解説では、痛み分けは現代の大相撲では非常に珍しい判定とされています。一般的な星取表では、まず○・●・□・■・やを覚えておけば、日々の成績をほぼ問題なく読み取れます。
【勝ち越し・負け越し】何勝すれば番付が上がる?休場の数え方も解説
星取表を見る目的の一つが、力士の勝ち越し・負け越しを確認することです。
勝ち越しは、勝ち数が負け数を上回ること。負け越しは、負け数が勝ち数を上回ることを意味します。
幕内・十両は8勝が勝ち越しの基準幕内と十両は、原則として15日間で15番の取組を行います。
そのため、全日程に出場した場合の判定は次のとおりです。
| 最終成績 | 判定 |
|---|---|
| 15勝0敗 | 勝ち越し |
| 14勝1敗 | 勝ち越し |
| 10勝5敗 | 勝ち越し |
| 8勝7敗 | 勝ち越し |
| 7勝8敗 | 負け越し |
| 6勝9敗 | 負け越し |
| 5勝10敗 | 負け越し |
| 0勝15敗 | 負け越し |
8勝7敗と7勝8敗は、たった1勝の差ですが、番付編成においては重要な違いです。
幕下以下は4勝3敗が勝ち越し幕下以下の力士は、原則として1場所で7番の取組を行います。
そのため、幕内・十両とは勝ち越しの基準が異なります。
- 7勝0敗:全勝
- 6勝1敗:勝ち越し
- 5勝2敗:勝ち越し
- 4勝3敗:勝ち越し
- 3勝4敗:負け越し
- 2勝5敗:負け越し
- 1勝6敗:負け越し
- 0勝7敗:全敗
特に幕下15枚目以内の力士にとって、7戦全勝は十両昇進を目指すうえで大きな意味を持ちます。
幕下以下は取組数が少ないため、1勝の重みが大きくなるのです。
休場した場合の勝ち越し判定休場がある場合は、単純に勝利数だけで判断しないことが大切です。
例えば、次のような成績を考えてみましょう。
| 成績 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 8勝7敗 | 勝ち越し | 勝ちが1つ多い |
| 7勝8敗 | 負け越し | 負けが1つ多い |
| 7勝3敗5休 | 勝ち越し | 勝ちが4つ多い |
| 6勝7敗2休 | 負け越し | 負けが1つ多い |
休場によって「や」が増えても、それ自体が敗北になるわけではありません。
一方、休場初日に不戦敗が記録されれば、その分は負けとして計算されます。
星取表では、○と□を勝ち、●と■を負けとして数え、「や」は別枠として扱う。
この原則を覚えておくと、途中休場した力士の成績も正確に判断できます。
【2026年最新】日本相撲協会公式星取表で幕内・十両の成績を確認する方法
2026年11月場所の星取表を調べる際は、日本相撲協会の公式サイトを利用するのが基本です。
公式サイトには場所ごとの星取表が用意されており、幕内や十両など、階級別に成績を確認できます。
2026年11月場所の日程令和8年 九州場所
福岡国際センター
初日11月8日
日曜日
千秋楽11月22日
日曜日
番付発表
10月26日
開催日数
15日間
出典:日本相撲協会「令和8年 本場所日程」。
日本相撲協会公式サイトを開く
力士情報・成績の項目を探します。
「星取表」を選択する
公式の星取表ページに進みます。
確認したい本場所を選ぶ
2026年11月場所なら令和八年十一月場所を選択します。
幕内・十両などの階級を確認する
見たい力士が所属する階級の星取表を開きます。
力士名と日別の記号を照合する
初日から千秋楽までの記号を確認し、勝ち数・負け数を整理します。
2026年11月3日時点では、公式サイトに令和八年十一月場所の星取表が掲載されています。ただし、開催前なので11月場所の勝敗欄はまだ取組結果を示していません。
2026年9月場所の最新確定成績11月場所の結果がまだないため、直近で千秋楽まで終了した9月場所が比較対象になります。
2026年9月場所では、幕内優勝を大の里が獲得しました。
幕内優勝:大の里12勝3敗
東横綱・二所ノ関部屋/6回目の優勝
十両優勝:北の若11勝4敗
東十両6枚目・八角部屋
出典:2026年9月場所の成績資料。
十両では北の若、輝、嘉陽が11勝4敗で並び、優勝決定戦で北の若が勝利しました。
このように、星取表の数字だけでなく、同じ成績の力士がいる場合は優勝決定戦の結果まで確認することが大切です。
【番付との関係】星取表から翌場所の昇進・降格を読み解く
星取表は、その場所の勝敗を記録するだけの資料ではありません。
次の場所の番付を考えるための重要な判断材料でもあります。
勝ち越しなら必ず大幅昇進する?基本的には勝ち越した力士は番付上昇が期待され、負け越した力士は降下する傾向があります。
ただし、勝ち越しの数だけで翌場所の番付が機械的に決まるわけではありません。
番付編成では、現在の地位、勝敗の差、同じ階級にいるほかの力士の成績なども関係します。
特に幕下から十両への昇進、十両から幕内への昇進では、成績と昇進枠の関係が重要です。
2026年11月場所の番付と9月場所の成績を比較2026年10月26日に発表された11月場所の番付には、9月場所の成績が反映されています。
| 力士 | 9月場所の成績 | 11月場所の番付 |
|---|---|---|
| 大の里 | 12勝3敗 | 東横綱 |
| 豊昇龍 | 0勝0敗15休 | 西横綱 |
| 安青錦 | 11勝4敗 | 東大関 |
| 琴櫻 | 9勝6敗 | 西大関 |
| 霧島 | 8勝7敗 | 東大関 |
| 藤ノ川 | 11勝4敗 | 東関脇 |
| 美ノ海 | 10勝5敗 | 西小結 |
この比較から分かるのは、星取表の成績が翌場所の番付に反映されるということです。
例えば、藤ノ川は9月場所で11勝4敗を記録し、11月場所では関脇に昇進しました。美ノ海も10勝5敗の好成績を残し、小結に昇進しています。
一方、豊昇龍のように休場が続いた場合は、星取表の勝敗だけでなく休場の記録も重要になります。
歴代の星取表と過去場所を比較するメリット過去の星取表を調べると、同じ力士がどのように成績を変化させてきたかが分かります。
比較するときは、次の項目に注目しましょう。
- 直近3場所の勝敗
- 勝ち越し・負け越しの回数
- 休場日数
- 番付の上昇・下降
- 優勝回数と三賞の受賞歴
一場所だけの好成績なのか、複数場所にわたって安定して勝ち越しているのかを比較することで、力士の実力や成長をより立体的に把握できます。
【千秋楽の優勝争い】星取表で本当の勝負どころを見極める
星取表が最も面白くなるのが、終盤の優勝争いです。
初日から順番に勝敗が記録され、千秋楽を迎えるころには優勝候補の位置関係が明確になります。
千秋楽で注目する3つのポイント1. 優勝争いの先頭にいる力士
勝ち星が最も多い力士を確認します。優勝争いでは、単独トップなのか、複数の力士が並んでいるのかが重要です。
2. 優勝候補同士の直接対決
同じ成績の力士が対戦する場合、勝者が単独トップに立つ可能性があります。
2026年9月場所の幕内では、大の里が千秋楽まで優勝争いを演じ、12勝3敗で優勝しました。
3. 優勝決定戦の有無
千秋楽の本割を終えて複数の力士が同じ最高成績で並んだ場合、優勝決定戦が行われることがあります。
2026年9月場所の十両では、北の若・輝・嘉陽が11勝4敗で並び、北の若が優勝決定戦を制しました。
星取表を見るときに陥りやすい3つの誤解- 誤解1: 「や」は負けを意味する。
→ 実際には休み・取組なしであり、勝敗には直接加算されません。
- 誤解2: 不戦勝は通常の勝利と別の成績になる。
→ 勝ち星としては同じ1勝です。
- 誤解3: 勝ち越せば必ず大幅に番付が上がる。
→ 番付は他の力士の成績や現在の地位なども考慮して編成されます。
星取表を単なる勝敗一覧として眺めるのではなく、力士の地位や対戦相手、休場の有無と合わせて読むことが、相撲観戦を深く楽しむコツです。
【プロの結論】相撲の星取表を正しく読み解く判断基準
星取表を理解するうえで、最も大切なのは記号の意味と成績への影響を混同しないことです。
特に覚えておきたいのは、次の5つです。
1. ○は勝ち、●は負け。
2. □は不戦勝、■は不戦敗。
3. 「や」は休みで、勝敗には加算しない。
4. 幕内・十両は15番、幕下以下は原則7番。
5. 勝ち越し・負け越しは、勝ち数と負け数の差で判定する。
また、星取表を利用する目的によって、見るべき項目も変わります。
- 初心者: ○・●・□・■・やの意味を覚える。
- 応援している力士がいる人: 日別の勝敗と休場状況を確認する。
- 番付の動向を知りたい人: 直近数場所の成績を比較する。
- 優勝争いを楽しみたい人: 千秋楽までの勝ち星と直接対決に注目する。
- 過去の成績を研究したい人: 年度別・場所別の星取表を比較する。
【星取表相撲】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:相撲の星取表で白星と黒星は何を意味しますか?
白星は勝ち、黒星は負けを意味します。公式サイトでは○が勝ち、●が負けとして表示されます。
Q2:星取表の「や」は負けとして数えますか?
いいえ。「や」は休み・取組なしを意味し、勝敗には加算しません。ただし、休場初日の取組が成立せず不戦敗となった場合は、■として1敗に数えます。
Q3:大相撲の幕内・十両は何勝すれば勝ち越しですか?
15日間すべて出場した場合は8勝以上が勝ち越し、8敗以上が負け越しです。8勝7敗は勝ち越し、7勝8敗は負け越しになります。
Q4:幕下以下の勝ち越しは何勝からですか?
原則7番の取組なので、4勝3敗以上が勝ち越しです。3勝4敗以下は負け越しです。
Q5:2026年11月場所の星取表はいつから結果を確認できますか?
2026年11月8日の初日から取組結果が反映されます。千秋楽は11月22日です。11月3日時点ではまだ開催前のため、確定した勝敗はありません。
Q6:星取表は過去の場所も確認できますか?
はい。日本相撲協会公式サイトでは、過去場所の星取表や力士の成績を確認できます。過去の成績と現在の番付を比較することで、力士の昇進や成績の変化を調べられます。
相撲の星取表は、力士の15日間の戦いを記録した重要な資料です。
○・●だけでなく、□・■・やの意味まで理解すると、不戦勝や休場を含む複雑な成績も正しく読み取れます。
2026年11月場所は11月8日から11月22日まで福岡国際センターで開催されます。11月3日現在は開催前ですが、10月26日に新番付が発表され、場所前の注目力士や東西の番付を確認できる段階です。
直近の9月場所では大の里が幕内優勝、北の若が十両優勝を果たしました。こうした過去の結果と11月場所の星取表を比較することで、力士の成長や番付の変化、次の優勝争いをより深く楽しめます。
【プロの結論】星取表を見るときは、勝敗の数だけで判断せず、休場・不戦勝・番付・過去場所の成績をセットで確認すること。 これが大相撲の成績を正確に理解し、千秋楽までの優勝争いを楽しむための最も確実な方法です。