最初に現在の状況を整理すると、嵐のワクワク学校は、2026年11月現在、定期イベントとして開催されていません。嵐の5人が先生を務めるドーム公演は2019年6月30日をもって一区切りとなり、翌2020年にオンライン版が特別開催されました。
ここで注意したいのは、2019年の終了と2020年のオンライン開校は矛盾する出来事ではないという点です。2019年に終了したのは、従来の形式で嵐のメンバーが先生を務めるイベント。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大という異例の状況に対応した、期間限定のチャリティー企画でした。
2026年時点で押さえておきたい3つの事実- 2011〜2019年:嵐の5人が先生を務めるドームイベントを9年連続で開催。
- 2020年:オンライン形式で5人の授業を配信。
- 2021〜2026年:従来型イベントの再開は発表されておらず、新たな定期開催も告知されていない。
つまり、ネット上で見かける「ワクワク学校が復活する」という情報を、そのまま2026年の開催決定と受け取ることはできません。過去の映像や2019年の記念企画、2020年のオンライン配信に関する情報と、新規開催の公式発表は区別する必要があります。
【2011年の開校理由】東日本大震災と電力不足から生まれたチャリティーイベント
嵐のワクワク学校が誕生したのは2011年。きっかけは、同年3月11日に発生した東日本大震災でした。
震災後、日本各地では電力不足が大きな社会問題となり、東京ドームで予定されていた嵐のコンサートも通常の形で開催することが難しい状況にありました。そこで、コンサートとは異なる方法でファンにメッセージを届け、被災地を支援する企画として生まれたのが、このイベントです。
なぜ「学校」という形式が選ばれたのかSMILE-UP.が公開した2011〜2018年のイベント概要によると、通常のコンサートより電力を使わずに実施できる企画としてスタートしたことが説明されています。
加えて、学校をテーマにした背景には、嵐らしい方法でメッセージを届け、参加者に笑顔になってもらいたいという考えがありました。放送作家・脚本家として知られる小山薫堂氏から学校形式のアイデアを得たことも、公式資料に記されています。
イベントの中心に置かれた言葉は「日々是気付(ひびこれきづき)」。普段の生活では見落としがちなことに目を向け、身近な出来事から新しい発見を得るというコンセプトです。
嵐のメンバー5人がそれぞれ先生となり、1人ずつ授業を担当。先生ではないメンバーは生徒役として参加し、会場の観客も一緒に学ぶ仕組みでした。
初年度から約22万5,000人が受講2011年6月24〜26日、東京ドームで3日間5公演が開催されました。日刊スポーツの2011年6月27日付報道によると、受講者は合計約22万5,000人。電力使用量は通常のコンサートの半分以下に抑えられました。
また、収益のうち約2億円が、当時のチャリティー活動「Marching J」を通じて義援金に充てられました。
単にコンサートを別の形式に変更したのではなく、節電、学び、復興支援という3つの要素を組み合わせたことが、ワクワク学校の原点です。
嵐のワクワク学校の魅力は、毎年テーマを変えながら、日常生活に結びついた幅広い題材を取り上げてきたことです。
初期は心臓や電気、食、水、睡眠など身近な生活に関する内容が中心でした。その後、友情、四季、健康、部活動、修学旅行へと発展し、エンターテインメントと教育的な要素を組み合わせた独自のイベントに成長しました。
歴代テーマ・授業内容の一覧| 開催年 | イベントテーマ | 主な授業内容 | サポートグループ |
|---|---|---|---|
| 2011年 | 毎日がもっと輝く5つの授業 | 体、電気・エネルギー、食、褒めること、感謝を伝えること | 嵐5人 |
| 2012年 | 毎日がもっと輝く5つの授業 | 先入観、水、食、物事の始まり、笑い | 嵐5人 |
| 2013年 | 毎日がもっと輝く5つの授業 | 睡眠、お金、食、時間、個性と仲間 | 嵐5人 |
| 2014年 | 友情がもっと深まるドーム合宿 | 協力、友達づくり、食事、思いやり、出会い | 嵐5人 |
| 2015年 | 日本がもっと楽しくなる四季の授業 | 米づくり、伝統、茶道、おもてなし、年越し | Hey! Say! JUMP |
| 2016年 | 毎日がもっと輝く5つの自由研究 | 身近な道具、運、魚、健康、星空と未来 | ジャニーズWEST |
| 2017年 | 毎日がもっと輝くみんなの保健体育 | スポーツ、緊張、腸内活動、涙、ジェンダー | Sexy Zone |
| 2018年 | 毎日がもっと輝く5つの部活 | 探検、土、ドッジボール、スイーツ、オカルト | Sexy Zone |
| 2019年 | 時空をJUMP!すべてが愛おしくなる修学旅行 | 音楽、ハワイと嵐、ダンス、衣装・ファッション、写真 | Hey! Say! JUMP |
| 2020年 | 嵐のワクワク学校オンライン | 感謝、感染症、運動、待つこと、絵を描くこと | 嵐5人 |
※2011〜2018年のテーマと授業内容は、SMILE-UP.公開のイベント概要を中心に整理。2019年の授業は朝日新聞出版の「ジュニアエラ」掲載情報、2020年はオンライン開校時の発表内容に基づいています。
2011〜2013年:日常に隠れた発見を伝える授業初年度の授業は、二宮和也先生の「ドキドキ」、松本潤先生の「ビリビリ」、相葉雅紀先生の「パクパク」、櫻井翔先生の「パチパチ」、大野智先生の「モシモシ」という5つの内容でした。
身体の仕組みや電気、食べ物、褒めること、感謝の伝え方など、普段の生活に直結したテーマが選ばれています。
2012年は、頭を柔らかくすることや水の大切さ、命の誕生、笑いなどへと題材が広がりました。2013年には睡眠、お金、時間、仲間など、学校の授業にもつながるテーマが登場しています。
2014〜2016年:友情・日本文化・自由研究へ発展2014年のテーマは「友情がもっと深まるドーム合宿」。それまでの知識を伝える授業から、人と人との関係に焦点を当てた構成へと変化しました。
2015年には日本の四季をテーマに、米づくりや茶道、おもてなし、年末年始の文化を紹介。2016年は自由研究を題材に、トイレットペーパーの芯から考える大切なこと、運の正体、魚、体幹、星空などを取り上げました。
2017〜2019年:身体・部活動・修学旅行という集大成2017年は保健体育、2018年は5つの部活動がテーマとなり、参加者が実際に体験するような演出も増えていきました。
そして2019年は「時空をJUMP!すべてが愛おしくなる修学旅行」。9年間の歴史を振り返りながら、音楽やハワイ、ダンス、衣装、写真という題材を通じて、嵐の歩みやメンバーの個性を伝える構成でした。
特に2019年は、最後の嵐先生による授業という意味でも、シリーズの集大成として位置づけられています。
【東京ドーム・京セラドーム大阪】開催会場と223万人の動員実績
嵐のワクワク学校を語るうえで欠かせないのが、東京ドームと京セラドーム大阪です。大規模なドームを学校に見立て、何万人もの参加者が一緒に授業を受けるという、一般的な学校行事とは異なるスケールが特徴でした。
東京ドームから大阪へ広がった開催規模2011年の初回は東京ドームのみで開催されました。翌2012年からは京セラドーム大阪も会場に加わり、東京と大阪の2大ドームで開催する形式が定着します。
さらに2012年には宮城県のセキスイハイムスーパーアリーナ、福島県のあづま総合体育館で無料招待の課外授業を実施。2017年には熊本県のグランメッセ熊本でも、県内の小中学生と保護者を招いた課外授業が開催されました。
動員数と寄付額から見る社会的な実績SMILE-UP.の公式資料によると、2011〜2018年の8年間で合計48公演、総動員数は198万4,000人。寄付総額は約20億円に達していました。
2019年7月1日付の日刊スポーツは、9年連続開催で約223万人を動員したと報じています。初年度の約22万5,000人から始まったイベントが、長年にわたって大きな規模を維持していたことが分かります。
この数字は、単なる集客記録ではありません。参加者が授業を楽しみながら、被災地支援や社会貢献にも参加できる仕組みが長く支持されていたことを示しています。
なお、2018年までの約20億円という寄付額と、2011年の初年度に発表された約2億円は、別々の寄付実績として単純に足し合わせる数字ではありません。初年度の寄付も、8年間の累計に含まれる実績です。
【Hey! Say! JUMPとの関係】2015年の初参加から2019年の修学旅行へ
嵐のワクワク学校は、嵐の5人だけで完結するイベントではありませんでした。2015年から後輩グループが生徒や助手として参加するようになり、世代を超えた交流の場にもなりました。
後輩グループの参加履歴- 2015年:Hey! Say! JUMPが生徒として初参加。
- 2016年:ジャニーズWESTが助手として参加。
- 2017年:Sexy Zoneが助手として参加。
- 2018年:Sexy Zoneが2年連続で部員として参加。
- 2019年:Hey! Say! JUMPが4年ぶり2回目の参加。
2015年のHey! Say! JUMP参加については、日刊スポーツが当時の制作側の意図を報道しています。嵐とは異なる世代、とりわけ将来を担う若い世代にもイベントのメッセージを広めたいという考えから、全員が平成生まれの同グループが生徒代表に選ばれました。
2019年はHey! Say! JUMPが引率助手として参加2019年の修学旅行では、Hey! Say! JUMPのメンバーが嵐の先生をサポートする引率助手として登場しました。
担当した授業と組み合わせは次のとおりです。
- 二宮和也先生:音楽。八乙女光・有岡大貴が助手。
- 相葉雅紀先生:ハワイと嵐。高木雄也が助手。
- 大野智先生:ダンス。山田涼介・知念侑李が助手。
- 松本潤先生:衣装・ファッション。伊野尾慧が助手。
- 櫻井翔先生:写真。中島裕翔・薮宏太が助手。
朝日新聞出版が2019年7月に発表した「ジュニアエラ」のイベント特集でも、5人それぞれの授業内容が紹介されています。
この組み合わせは、単に後輩をゲストとして登場させたものではありません。音楽やダンスなど、それぞれのメンバーの個性と経験を生かしながら、嵐とHey! Say! JUMPが一緒に授業を作り上げる構成でした。
2019年の参加が特別な意味を持ったのは、嵐が先生を務める最後の年に、過去に参加した後輩グループが再びサポート役として登場したことにもあります。後輩への継承を象徴するような顔合わせとなりました。
【2019年の終了経緯】嵐が先生を退任した理由は何だったのか
嵐のワクワク学校が大きな転換点を迎えたのは、2019年6月30日です。東京ドームで行われた最終公演で、嵐の5人が先生を務めるのは今回が最後になると発表されました。
二宮和也が最終公演で伝えたこと日刊スポーツの2019年7月1日付報道によると、最終公演の終盤、二宮和也が次のように発表しました。
「嵐の5人が先生を務めるのは、ひとまずこれが最後になります。後は僕ら次の世代が僕らの思いを引き継いでくれるのを祈っています」
松本潤も、9年間の活動を振り返り、寂しさを感じながらも多くのことに気づき、人々とのつながりを得られたと語っています。
この発表で重要なのは、「ワクワク学校」という企画そのものを否定したわけではなく、嵐の5人が先生を務める役割から退くと説明されたことです。
終了理由として考えられる3つの背景1. 9年間の活動に一区切りをつけたこと
2011年の震災復興支援から始まったイベントは、2019年に9年目を迎えていました。授業のテーマも毎年変化し、修学旅行という総まとめにふさわしい企画に到達しています。二宮の発言からも、9年間で伝えてきた思いを次の世代につなげたいという意図が読み取れます。
2. 嵐の活動休止がすでに発表されていたこと
嵐は2019年1月27日に、2020年末をもって活動を休止することを発表していました。ワクワク学校の最終公演は、その約5か月後です。グループとして大きな節目を迎える時期だったことが、イベントの継承を考える背景になったと見られます。
3. 後輩に思いを引き継ぐという方向性
2019年の最終公演にはHey! Say! JUMPが参加し、嵐と一緒に修学旅行をテーマとした授業を行いました。二宮の発言にも次世代への継承が盛り込まれており、イベントが持っていた社会貢献の精神を後輩へ伝えることが意識されていました。
ただし、嵐の活動休止だけが終了の唯一の理由だったと断定できる公式説明はありません。9年間の節目、嵐の活動体制の変化、後進への継承という複数の事情が重なった転換点として捉えるのが自然です。
【2020年オンライン開校】一度だけの特別復活と2026年の再開可能性
2019年に嵐先生の退任が発表された翌年、ワクワク学校は思いがけない形で再び開校しました。それが2020年5月の「嵐のワクワク学校オンライン」です。
新型コロナウイルスの感染拡大が再開のきっかけ2020年4月29日、ジャニーズ事務所は公式情報サイトなどを通じてオンライン版の開校を発表しました。
当時は新型コロナウイルスの感染拡大により、コンサートや大規模イベントの開催が難しくなっていました。自宅で過ごすファンや家族に向けて、嵐が授業を届けるという新しい形式が選ばれたのです。
配信は有料映像サービス「Johnny's net オンライン」を通じて行われ、ジャニーズグループの社会貢献プロジェクト「Smile Up! Project」の一環として実施されました。
オンライン版で5人が担当した授業- 二宮和也:今こそ感謝を伝えよう
- 櫻井翔:「新型コロナウイルス」を知ろう
- 相葉雅紀:カラダを動かそう
- 松本潤:「待つ」意味を考えよう
- 大野智:絵を描こう
特に注目されたのは、感染症に関する知識や健康管理など、当時の社会状況に合わせた授業が盛り込まれたことです。櫻井の授業では感染症について学び、二宮の授業では感謝の気持ちを伝えることが取り上げられました。
また、オンライン版の収益はSmile Up! Projectを通じて医療従事者向けの支援活動に役立てられることになりました。
2020年の復活は、2019年に終了したドームイベントを通常の形に戻したものではありません。コロナ禍という特別な状況で、チャリティー活動とファンへのメッセージを届けるために実現した期間限定の企画でした。
2026年にワクワク学校が復活する可能性は?2026年11月現在、嵐のワクワク学校の新規開催や、後輩グループによる正式な再開を告知する発表は確認されていません。
2019年には後輩への継承が期待されていましたが、その後、2011〜2019年と同じ形式の定期イベントが続くことはありませんでした。2020年のオンライン版も、通常シリーズの再開を意味するものではありません。
今後の復活を考える場合、注目すべき要点は3つあります。
- 公式な開催発表:開催日、会場、出演グループなどが正式に告知されるか。
- 企画の継承:嵐が先生を務める形なのか、後輩グループが新しい学校として引き継ぐ形なのか。
- チャリティーの目的:復興支援や社会貢献という、イベント誕生時の理念が受け継がれるか。
復活の可能性そのものを否定することはできません。しかし、過去の開催実績や関係者の発言だけで、2026年以降の開催を確定事項として扱うことはできません。
現状では、嵐のワクワク学校は2019年に嵐先生の時代を終え、2020年にオンライン版で特別な役割を果たしたイベントとして整理するのが適切です。
嵐のワクワク学校に関するよくある質問(FAQ)
Q1:嵐のワクワク学校は2026年も開催されていますか?
A1:2026年11月現在、開催されていません。2019年に嵐の5人が先生を務めるイベントが終了し、2020年にオンライン版が特別開催されました。それ以降、定期開催の再開は発表されていません。
Q2:嵐のワクワク学校はなぜ2011年に始まったのですか?
A2:東日本大震災の復興支援がきっかけです。震災後の電力不足を考慮し、通常のコンサートより電力使用を抑えられるイベントとして企画されました。収益の一部を被災地支援に充てるチャリティー活動でもありました。
Q3:嵐のワクワク学校は全部で何人を動員しましたか?
A3:2019年の日刊スポーツの報道によると、2011年から2019年までの9年間で約223万人を動員しました。2018年までの公式資料では198万4,000人と記録されています。
Q4:Hey! Say! JUMPは何年に参加しましたか?
A4:2015年に初参加し、2019年に2回目の参加を果たしました。2019年は「時空をJUMP!すべてが愛おしくなる修学旅行」をテーマに、引率助手として嵐の授業をサポートしました。
Q5:2019年のワクワク学校が最後になったのはなぜですか?
A5:嵐が先生を務めるイベントから退任することを発表したためです。9年間の活動に一区切りをつけ、次の世代に思いを引き継ぎたいという意向が示されました。嵐の2020年末の活動休止発表も、当時の背景の一つでした。
Q6:2020年のオンライン版は通常開催の復活だったのですか?
A6:通常開催の再開ではありません。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた特別企画で、5人がそれぞれ授業を配信しました。収益は医療従事者向けの支援活動に役立てられました。
Q7:嵐のワクワク学校が今後復活する可能性はありますか?
A7:可能性を完全に否定することはできませんが、2026年11月現在、正式な再開発表はありません。開催情報を確認する際は、公式発表と過去の映像・ファンによる予想を区別することが大切です。
嵐のワクワク学校は、2011年の東日本大震災をきっかけに始まり、2019年まで9年連続で開催されたチャリティーイベントです。
東京ドームと京セラドーム大阪を中心に、嵐の5人が先生となって授業を行い、Hey! Say! JUMP、ジャニーズWEST、Sexy Zoneなどの後輩グループも参加しました。9年間の累計動員数は約223万人。2018年時点の寄付総額も約20億円に達していました。
2019年6月30日、嵐は先生役からの退任を発表。翌2020年には新型コロナウイルスの感染拡大を受けてオンライン版を特別開催しましたが、通常のドームイベントは再開されていません。
2026年時点で最も大切なのは、「2019年に嵐先生のイベントが終了したこと」と「2020年にオンライン版が特別開催されたこと」を正しく区別することです。復活についても、正式な発表があるまでは予定や決定事項として受け取らないことが重要です。
ワクワク学校の本当の価値は、ドームを満員にした動員数だけではありません。電気の大切さ、食への感謝、友情、健康、文化など、毎年異なるテーマを通じて、日常の中にある小さな発見を届けてきたことにあります。
「日々是気付」という理念と、次の世代へ思いをつなごうとした嵐の姿勢。それこそが、開催終了から年月が経過した2026年になっても、ワクワク学校が語り継がれる理由なのです。
主な確認資料: SMILE-UP.公開「嵐のワクワク学校2011〜2018」イベント概要、日刊スポーツ(2011年6月27日・2019年7月1日・2020年4月29日)、朝日新聞出版「ジュニアエラ」2019年7月発表資料。