2026年11月に入った時点で、吉澤柚月は国内女子ツアーの上位選手として名前が挙がる存在になった。
北海道meijiカップでの優勝に加え、リゾートトラスト レディスや国内メジャーでも優勝争いを経験。年間を通して安定した成績を残している。
2026年の賞金ランキングと世界ランキング2026年11月2日前後に公表されたランキング情報を整理すると、次のとおりだ。
国内賞金ランキング8位
世界ランキング72位
メルセデス・ランキング7位
トップ10入り8回
2026年11月初旬の公開ランキング情報
88,303,565円
2026年年間獲得賞金
ALBA Net・GDOなどのランキング掲載値。更新日により変動する。
世界ランキング72位という数字は、国内ツアーでの実績が国際的な評価にも反映され始めたことを示している。
また、賞金ランキングだけでなく、年間を通じた総合的な活躍を評価するメルセデス・ランキングでも7位につけている。
2026年の主な大会成績2026年シーズンの注目成績は以下のとおり。
- 台湾ホンハイレディースゴルフトーナメント:13位タイ
- リゾートトラスト レディス:2位
- ニチレイレディス:8位
- 明治安田レディスゴルフトーナメント:6位タイ
- 北海道meijiカップ:優勝
- NEC軽井沢72ゴルフトーナメント:7位タイ
- ソニー日本女子プロゴルフ選手権:2位
- 住友生命Vitalityレディス東海クラシック:3位
- スタンレーレディスホンダ:6位タイ
- 富士通レディース:11位
特に注目したいのは、優勝だけでなく、メジャー大会でも上位に入っていることだ。
9月のソニー日本女子プロゴルフ選手権では、山下美夢有とのプレーオフまで進出。国内トップクラスの選手と優勝を争った経験は、今後の成長にもつながるはずだ。
11月初旬の直近成績直近の大会は、2026年10月30日から11月1日まで開催された「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」。
吉澤は初日74、2日目73の合計147ストローク、通算3オーバーで予選通過を逃した。
直前の富士通レディースでは11位、マスターズGCレディースでは27位だったため、シーズン終盤にも成績に波があることが分かる。
ただし、年間賞金ランキング8位という実績を考えれば、2026年はキャリアの中でも大きく飛躍したシーズンだ。
【スポンサー・所属先】野村ホールディングスとの契約も話題に
2026年の吉澤柚月を語るうえで、競技成績とともに注目されるのがスポンサーや企業との関係だ。
初優勝をきっかけに知名度が上がり、企業からの支援も広がっている。
野村ホールディングスと2026年10月にスポンサー契約2026年10月1日、吉澤柚月が野村ホールディングスとスポンサー契約を締結したことが発表された。
発表したのは、吉澤のマネジメント事務所であるクロス・ビー。
契約後は、帽子の左側に野村ホールディングスのロゴを掲出してプレーすることになった。
吉澤は契約について、野村ホールディングスが大切にする「挑戦」という考え方に共感し、世界に挑戦できる選手を目指したいという趣旨のコメントを発表している。
北海道meijiカップの初優勝、ソニー日本女子プロ選手権の2位といった実績を背景に、新たなスポンサーを獲得したことは、選手としての評価が高まっている証拠でもある。
三菱電機・日本管材センター・ブリヂストンとの関係公表されている主な企業との関係も整理しておきたい。
三菱電機
吉澤の所属先として紹介されている企業。北海道meijiカップでの優勝後には、公式スポーツサイトで優勝を報告し、本人のコメントも掲載した。
日本管材センター
同社は吉澤のスポンサーであることを公式応援ページで公表している。2025年の山陽新聞レディースカップ優勝など、これまでの戦績も紹介している。
ブリヂストンゴルフ
2026年8月の北海道meijiカップ優勝時、ブリヂストンは吉澤をボール・用品契約選手として紹介した。
使用ボールは「TOUR B X」。本人も、ドライバーでの飛距離やイメージどおりの弾道に加え、パターのフィーリングを評価している。
このように、吉澤には所属企業、スポンサー企業、ゴルフ用品関連企業という複数の支援関係がある。
【パッティング・プレースタイル】吉澤柚月の強さはショートゲームにある
吉澤柚月のプレーを分析すると、際立つのは飛距離よりも、グリーン周辺での対応力とパッティングの安定感だ。
2026年のスタッツを見ると、その特徴が数字にも表れている。
2026年の注目スタッツ| 指標 | 数値 | 順位 |
|---|---|---|
| 平均ストローク | 70.7 | 5位 |
| 平均パット数 | 1.76 | 6位 |
| リカバリー率 | 68.8% | 1位 |
| パーセーブ率 | 87.5% | 6位 |
| サンドセーブ率 | 51.6% | 5位 |
| 平均バーディ数 | 3.66 | 6位 |
| ドライビングディスタンス | 235yd | 60位 |
| フェアウェイキープ率 | 68.7% | 32位 |
GDO掲載の2026年シーズンスタッツ。ランキングは掲載時点のもの。
最も注目したいのは、リカバリー率68.8%で国内女子1位という数字だ。
リカバリー率とは、パーオンできなかったホールで、パーまたはそれより良いスコアを記録した割合を示す指標。
つまり、グリーンを外した後でも、アプローチやパッティングでスコアを崩さない能力が高いということだ。
ドライビングディスタンスは235ヤードで60位。一方、平均パット数は6位、リカバリー率は1位となっている。
この対比からも、吉澤の強みは圧倒的な飛距離ではなく、ショートゲームを中心にしたスコアメークにあると考えられる。
パッティングの改善が初優勝につながった理由2026年のオフシーズンに吉澤が重点的に取り組んだのが、ショートゲームとパッティングだった。
この改善は、北海道meijiカップでの初優勝にも結びついた。
ゴルフでは、ドライバーで遠くへ飛ばすことだけがスコアを伸ばす方法ではない。
グリーン周辺でミスを最小限に抑え、短い距離のパットを確実に決めることができれば、難しいコースでもスコアをまとめやすくなる。
吉澤の2026年の数字は、その重要性を示す好例だ。
吉澤柚月のクラブセッティング2026年の北海道meijiカップ取材時に紹介されたクラブセッティングは、複数メーカーのクラブを組み合わせた構成となっている。
| クラブ | 使用モデル |
|---|---|
| ドライバー | TaylorMade Qi4D LS 10.5度 |
| フェアウェイウッド | Srixon ZXi 3番・5番 |
| ユーティリティ | Srixon ZXi 4番・5番 |
| アイアン | Srixon ZXi5 6番〜PW |
| ウェッジ | Titleist VOKEY SM11 48・52・58度 |
| パター | TaylorMade Spider Tour |
| ボール | Bridgestone TOUR B X |
特に注目したいのが、パターにTaylorMade Spider Tourを採用している点だ。
また、ウェッジは48度、52度、58度の3本構成。グリーン周辺の距離や状況に応じて使い分けられるセッティングになっている。
なお、クラブは大会や調整によって変更されることがある。上記は2026年の北海道meijiカップ取材時の情報であり、年間を通じて完全に固定された構成という意味ではない。
【よくある質問】吉澤柚月に関するFAQ
Q1:吉澤柚月は何歳ですか?
A1:2003年11月23日生まれで、2026年11月4日時点では22歳です。2026年11月23日に23歳になります。
Q2:吉澤柚月の出身地と出身校はどこですか?
A2:千葉県市川市出身です。麗澤高校から日本ウェルネススポーツ大学へ進学しています。
Q3:吉澤柚月はいつプロテストに合格しましたか?
A3:2023年度のJLPGAプロテストに合格しました。2度目の挑戦で最終成績11位、通算8アンダーを記録し、96期生としてプロ入りしました。
Q4:吉澤柚月の初優勝はいつですか?
A4:2025年9月の山陽新聞レディースカップでステップ・アップ・ツアー初優勝を達成しました。JLPGAレギュラーツアー初優勝は2026年8月9日の北海道meijiカップです。
Q5:吉澤柚月の2026年の賞金ランキングは何位ですか?
A5:2026年11月2日前後の公開データでは8位です。獲得賞金は88,303,565円で、世界ランキングは72位、メルセデス・ランキングは7位となっています。
Q6:吉澤柚月のスポンサーはどこですか?
A6:三菱電機が所属先として紹介されています。また、日本管材センターがスポンサーとなっており、2026年10月には野村ホールディングスとのスポンサー契約も発表されました。ブリヂストンゴルフとはボール・用品契約があります。
Q7:吉澤柚月のプレースタイルの特徴は何ですか?
A7:ショートゲームとパッティングを生かしたスコアメークが特徴です。2026年のリカバリー率は68.8%で国内女子1位、平均パット数は1.76で6位となっています。
吉澤柚月は、2023年のプロテスト合格から着実に経験を積み、2025年の山陽新聞レディースカップ、2026年の北海道meijiカップと、段階的に大きな実績を残してきた選手だ。
特に2026年は、キャリアの転換点となるシーズンだった。
- 8月:北海道meijiカップでJLPGAツアー初優勝
- 9月:ソニー日本女子プロ選手権で2位
- 9月:住友生命Vitalityレディス東海クラシックで3位
- 10月:野村ホールディングスとのスポンサー契約
- 11月初旬:賞金ランキング8位、世界ランキング72位
吉澤の成長を評価するうえで重要なのは、優勝回数だけではない。平均パット数やリカバリー率など、スコアを安定させる技術が高い水準にあることだ。
2026年の活躍を一時的なブレークで終わらせず、継続的な上位争いやメジャー優勝につなげられるかが、次の注目ポイントになる。
22歳という年齢を考えても、今後の成長余地は大きい。国内ツアーでのさらなる優勝、そして世界ランキングの上昇へ。吉澤柚月は、これからの日本女子ゴルフ界を担う選手の一人として注目していきたい。