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山川穂高の「どすこい」はなぜ封印され、2026年に復活したのか徹底解説

桜井 達也 桜井 達也 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
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2026年10月25日、プロ野球のSMBC日本シリーズ第2戦で、福岡ソフトバンクホークスの山川穂高が代打で起死回生の同点ホームランを放った。そして、ファンの記憶に残るホームランパフォーマンス「どすこい」も復活。2025年シーズン終了後に自ら卒業を宣言していただけに、突然の再披露は大きな話題となった。

山川穂高のどすこいは、2019年に埼玉西武ライオンズ時代に本格的に始まったパフォーマンスだ。ソフトバンクの松田宣浩が披露していた「熱男」に刺激を受け、観客と一体になって盛り上がれる演出として定着した。しかし、2025年には打撃成績への強い危機感から封印を決断。2026年はレギュラーシーズンで打率.178、11本塁打と苦しんだ末、日本シリーズで再びスタンドを沸かせた。

なぜ山川はどすこいをやめ、再び披露することになったのか。誕生の由来、松田宣浩との関係、柳田悠岐が復活を後押しした舞台裏、2026年の成績とファンの反応まで、時系列で整理する。

【どすこいとは?】山川穂高を象徴するホームランパフォーマンスの意味

山川穂高どすこい

山川穂高の「どすこい」とは、本塁打を打った後、ベンチ前などで披露する相撲をイメージしたパフォーマンスである。

特徴は、四股を踏むように足を上げ、両手を力強く突き上げながら「どすこい!」と声を出す動作だ。

単なる個人的な喜びの表現ではない。山川自身が目指したのは、ホームランを打った選手だけでなく、ベンチのチームメートやスタンドの観客まで巻き込む演出だった。

実際、山川は2018年の新パフォーマンス発表時に、観客にも一緒に「どすこい!」と声を出してほしいという趣旨を語っている。

その後、ホームランを打つたびにファンが同じポーズをするようになり、山川の代名詞として定着した。

特に西武時代は、ホームラン王を争う長距離打者としての存在感と、豪快などすこいの組み合わせが強烈な印象を残した。

ソフトバンク移籍後も継続され、2024年には柳田悠岐と一緒に披露する場面もあった。

つまり、どすこいの本質は相撲の動作そのものではなく、ホームランの喜びを球場全体で共有するためのコミュニケーションにある。

【誕生の由来】2019年に始まったどすこいと御嶽海との意外な関係

山川のどすこいは、2019年に突然生まれたわけではない。実は、その原型は2018年12月のイベントですでに披露されていた。

2018年12月、花巻のイベントで新ポーズを発表

2018年12月2日、山川は岩手県花巻市で行われたトークショーに参加。翌シーズンからホームラン後のパフォーマンスを変更することを明らかにした。

それまで山川が使っていたのは、お笑い芸人・ゆりやんレトリィバァの「調子乗っちゃって」をイメージしたポーズだった。

しかし、本人は以前のパフォーマンスに飽きたことを理由に変更を決意。

新しいポーズについては、自分が大相撲の御嶽海に似ていると言われることをヒントに、四股を踏んで両手を突き上げる動作を披露した。

このとき、山川が目指していたのは、ソフトバンク松田宣浩の「熱男」に近い、球場全体で盛り上がれるパフォーマンスだった。

2019年3月5日、実戦で初披露

実際の試合で初めてどすこいを披露したのは、2019年3月5日のソフトバンクとのオープン戦だった。

山川は満塁ホームランを放ち、新しいパフォーマンスを実演。これが実戦におけるどすこいの始まりとなった。

さらに同年3月29日のソフトバンクとの開幕戦でも満塁ホームランを放ち、公式戦で初めてパフォーマンスを披露した。

球場が一体となって盛り上がる様子がうれしかったという山川にとって、この経験がどすこいを続ける大きな原動力になった。

【松田宣浩の熱男との関係】どすこいはパクリではなくリスペクトから誕生

山川のどすこいを語るうえで欠かせないのが、元ソフトバンクの松田宣浩である。

松田の代名詞といえば、ホームランや好プレーの後に拳を突き上げて叫ぶ「熱男!」。

チームのムードメーカーとして知られ、ファンやチームメートを巻き込む独特の盛り上げ方で人気を集めた。

山川はこの松田のスタイルに刺激を受け、自分も球場全体を巻き込めるパフォーマンスを作りたいと考えた。

ただし、両者のパフォーマンスは同じものではない。

- 松田宣浩:拳を突き上げて「熱男!」と叫ぶ。
- 山川穂高:相撲の四股をイメージした動作で「どすこい!」と叫ぶ。

共通しているのは、ホームランの喜びを観客と共有し、球場の雰囲気を盛り上げるという考え方だ。

また、山川は2024年にソフトバンクへ移籍してからも、松田への敬意を示している。

松田が現役を引退した後、山川は自身のパフォーマンスについて、松田のまねから始まったことを説明していた。

2018年の時点で山川が考えていたこと

山川にとって重要だったのは、単に目立つことではない。

ホームランを打った選手と観客が同じ動作をすることで、球場に一体感が生まれる。松田の熱男が証明していたその魅力を、自分なりの表現に置き換えたのがどすこいだった。

その意味では、どすこいは松田の後継パフォーマンスというより、松田から受け取った盛り上げ方の精神を山川流に発展させたものと捉えられる。

【なぜ封印した?】2025年に山川穂高がどすこい卒業を宣言した理由

長年続いたどすこいに転機が訪れたのは、2025年11月だった。

山川は日本シリーズで活躍し、シリーズMVPを獲得した一方、レギュラーシーズンでは打率.226、23本塁打、62打点に終わっていた。

前年の2024年は34本塁打、99打点を記録していただけに、本人にとって納得できるシーズンではなかった。

2025年11月1日、山川は来季からどすこいをやめると宣言した。

スポニチの報道によると、山川は次のように語っている。

来年からは“どすこい”をやめます。絶対に今年の成績を許してはならない。怖いくらい試合に集中しようかなと。

加えて、ホームランを打っても喜びすぎず、試合終了まで集中し続ける姿勢を示した。

封印の理由はパフォーマンスへの否定ではない

ここで重要なのは、山川がどすこいそのものを嫌いになったわけではないという点だ。

2025年の決断の背景には、自身の打撃成績に対する強い危機感があった。

山川は、ファンを盛り上げることも大切にしてきた選手だ。しかし、長打を期待される主砲として、まずは結果でチームに貢献しなければならないという考えを優先した。

そのため、2026年シーズンはパフォーマンスを封印し、打撃に集中する方針を選んだ。

なお、2019年3月6日のオープン戦でも一度どすこいを披露しなかったことがある。このときは応援団の得点テーマとタイミングが重なったことを気にしたためであり、2025年の卒業宣言とは事情が異なる。

2026年レギュラーシーズンの成績は?

2026年の山川は、前年以上に厳しい数字となった。

NPBの年度別個人成績によると、レギュラーシーズンの成績は次の通り。

項目 2026年成績
所属球団 福岡ソフトバンクホークス
出場試合 58試合
打席 212
打数 180
安打 32
打率 .178
本塁打 11本
打点 28
出塁率 .297
OPS .675

打率.178は、長距離砲として期待される山川にとって厳しい数字だ。

本塁打は11本を記録しているものの、出場は58試合にとどまり、打撃面で本来の力を発揮しきれなかった。

2025年に「結果で魅せる」と決意した山川にとって、2026年も決して満足できるシーズンではなかったはずだ。

ただし、こうした数字だけで選手の価値を判断することはできない。日本シリーズでの一発が示したように、重要な局面で長打を放つ能力は依然として大きな武器になっている。

【2026年10月25日に復活】柳田悠岐が山川の背中を押した日本シリーズの一発

どすこい復活の舞台となったのは、2026年10月25日のSMBC日本シリーズ第2戦、横浜DeNAベイスターズ対福岡ソフトバンクホークスの一戦だった。

試合は終盤にDeNAが逆転。ソフトバンクは3対2と1点を追う状況で9回を迎えた。

ここで代打として登場したのが山川だった。

1死から打席に立った山川は、DeNAのレイノルズが投じた球を捉え、左翼方向へ特大の同点ソロホームランを放った。

打球は左翼スタンドを越えて場外へ。土壇場で試合を振り出しに戻す劇的な一発となった。

そして、ベンチ前で久しぶりのどすこいを披露した。

復活を促したのは柳田悠岐だった

この場面で重要な役割を果たしたのが、チームメートの柳田悠岐だ。

山川は当初、パフォーマンスをする予定ではなかったという。

しかし、ホームランを打った山川を柳田が呼び止め、どすこいを促した。

山川は試合後、復活のきっかけについて「ギーさんですね」と説明。

加えて、パフォーマンス復活について次のように語った。

復活させますか。スタンドもやってくれてましたもんね。

柳田も試合後、山川のホームランを祝福する気持ちから、自然に体が動いたという趣旨を説明している。

このやり取りは、単なる先輩と後輩の掛け合いではない。

レギュラーシーズンで苦しんだチームメートが、重要な試合で結果を出した。その瞬間を全員で喜びたいという、柳田の素直な感情が表れた場面だった。

どすこい復活後、ソフトバンクは日本一へ

山川の同点弾で勢いを取り戻したソフトバンクは、延長10回に川村友斗が勝ち越しソロを放ち、4対3で勝利した。

その後も勢いを維持し、第3戦、第4戦にも勝利。

2026年の日本シリーズはソフトバンクがDeNAに4連勝し、2年連続13度目の日本一を達成した。

10月25日のどすこい復活は、単なる懐かしいパフォーマンスの再披露ではなく、チームが苦境を乗り越えた象徴的な場面となった。

【山川穂高のどすこい年表】西武時代から2026年の復活までを整理

ここまでの出来事を時系列で整理すると、どすこいがどのように生まれ、封印され、復活したのかが分かる。

時期 出来事・関係者 意味・背景
2018年12月2日 花巻のトークショー 新パフォーマンスを初披露
2019年3月5日 西武時代のオープン戦 実戦で初めてどすこいを披露
2019年3月29日 ソフトバンクとの開幕戦 公式戦で初披露
2023年オフ 西武からソフトバンクへ移籍 新天地でもパフォーマンスを継続
2024年 柳田悠岐とどすこいを披露 チーム内でも定着
2025年11月 どすこい卒業を宣言 成績への危機感から打撃に集中
2026年レギュラーシーズン 打率.178、11本塁打 苦しいシーズンを経験
2026年10月25日 日本シリーズ第2戦 柳田の後押しでどすこい復活
2026年10月28日 日本シリーズ第4戦 ソフトバンクが日本一を達成
どすこいに関係する人物と球団
人物・球団 山川との関係 どすこいとのつながり
山川穂高 パフォーマンスの本人 どすこいを考案・実演
松田宣浩 元ソフトバンクの選手 熱男が誕生のきっかけ
柳田悠岐 ソフトバンクのチームメート 2026年の復活を後押し
御嶽海 大相撲の力士 相撲ポーズのイメージにつながった
ゆりやんレトリィバァ お笑い芸人 以前のホームランパフォーマンスの参考
埼玉西武ライオンズ 山川の古巣 2019年にどすこいが定着
福岡ソフトバンクホークス 現所属球団 2024年以降の活躍と2026年の復活の舞台

この年表から分かるのは、どすこいが西武時代に生まれ、ソフトバンク移籍後も継続され、2025年の卒業宣言を経て2026年に復活したという流れだ。

【ファンの反応】どすこい復活が球場にもたらしたもの

山川のどすこい復活に対して、特に注目されたのはファンとチームメートの反応だった。

山川自身が「スタンドもやってくれてましたもんね」と語ったように、パフォーマンスを封印していた期間も、観客側にはどすこいを一緒に楽しみたいという空気が残っていた。

Full-Countの報道でも、山川の同点弾と復活パフォーマンスに対してホークスファンから大歓声が上がったことが伝えられている。

また、柳田が山川と一緒にポーズを決めたことや、ベンチの選手たちが盛り上がった様子も報じられた。

ファンがどすこいを支持する理由

どすこいが長く愛されてきた理由は、主に3つある。

1. 動作が分かりやすく、誰でも参加できる

相撲をイメージした動作は、野球に詳しくない人にも伝わりやすい。スタンドからも一緒に参加しやすい点が魅力だ。

2. ホームランの喜びを共有できる

ホームランは打者にとって特別な瞬間だ。その喜びをベンチと観客が共有できるため、球場全体の一体感につながる。

3. 山川本人のキャラクターと合っている

豪快な打撃と力強いパフォーマンスの組み合わせは、山川の選手としての個性を分かりやすく表現している。

一方で、2025年に山川が卒業を宣言した際には、パフォーマンスよりも成績を優先するという決意も注目された。

ファンにとっては寂しい決断だったかもしれないが、2026年の復活は、どすこいが山川と観客の双方にとって特別な存在であることを改めて印象づけた。

【山川穂高のどすこい】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:山川穂高のどすこいはいつから始まった?

A1:2018年12月2日に花巻のトークショーで新ポーズを初披露し、2019年3月5日のオープン戦で実戦初披露となった。公式戦では2019年3月29日の開幕戦が初披露だった。

Q2:山川穂高のどすこいの由来は?

A2:相撲の四股をイメージした動作が由来。本人が御嶽海に似ていると言われていたこともヒントになった。松田宣浩の「熱男」のように、観客と一体になって盛り上がれるパフォーマンスを目指したものだ。

Q3:山川穂高はなぜどすこいを封印した?

A3:2025年のレギュラーシーズン成績に納得できず、ホームラン後のパフォーマンスよりも打撃と試合への集中を優先するため。2025年11月に翌年からやめると宣言した。

Q4:2026年にどすこいが復活したのはいつ?

A4:2026年10月25日のSMBC日本シリーズ第2戦。DeNA戦で9回に同点ソロを放った後、柳田悠岐に促されて披露した。

Q5:柳田悠岐はどすこい復活にどう関係した?

A5:山川がホームランを打った後、柳田がパフォーマンスをするよう促した。山川本人も復活のきっかけについて柳田への感謝を口にしている。

Q6:山川穂高の2026年の成績は?

A6:レギュラーシーズンは58試合出場、打率.178、11本塁打、28打点。厳しいシーズンだったが、日本シリーズ第2戦では重要な同点本塁打を放った。

Q7:2026年現在、どすこいは完全復活した?

A7:2026年10月25日の日本シリーズで復活し、山川本人も「復活させますか」と発言している。本格的な復活を示唆する出来事となったが、今後の全本塁打で必ず披露するかどうかまでは明言されていない。

山川穂高のどすこいは、2018年に考案され、2019年に実戦で披露されたホームランパフォーマンスだ。

松田宣浩の「熱男」に刺激を受け、御嶽海をイメージした相撲の動作を取り入れたことで、山川独自のスタイルが完成した。

2025年11月には成績への危機感から卒業を宣言。しかし、2026年10月25日の日本シリーズ第2戦で劇的な同点ホームランを放ち、柳田悠岐の後押しによって復活した。

ここで注目したいのは、どすこいの復活と打撃成績の完全復活は別の話だということだ。

2026年のレギュラーシーズンは打率.178、11本塁打。数字だけを見れば厳しい結果だった。しかし、日本シリーズの大事な場面で放った一発は、山川の長打力と勝負強さを改めて印象づけた。

また、今回の復活は、山川個人の意思だけでなく、柳田やチームメート、そしてスタンドのファンとのつながりによって実現した点にも意味がある。

今後の注目点は、どすこいがレギュラーシーズンでも継続されるのか、そして2027年以降、山川がどのような打撃成績を残すのかという2点だ。

ファンを盛り上げるパフォーマンスと、主砲として結果を残す責任。その両方を背負う山川穂高の「どすこい」は、2026年の日本シリーズを経て、新たな章に入った。

主な事実確認資料: 日本野球機構(NPB)の公式試合記録・年度別成績、日刊スポーツ、スポニチ、Full-Count、スポーツ報知の2026年10月報道。

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桜井 達也
デジタルマーケター 桜井 達也
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リーグ公式の記録ページと球団発表を出典とし、成績は集計期間を明記して掲載。現地取材と配信情報を区別して記述します。

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