早稲田大学競走部は、短距離、中距離、長距離、跳躍、投擲など複数の専門ブロックで構成されている。大学駅伝で中心となるのは、男子長距離ブロックの選手たちだ。
公式の部員紹介では、長距離ブロックに所属する選手が掲載されている。ただし、ここに名前がある選手全員が箱根駅伝や全日本大学駅伝の登録メンバーというわけではない。
長距離ブロックの所属選手2026年11月4日時点の公式部員紹介に掲載されている主な所属選手は、次のとおり。
- 工藤慎作
- 小平敦之
- 髙尾啓太朗
- 高橋優喜
- 武田知典
- 広瀬夏希
- 増子陽季
- 宮本優希
- 安江悠登
- 山﨑一吹
- 浅川京平
- 大和田春
- 佐藤広人
- 鈴木翔瑛
- 瀬間元輔
- 立迫大徳
- 辻陽介
- 中島橙子
- 山口竣平
- 吉倉ナヤブ直希
- 安食光翔
- 神先強志
- 桑原マテウス大地
- 木暮耀幸
- 金野真綾
- 斉藤天紀
- 佐々木哲
- 鈴木琉胤
- 多田真
- 谷川航太
- 冨田拓臣
- 八谷謙太朗
- 堀野正太
- 山田晃央
- 上杉敦史
- 鈴木勇飛
- 髙久拓己
- 高舘友杜
- 新妻遼己
- 本田桜二郎
- 増子陽太
- 水出依寿
- 若狭奏汰
- 和田寛
この一覧は競走部の長距離ブロック全体を確認するためのものだ。大会に出場する選手を探す場合は、別途発表される大会エントリーを確認する必要がある。
2026年度の全日本大学駅伝エントリーから見る学年別メンバー2026年10月に発表された第58回全日本大学駅伝のチームエントリーは、16人で構成されている。
学年別に整理すると、次のようになる。
4年生
- 工藤慎作
- 小平敦之
- 増子陽季
- 山﨑一吹
3年生
- 瀬間元輔
- 山口竣平
- 吉倉ナヤブ直希
2年生
- 佐々木哲
- 鈴木琉胤
- 堀野正太
- 山田晃央
1年生
- 上杉敦史
- 新妻遼己
- 本田桜二郎
- 増子陽太
- 若狭奏汰
出典:早稲田大学競走部の2026年11月1日大会エントリー発表。
ここで注意したいのが、増子陽季と増子陽太は別の選手という点だ。
増子陽季は4年生、増子陽太は1年生。同じ名字で漢字も似ているため、検索結果や大会名簿を確認する際には取り違えないようにしたい。
2026年の早稲田は、4年生から1年生まで各学年に駅伝を経験できる選手がそろっている。特に1年生の本田、増子、新妻が早い段階から主要大会の戦力になっている点は、今季の大きな特徴だ。
【大会別メンバー完全整理】箱根・出雲・全日本のエントリーと実際の出走選手
早稲田駅伝メンバーを調べる際、最も混乱しやすいのが大会ごとの登録人数と実際の出走人数の違いだ。
2026年の3大会を整理すると、次のようになる。
2026年の箱根駅伝は1月、出雲・全日本は同年秋の大会。学年は各大会の開催時点による。
1.箱根駅伝2026:総合4位の10人第102回箱根駅伝は、2026年1月2日・3日に開催された。
早稲田大学は往路を5時間18分26秒の2位で終えたものの、復路は8位。総合タイム10時間44分29秒で4位となった。
往路の好位置を守り切れなかった一方、4区の鈴木琉胤が区間賞、5区の工藤慎作が区間3位と、見どころのある走りも見せている。
実際の出走メンバーは以下の10人だ。
| 区間 | 選手 | 記録 |
|---|---|---|
| 1区 | 吉倉ナヤブ直希 | 1:00:58 |
| 2区 | 山口智規 | 1:05:47 |
| 3区 | 山口竣平 | 1:01:54 |
| 4区 | 鈴木琉胤 | 1:00:01 |
| 5区 | 工藤慎作 | 1:09:46 |
| 6区 | 山﨑一吹 | 58:31 |
| 7区 | 間瀬田純平 | 1:03:58 |
| 8区 | 堀野正太 | 1:06:09 |
| 9区 | 小平敦之 | 1:07:45 |
| 10区 | 瀬間元輔 | 1:09:40 |
なお、2025年12月10日に発表された箱根駅伝2026のチームエントリー16人には、上記の選手以外に伊藤幸太郎、宮岡凜太、山口智規、武田知典、宮本優希、多田真、佐々木哲らも含まれていた。
12月29日の区間エントリー発表後、当日変更も実施されている。4区は武田知典から鈴木琉胤、7区は多田真から間瀬田純平、8区は宮岡凜太から堀野正太、9区は宮本優希から小平敦之に変更された。
つまり、最初の16人の登録名簿と最終的な10人の出走メンバーは同じではない。
2.出雲駅伝2026:16年ぶり3度目の優勝2026年10月12日に開催された第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走では、早稲田大学が優勝した。
総合タイムは2時間05分56秒。大会新記録であり、2010年以来16年ぶり、3度目の優勝だった。
大会前に発表された早稲田大学のエントリー10人は次のとおり。
| 学年 | 登録選手 |
|---|---|
| 4年 | 工藤慎作 |
| 3年 | 山口竣平、吉倉ナヤブ直希 |
| 2年 | 佐々木哲、鈴木琉胤、堀野正太 |
| 1年 | 上杉敦史、新妻遼己、本田桜二郎、増子陽太 |
実際のレースに出場した6人は以下のとおりだった。
- 1区:吉倉ナヤブ直希
- 2区:本田桜二郎
- 3区:鈴木琉胤
- 4区:新妻遼己
- 5区:山口竣平
- 6区:工藤慎作
特に目立ったのが、2区の本田桜二郎と4区の新妻遼己だ。両選手が区間1位を獲得し、山口竣平も5区で区間賞。最終6区では工藤慎作がトップを守り切った。
短い区間でスピードを発揮できる若手と、最終区間を任せられる上級生の組み合わせが優勝につながった。
3.全日本大学駅伝2026:16人の登録から8人が出走2026年11月1日に開催された第58回全日本大学駅伝では、早稲田大学が優勝した。
総合記録は5時間03分31秒。大会記録を更新し、16大会ぶり6度目の優勝を果たした。
チームエントリーは16人だったが、実際に伊勢路を走ったのは8人である。
| 区間 | 選手 | 学年 | 記録 | 区間順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 本田桜二郎 | 1年 | 27:47 | 2位 |
| 2区 | 増子陽太 | 1年 | 30:51 | 1位 |
| 3区 | 新妻遼己 | 1年 | 32:45 | 1位 |
| 4区 | 小平敦之 | 4年 | 33:24 | 4位 |
| 5区 | 鈴木琉胤 | 2年 | 34:31 | 1位 |
| 6区 | 堀野正太 | 2年 | 36:55 | 3位 |
| 7区 | 山口竣平 | 3年 | 50:58 | 3位 |
| 8区 | 工藤慎作 | 4年 | 56:20 | 1位 |
このレースでは、1区から3区まで1年生を並べる積極的な布陣が採用された。
2区の増子陽太、3区の新妻遼己がともに区間新記録を樹立。さらに5区の鈴木琉胤も区間新を記録し、最後は工藤慎作が区間賞で締めくくった。
8人全員が区間4位以内という安定した成績も見逃せない。
3大会の情報を比較すると、以下の違いが明確になる。
- 箱根駅伝:関東学生連合ではなく大学単独のチームとして16人を登録し、10区間を走る。
- 出雲駅伝:10人を登録し、6区間を6人でつなぐ。
- 全日本大学駅伝:16人を登録し、8区間を8人でつなぐ。
同じ選手が複数大会に登録されても、毎回同じ区間を走るとは限らない。 距離やコース、選手の状態、チーム戦略によって配置は変化する。
【注目選手6人】早稲田の駅伝戦力を支える主力と新世代
2026年の早稲田大学競走部を理解するには、上級生の安定感と1年生の勢いを分けて見るとわかりやすい。
特に注目したいのが次の6人だ。
工藤慎作:長距離区間を任されるチームの柱
スポーツ科学部・八千代松陰高校出身
工藤慎作は、早稲田の駅伝を語るうえで欠かせない選手だ。
2026年全日本大学駅伝では最長区間の8区19.7kmを担当。56分20秒で区間1位となり、チームの優勝を決定づけた。
これまでの箱根駅伝でも山登りの5区で好成績を残しており、「山の名探偵」という呼び名でも知られている。
公式プロフィールによると、ハーフマラソンの自己ベストは1時間00分06秒、マラソンは2時間07分34秒。長距離への対応力と持久力が大きな武器だ。
小平敦之:安定感を備えた上級生
政治経済学部・早稲田実業出身
小平敦之は、2026年全日本大学駅伝で4区を担当した。
区間4位という結果ながら、チームが先頭を維持する重要な役割を果たしている。
箱根駅伝2026でも9区を走り、区間2位を記録。ハーフマラソンの自己ベストは1時間01分54秒で、長距離を安定して走れる能力を持つ。
短い区間で一気に順位を押し上げる選手とは異なり、チーム全体の流れを崩さずにつなぐ力に注目したい。
山口竣平:トラックと駅伝の両方で結果を残す
スポーツ科学部・佐久長聖高校出身
山口竣平は、2026年の出雲駅伝で5区の区間賞を獲得。全日本大学駅伝でも7区を担当し、50分58秒で区間3位に入った。
自己ベストは5000m13分17秒19、10000m27分59秒47。2026年の日本インカレでは10000mで優勝している。
スピードだけでなく、駅伝の長い区間でも安定して走れることが強みだ。
新妻遼己:1年生ながら主要区間で結果を残す
スポーツ科学部・西脇工業高校出身
新妻遼己は、2025年の全国高校総体で5000m優勝、1500mでも2位に入った実績を持つ。
大学進学後も成長を続け、2026年の出雲駅伝では4区区間賞。全日本大学駅伝では3区を32分45秒で走り、区間新記録を樹立した。
特に全日本では、1年生トリオの一角としてチームのリードを広げた点が印象的だった。
本田桜二郎:序盤の流れを作るスピード型
スポーツ科学部・鳥取城北高校出身
本田桜二郎は、1500mから5000mまで幅広い距離に対応できる選手だ。
2026年の出雲駅伝では2区を走って区間1位。全日本大学駅伝でも1区を任され、27分47秒で区間2位という好スタートを切った。
早稲田大学の公式プロフィールには、2025年のU20日本選手権3000m・5000m優勝も記録されている。
大学駅伝の経験を積みながら、スピードを生かした起用が期待される選手だ。
増子陽太:全日本で区間新を樹立した大型新人
スポーツ科学部・学法石川高校出身
増子陽太は、2026年全日本大学駅伝で2区を担当した。
11.1kmを30分51秒で走り、区間新記録を樹立。チームを総合順位トップに押し上げた。
5000mの自己ベストは13分20秒35で、早稲田大学競走部の男子歴代ランキングでも上位に入る記録だ。
本田、新妻とともに、今後の早稲田を支える世代として注目度が高い。
【戦力分析】2026年の早稲田が強い理由と箱根駅伝への課題
2026年の早稲田大学競走部を評価するうえで重要なのは、単純な個人記録だけではない。
出雲と全日本の結果を比較すると、チームとしての戦い方に変化が見えてくる。
1年生の力を序盤から生かせる全日本大学駅伝で早稲田が採用したのは、1区から3区までを1年生でつなぐ布陣だった。
本田桜二郎が区間2位、増子陽太と新妻遼己が区間新記録で続いた。
一般的に、大学駅伝では上級生の経験や安定感が重視される。しかし、早稲田は若手を主要区間に配置し、その能力を結果につなげた。
これは高校時代から全国レベルで競い合ってきた選手が、大学入学後も早い段階で戦力化されていることを示している。
上級生が後半の長距離区間を支える序盤に若手を配置した一方、4区には小平敦之、7区には山口竣平、8区には工藤慎作を起用した。
特に全日本の8区は19.7kmという長距離区間。最後まで高い集中力とペース維持が求められる。
工藤が区間賞を獲得したことで、序盤の若手の勢いを上級生が確実に勝利へつなぐ形が完成した。
つまり、2026年の早稲田は「若手の勢い」と「上級生の経験」を組み合わせたチーム構成になっている。
次の箱根駅伝で注目されるポイント2026年11月4日時点で、出雲と全日本の2大会を制した早稲田は、次の箱根駅伝に向けて大学駅伝三冠を狙える位置にいる。
ただし、箱根駅伝は出雲や全日本とは異なる難しさがある。
| 比較項目 | 出雲駅伝 | 全日本大学駅伝 | 箱根駅伝 |
|---|---|---|---|
| 区間数 | 6区間 | 8区間 | 10区間 |
| コース | 45.1km | 106.8km | 217.1km |
| 主な特徴 | スピード勝負 | 総合力・持久力 | 長距離・山登り・山下り |
| 早稲田の2026年成績 | 優勝 | 優勝 | 総合4位 |
箱根では、往路の山登り5区と復路の山下り6区が特に重要だ。
2026年1月の箱根駅伝では、工藤が5区で区間3位、山﨑一吹が6区で区間6位だった。今後はこの特殊区間をどう攻略するかが、総合優勝への要点になる。
また、箱根駅伝は217.1kmの10区間。出雲や全日本で活躍した選手をそのまま配置すれば勝てるわけではない。
長距離への適性、山への適性、選手のコンディション、区間ごとの相性を総合的に判断する必要がある。
【早稲田大学の歴代駅伝メンバー】名門復活を支える伝統
早稲田大学競走部は、箱根駅伝の第1回大会から出場を重ねてきた伝統校だ。
箱根駅伝の総合優勝は通算13回。2011年の第87回大会では、18年ぶり13度目の総合優勝を達成している。
このとき早稲田は出雲駅伝、全日本大学駅伝も制しており、史上3校目の学生駅伝三冠を達成した。
早稲田大学を代表する歴代長距離選手早稲田大学出身の名ランナー。マラソン界でも大きな実績を残し、早稲田の長距離の伝統を象徴する存在。
2010年度の大学駅伝三冠を経験した選手。大学卒業後も世界の舞台で活躍する長距離ランナーとなった。
早稲田の名選手として活躍し、後に駅伝監督も務めた人物。2010年度の三冠達成につながるチーム強化の歴史にも関わった。
武井隆次、花田勝彦とともに早大三羽ガラスとして知られた選手の一人。
2010年度の早稲田は、大迫傑らを擁して学生駅伝三冠を達成した。
そして2026年は、工藤慎作ら上級生に加え、本田桜二郎、増子陽太、新妻遼己という1年生が主要大会で活躍している。
両チームに共通するのは、個人の能力をチーム全体の結果に結びつけている点だ。
ただし、歴代の実績だけで現在の戦力を評価するのは適切ではない。2026年のチームは、実際の大会記録と区間成績によって新しい評価を確立しつつある。
【早稲田駅伝メンバー2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の早稲田大学駅伝メンバーで注目の選手は誰ですか?
A1:工藤慎作、小平敦之、山口竣平、鈴木琉胤、新妻遼己、本田桜二郎、増子陽太などです。特に全日本大学駅伝では、1年生の本田、増子、新妻が序盤3区間で活躍しました。
Q2:早稲田大学の長距離ブロック所属選手は全員駅伝に出場しますか?
A2:いいえ。長距離ブロックの所属選手一覧は部員全体の名簿であり、大会ごとのエントリーとは異なります。実際に出場する選手は、各大会の登録や当日変更によって決まります。
Q3:2026年の早稲田大学は大学駅伝三冠を達成しましたか?
A3:2026年11月4日時点では、出雲駅伝と全日本大学駅伝の2冠です。箱根駅伝2026は1月に開催されており、総合4位でした。秋の2冠に続く三冠達成には、次の箱根駅伝での優勝が必要です。
Q4:増子陽季と増子陽太は同じ選手ですか?
A4:別の選手です。増子陽季は4年生、増子陽太は1年生です。全日本大学駅伝2026のエントリーには両選手が登録されています。
2026年の早稲田大学競走部は、上級生の経験と新入生の勢いがかみ合ったチームだ。
箱根駅伝2026では総合4位だったものの、秋の出雲駅伝では大会新記録で優勝。さらに11月1日の全日本大学駅伝でも大会新記録を樹立し、16年ぶり6度目の優勝を果たした。
特に注目したいのは、工藤慎作、小平敦之、山口竣平ら上級生の安定感と、本田桜二郎、増子陽太、新妻遼己ら1年生の成長だ。若手が主要区間で結果を残し、上級生が長距離区間を支える構成は、今後の駅伝シーズンでも大きな武器になる。
次の焦点は箱根駅伝での総合優勝だ。2026年秋の2冠を三冠へつなげられるか。早稲田大学競走部の長距離ブロックは、歴代の名選手が築いてきた伝統を引き継ぎながら、新しい黄金期を目指す段階に入っている。
大会別エントリー、当日変更、学年別メンバーを区別して追うことが、早稲田駅伝メンバーの現在地を正しく理解するポイントとなる。
主な確認資料:早稲田大学競走部公式部員紹介・大会記録、早稲田大学競技スポーツセンター、箱根駅伝公式記録、全日本大学駅伝大会公式発表。