元大関・貴景勝は双子なのか、それとも兄弟がいるのか。インターネットで「貴景勝 双子」と検索すると、貴源治や貴ノ富士といった、かつて貴乃花部屋に所属していた力士の名前も見つかります。実は、この検索ワードには、別の双子力士との関係をめぐる混同があります。
日本相撲協会の公式プロフィールによると、貴景勝の本名は佐藤貴信(さとう・たかのぶ)。1996年8月5日生まれ、兵庫県芦屋市出身で、2024年9月場所を最後に現役を引退しました。2026年現在は年寄・湊川として相撲界に携わっています。貴景勝本人の双子説と兄弟の有無、貴源治・貴ノ富士との本当の関係、引退後の動向を順番に整理します。
【結論】貴景勝は双子ではない!兄弟の有無と一人っ子説の真相
最初に結論を整理すると、貴景勝が双子であるという事実は確認されていません。兄弟についても、本人の人物紹介や過去のインタビューに重要な手掛かりがあります。
本名は佐藤貴信!日本相撲協会の公式プロフィールを確認日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている貴景勝の基本情報は次のとおりです。
- 四股名:貴景勝 貴信
- 読み方:たかけいしょう たかのぶ
- 本名:佐藤貴信
- 生年月日:1996年8月5日
- 出身地:兵庫県芦屋市
- 身長:175cm
- 最高位:大関
- 幕内優勝:4回
- 得意技:突き・押し
貴景勝は2014年9月場所で初土俵を踏み、2017年1月場所で新入幕を果たしました。2019年5月場所には大関へ昇進し、幕内優勝4回という実績を残しています。
注目したいのは、本名が佐藤貴信であることです。貴景勝という四股名から、貴乃花親方の親族や、同じ「貴」の字を持つ力士との血縁関係を想像する人もいますが、四股名と血縁関係は別の話です。
公式プロフィールにも、貴景勝が双子であるという記載はありません。
貴景勝は一人っ子?父親と母親について貴景勝の兄弟構成を考えるうえで参考になるのが、スポーツ総合誌『Number』の引退インタビューです。同記事では、幼少期の貴景勝について「一人息子」と紹介しています。
この記述から、貴景勝は兄弟のいる家庭ではなく、一人っ子として育ったことがうかがえます。少なくとも、双子の兄弟がいるという説とは一致しません。
両親については、2019年3月の大関昇進伝達式に父親の一哉さん、母親の純子さんが出席したことがスポーツ紙で報じられています。
父親は幼少期から相撲に取り組む貴景勝を支え、横綱を目指すという目標を共有してきた人物です。母親も息子の大関昇進を喜び、家族として成長を見守ってきました。
こうした報道を総合すると、貴景勝の家族構成は父親・母親・本人という3人家族として紹介されてきたことが分かります。
なぜ貴景勝に双子説が浮上したのか双子説が生まれた背景として考えられるのが、貴乃花部屋に所属していた双子力士の存在です。
貴景勝は現役時代、貴乃花部屋に所属していました。同じ部屋には貴源治と貴公俊という双子の兄弟も在籍しており、同じ師匠のもとで稽古に励んでいました。
加えて、3人とも「貴」の字を含む四股名で知られています。相撲に詳しくない人が人物情報を調べると、同じ部屋の力士と血縁関係を混同する可能性があります。
つまり、貴景勝の双子説には、実際に存在した貴乃花部屋の双子力士と、貴景勝の所属部屋が重なっていたという事情が関係していると考えられます。
【双子力士の正体】貴源治と貴ノ富士は実の兄弟だった
貴景勝と混同されやすい人物が、貴源治と貴ノ富士です。この2人こそ、貴乃花部屋から誕生した双子力士です。
貴源治と貴公俊は一卵性双生児貴源治と貴公俊は、1997年5月13日生まれの双子の兄弟です。兄が貴公俊、弟が貴源治という関係でした。
2017年3月には弟の貴源治が新十両昇進を決め、翌2018年1月には兄の貴公俊も新十両昇進を決めました。
これにより、2018年3月場所では、相撲界で初めて双子の関取が同時に誕生することになりました。
当時の報道では、兄弟で夏巡業の初切を担当したことや、兄が弟に続いて関取になったことも紹介されています。2人が実の双子であることは、当時のスポーツ報道でも明確に伝えられています。
貴公俊から貴ノ富士へ!兄の現在はスダリオ剛双子の兄である貴公俊は、その後、四股名を貴ノ富士に変更しました。
角界を離れた後は総合格闘技の世界に進み、現在はスダリオ剛のリングネームで活動しています。
RIZINの公式選手情報では、スダリオ剛は1997年5月13日生まれ、栃木県出身の選手として紹介されています。元大相撲力士であり、双子の弟・貴賢神とともに貴乃花部屋へ入門した経歴も掲載されています。
スダリオ剛は大相撲時代とは異なる競技環境でキャリアを築き、重量級の総合格闘家としてRIZINに参戦してきました。
2026年11月時点のRIZIN選手情報では、2026年8月11日の酒井リョウ戦で勝利した記録が掲載され、同年12月31日のエドポロキング戦も予定されています。
弟の貴源治は貴賢神として格闘技へ転身双子の弟・貴源治も、大相撲引退後に格闘技の世界へ進みました。格闘家としてのリングネームは貴賢神(たかけんしん)です。
貴源治は2019年7月場所で新入幕を果たし、最高位は前頭10枚目。日本相撲協会の公式プロフィールでは、2021年7月場所が引退場所として記録されています。
その後、2022年からRIZINなどの総合格闘技イベントに出場。2026年6月には酒井リョウとの試合で勝利した記録もRIZINの選手情報に掲載されています。
ただし、2026年10月28日には、共同通信が貴賢神こと上山賢容疑者の傷害容疑による逮捕を報じました。報道によると、7月に福井市の路上で男性に暴行を加え、けがを負わせた疑いが持たれています。警察は逮捕された人物の認否を明らかにしていません。
また、東スポWEBの報道では、RIZIN側が同選手について現在は契約下にないと説明したと伝えられています。これは捜査段階の報道であり、有罪が確定したという意味ではありません。
このように、貴源治と貴ノ富士は同じ双子の兄弟でありながら、それぞれ異なる名前で格闘技のキャリアを歩んできました。
【関係性を一覧比較】貴景勝・貴源治・貴ノ富士の違い
ここで、3人の関係を整理しておきましょう。名前や所属部屋が似ているため混同されやすいものの、血縁関係と競技歴を比較すると違いがはっきりします。
| 人物 | 本名・生年月日 | 貴乃花部屋との関係 | 双子・兄弟関係と現在 |
|---|---|---|---|
| 貴景勝 | 佐藤貴信 1996年8月5日 |
元所属力士 | 貴源治・貴ノ富士とは血縁関係なし。現在は湊川部屋の師匠。 |
| 貴源治 | 上山賢 1997年5月13日 |
元所属力士 | 貴ノ富士の双子の弟。格闘家名は貴賢神。 |
| 貴公俊・貴ノ富士 | 1997年5月13日生まれ | 元所属力士 | 貴源治の双子の兄。現在は格闘家スダリオ剛。 |
貴景勝と貴源治・貴ノ富士の共通点は、貴乃花部屋に所属していた経歴です。
貴景勝は2014年9月場所に初土俵を踏み、貴源治と貴公俊は2013年3月場所に初土俵を踏みました。入門時期は異なりますが、同じ部屋の力士として相撲界で活動していました。
そのため、部屋の関係者や同門の力士として接点があったことは確かです。しかし、同じ部屋に所属していたことは、親族であることを意味しません。
四股名に「貴」が付く理由も血縁とは別もう一つの混同要因が、四股名に共通する「貴」の文字です。
貴乃花部屋では、師匠や部屋の伝統を背景に「貴」の字を含む四股名を持つ力士が複数いました。貴景勝、貴源治、貴公俊などはその代表例です。
四股名の共通点は所属部屋や相撲界でのつながりを示すものであり、兄弟や親戚であることを示すものではありません。
この区別を理解すると、貴景勝の双子説がなぜ生まれたのか、そして誰が本当の双子なのかが整理できます。
【2024年9月の引退】貴景勝はなぜ28歳で現役を退いたのか
貴景勝のキャリアを語るうえで欠かせないのが、2024年9月の引退です。大関として幕内優勝4回を達成した実力者が、28歳という若さで土俵を去ることになりました。
首の故障と頸椎椎間板ヘルニアが引退の背景に2024年9月場所、貴景勝は頸椎椎間板ヘルニアの影響で3日目から休場しました。
9月20日、日本相撲協会は貴景勝の引退と年寄・湊川の襲名を承認しました。翌21日には両国国技館で引退会見が開かれ、本人が現役生活に別れを告げました。
日刊スポーツなどの報道によると、本人は引退の理由について、体力と気力がなくなったことを挙げています。
小学校3年生から相撲を始め、横綱になることを目標に努力を重ねてきた貴景勝。大関として結果を残しながらも、故障と向き合い続けることには限界がありました。
引退時の年齢は28歳1カ月。平成以降に引退した横綱・大関の中でも若い年齢での決断として報じられました。
引退までの主な経歴と転換点日本相撲協会の公式記録をもとに、貴景勝の主な節目をまとめます。
- 1996年8月:兵庫県芦屋市で誕生。
- 2014年9月:初土俵。
- 2016年5月:新十両昇進。
- 2017年1月:新入幕。
- 2019年5月:新大関昇進。
- 2024年9月:現役引退、年寄・湊川を襲名。
- 2025年10月:引退・湊川襲名披露大相撲と断髪式。
- 2026年1月26日:常盤山部屋を継承し、湊川部屋の師匠に就任。
特に2019年の大関昇進は、現役時代の大きな到達点でした。その後も大関の座を守りながら優勝を重ね、最終的には大関在位30場所という記録を残しています。
【2026年最新】元貴景勝・湊川親方の現在と今後の活動
2026年の貴景勝は、現役力士ではなく、相撲部屋を率いる師匠として新たな段階に入っています。
2026年1月26日に常盤山部屋を継承日本相撲協会は2025年11月27日の理事会で、元大関・貴景勝の湊川親方が2026年1月26日付で常盤山部屋を継承することを承認しました。
先代の常盤山親方(元小結・隆三杉)が協会の定年を迎えることに伴う継承です。部屋の名称も変更され、湊川部屋として新たなスタートを切りました。
湊川親方は、現役時代の経験を生かしながら、弟子の育成に取り組んでいます。
湊川部屋で目指す指導者としての相撲2026年3月の神戸新聞のインタビューでは、湊川親方が「勝ちにこだわる力士を育てたい」という考えを語っています。
現役時代は激しい突き押しを武器に、体格を生かした力強い相撲で結果を残しました。しかし、指導者として同じ相撲だけを弟子に求めているわけではありません。
相撲には体格や身体能力によって向き不向きがあります。自分の経験を伝えながらも、弟子それぞれの個性を伸ばすことが師匠としての役割になります。
湊川部屋の公式ホームページでは、親方としての挨拶や所属力士の情報、稽古や新弟子募集に関する案内が掲載されています。
現役時代の実績を次世代へ引き継ぐ立場に貴景勝は幕内優勝4回、大関在位30場所という実績を持っています。横綱昇進には届かなかったものの、長期間にわたって大相撲の上位で戦い続けた経験は、指導者としても貴重な財産です。
2026年現在は30歳。若くして部屋を継承した師匠として、力士の育成だけでなく、部屋の運営や伝統の継承にも取り組むことになります。
現役時代に追い続けた横綱という目標は、自身の競技人生では実現しませんでした。これからは弟子たちとともに、その夢を別の形で追いかける立場になっています。
【プロの結論】貴景勝の双子説を正しく見分ける3つのポイント
貴景勝の双子説をめぐる混同は、人物の名前、所属部屋、実際の双子力士という3つの情報を分けると解消できます。
1. 本人のプロフィールと家族情報を区別する最初に確認すべきなのは、本人の基本プロフィールです。日本相撲協会の公式プロフィールには、本名、生年月日、出身地、所属部屋、戦歴などが掲載されています。
兄弟構成については、公式プロフィールだけで判断するのではなく、本人のインタビューや信頼できる報道も確認する必要があります。貴景勝の場合、『Number』の引退インタビューにある一人息子という記述が重要な手掛かりです。
2. 四股名の共通点を血縁関係と混同しない貴景勝、貴源治、貴ノ富士という名前には「貴」の字が共通しています。しかし、これは同じ部屋で活動していた経歴に由来するもので、兄弟関係を示すものではありません。
本当の双子は貴源治と貴公俊(後の貴ノ富士)です。2人の生年月日や当時の新十両昇進報道を確認すれば、関係が明確になります。
3. 2026年の肩書と現役時代の情報を分けるもう一つ注意したいのが、引退した力士の現在の肩書です。
貴景勝は2024年に引退し、2026年には湊川部屋の師匠となりました。一方、貴ノ富士はスダリオ剛として格闘技の世界で活動し、貴源治は貴賢神として格闘技に転身した経歴があります。
同じ時期に同じ相撲部屋にいた人物でも、引退後の進路は異なります。過去の所属部屋だけでなく、最新の公式プロフィールや競技団体の情報を確認することが大切です。
【貴景勝の双子・兄弟】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:貴景勝は双子ですか?
A1:貴景勝が双子であるという公的な情報はありません。『Number』の引退インタビューでは一人息子として紹介されており、双子説は貴乃花部屋に所属していた別の双子力士との混同と考えられます。
Q2:貴景勝には兄弟がいますか?
A2:貴景勝は一人息子として紹介されているため、一人っ子とみられています。父親は一哉さん、母親は純子さんです。
Q3:貴景勝と貴源治・貴ノ富士は兄弟ですか?
A3:兄弟ではありません。貴景勝は佐藤貴信、貴源治は上山賢という別人です。貴源治と貴ノ富士(元貴公俊)が実の双子の兄弟です。
Q4:貴ノ富士は現在何をしていますか?
A4:貴ノ富士は大相撲引退後、スダリオ剛のリングネームで総合格闘家として活動しています。RIZINの公式選手情報にも試合記録が掲載されています。
Q5:貴源治は現在も格闘家ですか?
A5:貴源治は貴賢神として総合格闘技に転身し、RIZINにも出場していました。ただし、2026年10月28日に傷害容疑による逮捕が報じられ、RIZIN側は現在契約下の選手ではないと説明したと報道されています。事件については捜査段階です。
Q6:貴景勝はなぜ引退したのですか?
A6:2024年9月場所で頸椎椎間板ヘルニアの影響により休場し、引退を決断しました。本人は引退会見で体力と気力がなくなったことを理由に挙げています。
Q7:貴景勝は2026年現在、何をしていますか?
A7:2026年1月26日付で常盤山部屋を継承し、湊川部屋の師匠となりました。現役力士ではなく、後進の育成や相撲部屋の運営に携わっています。
貴景勝の双子説をめぐる疑問は、貴乃花部屋に所属していた本当の双子力士と区別することで整理できます。
貴景勝の本名は佐藤貴信。1996年8月5日生まれで、家族については一人息子として紹介された記録があります。貴源治や貴ノ富士とは同じ部屋に所属していた時期がありますが、血縁関係はありません。
実際に双子なのは、貴源治と貴公俊(後の貴ノ富士)です。兄はスダリオ剛、弟は貴賢神として、それぞれ格闘技の世界へ進みました。
一方、貴景勝は2024年9月に28歳で現役を引退。2026年1月には常盤山部屋を継承し、湊川部屋の師匠に就任しました。
今回の話題から分かるのは、同じ相撲部屋に所属していたこと、似た四股名を持つこと、そして実際に双子であることは、それぞれ別の情報だということです。日本相撲協会の公式プロフィールや本人のインタビュー、競技団体の最新情報を照らし合わせれば、人物関係を正しく理解できます。
現役時代に4度の幕内優勝を果たした貴景勝。2026年以降は湊川親方として、次世代の力士を育てる新たな挑戦が続いています。
主な事実確認資料
- 日本相撲協会公式プロフィール・引退発表・年寄プロフィール。
- 『Number』の貴景勝引退インタビュー、スポニチの家族に関する報道。
- 貴乃花部屋の双子力士に関する2017~2018年の報道。
- RIZIN公式選手情報、2026年10月の共同通信報道。
- 湊川部屋公式サイト、2026年の部屋継承に関する報道。