2026年11月場所の幕下星取表を確認する際、最初に押さえておきたいのは、番付表と星取表は役割が異なるという点です。
番付表は場所が始まる前に発表される力士の順位表です。一方、星取表は本場所での取組結果を記録する成績表で、初日から千秋楽まで日々更新されます。
令和八年十一月場所は、11月8日(日)から11月22日(日)まで福岡国際センターで開催される九州場所です。11月4日時点では、幕下力士の当場所の取組結果はまだありません。したがって、場所前に確認できるのは主に新番付と対戦情報であり、実際の勝敗は初日以降に反映されます。
日本相撲協会の公式サイトには「十一月場所情報」の中に「星取表」「取組結果」「休場力士情報」などの項目が用意されています。星取表のページでは、番付の選択欄から幕下を選ぶことで、該当する階級の成績を確認できます。
日本相撲協会の公式星取表を確認する手順
1. 日本相撲協会の公式サイトを開く
公式サイトの「力士情報・成績」から星取表の項目を探します。
2. 「星取表」を選択する
対象の場所が令和八年十一月場所になっていることを確認します。
3. 番付欄で「幕下」を指定する
幕内や十両ではなく、幕下の力士一覧を表示します。
4. 日々の勝敗を確認する
○や●を数え、不戦勝・不戦敗・休場の記録も確認します。
もう一つ便利なのが「日別の取組・結果」です。こちらは特定の日に誰と誰が対戦したのか、どちらが勝ったのかを調べるときに役立ちます。
幕下の力士を探す場合は、番付と日付を合わせて確認するのがポイントです。星取表で成績を把握し、日別の取組結果で勝敗の詳細を確認すれば、情報を取り違えにくくなります。
【基本を理解】幕下はなぜ15日間で7番しか相撲を取らないのか
幕下の星取表を理解するうえで、最も大切なのが7番相撲という仕組みです。
大相撲の本場所は15日間にわたって開催されますが、幕下・三段目・序二段・序ノ口の力士は、原則として15日間のうち7日間だけ取組があります。
これに対して、幕内と十両の関取は通常15日間すべてに取組が組まれます。つまり、同じ本場所に出場していても、階級によって成績の判定基準が異なるのです。
幕下の勝ち越し・負け越しは何勝で決まる?幕下は7番のうち4勝以上すれば勝ち越し、3勝以下なら負け越しが基本です。
4勝3敗4勝・3敗
白星が黒星を1つ上回る成績。翌場所の番付上昇につながる。
3勝4敗3勝・4敗
黒星が白星を1つ上回る成績。翌場所は番付が下がる方向になる。
この判定は幕下の力士にとって非常に大きな意味を持ちます。
例えば、初日から3連敗した力士でも、残る4番をすべて勝てば4勝3敗で勝ち越せます。反対に、序盤で4連勝していても、その後3連敗すれば4勝3敗で勝ち越しですが、序盤の白星を生かしきれず3勝4敗に終わる場合もあります。
特に幕下上位では、勝ち越しが十両昇進の可能性に関わるため、1番ごとの結果が翌場所の進路を左右します。
幕内・十両との違い| 比較項目 | 幕下 | 十両・幕内 |
|---|---|---|
| 本場所の日数 | 15日 | 15日 |
| 原則の取組数 | 7番 | 15番 |
| 勝ち越し | 4勝以上 | 8勝以上 |
| 負け越し | 3勝以下 | 7勝以下 |
| 典型的な勝ち越し | 4勝3敗 | 8勝7敗 |
| 典型的な負け越し | 3勝4敗 | 7勝8敗 |
ここで注意したいのは、幕下の4勝3敗と十両・幕内の8勝7敗は、どちらも1つ勝ち越した成績という意味で対応していることです。
ただし、勝ち越しの価値が全員にとって同じというわけではありません。幕下上位と下位では、十両昇進までの距離も、翌場所の番付への影響も違います。
【記号の意味を完全整理】○●□■と「や」は何を表す?
星取表には、力士の勝敗を示すさまざまな記号が使われています。
最も基本的なのは白丸と黒丸ですが、不戦勝や不戦敗、休場を示す記号もあります。記号を正しく理解すると、単純な勝敗だけでなく、力士がどのような状況で場所を終えたのかまで読み取れます。
○は勝ち、●は負け○は白星、●は黒星を意味します。
実際に土俵上で相撲を取り、相手に勝てば○、負ければ●が記録されます。幕下の通常の星取表では、この2種類の記号が基本になります。
□は不戦勝、■は不戦敗不戦勝とは、対戦相手が休場などの理由で取組に出場できず、相撲を取らずに勝ちとなることです。星取表では□で表示されます。
反対に、自分が取組に出場できず、相手の不戦勝となった場合は■です。こちらは不戦敗として負けに数えます。
重要なのは、□も勝ち星、■も負け星として成績に反映されるという点です。実際に土俵で相手を倒したかどうかにかかわらず、公式の成績上は勝敗として扱われます。
「や」は休み・取組なし「や」は休みを表す記号です。
幕下の場合、15日間のうち7番しか取組がないため、相撲を取らない日が複数あります。そのため、毎日○や●が並ぶわけではありません。
ただし、予定された取組がない日と、けがなどで休場している日は区別して考える必要があります。
日本相撲協会の公式星取表では「や」を休み・取組なしと説明しています。一方、民間の星取表では、通常の取組なしを「―」、休場を「や」と分ける表示もあります。サイトごとの凡例を確認することが大切です。
途中休場した場合はどう記録される?例えば、幕下の力士が場所の途中でけがをして休場した場合、すでに翌日の対戦相手が決まっていれば、その日の記録が■になることがあります。
相手には□が付くため、休場を届け出た力士だけでなく、対戦相手の成績にも影響します。その後、休場を続けている期間は「や」などで表示され、再出場すれば再び○や●が記録されます。
このため、星取表に「や」が複数並んでいても、それだけで全休と判断するのは早計です。途中休場なのか、通常の取組が組まれていない日なのかを確認しましょう。
星取表の記号一覧| 記号 | 意味 | 成績への反映 |
|---|---|---|
| ○ | 勝ち・白星 | 1勝 |
| ● | 負け・黒星 | 1敗 |
| □ | 不戦勝 | 1勝 |
| ■ | 不戦敗 | 1敗 |
| や | 休み・取組なし | 勝敗に加えない |
| × | 引分 | 通常の勝敗とは別扱い |
| △ | 痛分 | 特殊な結果 |
幕下の成績を集計するときは、○と□を勝ち、●と■を負けとして数えます。「や」は勝ちにも負けにも加えません。
【関係性を整理】幕下星取表・番付・勝ち越しはどうつながる?
幕下星取表は、単にその場所の勝敗を並べたものではありません。翌場所の番付を決めるための重要な成績資料でもあります。
ここで理解しておきたいのが、星取表、番付、東西の位置、十両昇進という4つの要素の関係です。
幕下の成績と番付を結びつける基本構造この関係を見ると、幕下星取表の数字は、翌場所の地位を考えるための出発点であることが分かります。
ただし、4勝3敗なら全員が同じ枚数だけ上がるわけではありません。現在の番付やほかの力士の成績によって、翌場所の位置は変わります。
幕下の定員は120人日本相撲協会の説明によると、幕下の正式名称は「幕下二段目」で、定員は120人です。
番付では東西に分かれ、東60人、西60人という構成になります。十両に次ぐ地位であり、関取への昇進を目指す力士と、十両から陥落してきた力士が競い合う階級です。
幕下上位になるほど十両との距離が近くなり、星取表の1つの白星が持つ意味も大きくなります。
【十両昇進の仕組み】幕下で何勝すれば関取になれる?
幕下の力士が目指す大きな目標の一つが十両昇進です。
十両以上になると「関取」と呼ばれ、幕下以下の力士とは待遇や身分上の扱いが変わります。そのため、幕下上位では毎場所の成績が大きな意味を持ちます。
7戦全勝は十両昇進への大きなチャンス特に注目されるのが、幕下15枚目以内で7戦全勝する成績です。
日本相撲協会の公式クイズでも、幕下15枚目以内の全勝力士を十両昇進の対象とする内規が紹介されています。ただし、番付編成の都合によるという条件が付いています。
つまり、7戦全勝は昇進に向けて非常に強い材料ですが、単純に全勝すれば必ず昇進できるという意味ではありません。十両から幕下へ下がる力士の人数や、番付全体の編成も関係します。
4勝3敗でも十両に上がれる?幕下上位であれば、4勝3敗という勝ち越しでも十両昇進の可能性があります。
ただし、幕下の何枚目にいるかが重要です。幕下筆頭付近の4勝3敗と、幕下中位や下位の4勝3敗では、昇進に対する評価が異なります。
また、十両から陥落する力士の人数も大切です。十両に空きがなければ、幕下で好成績を残した力士が複数いても、全員を昇進させられるわけではありません。
昇進を判断する際は、次の要素を合わせて確認すると理解しやすくなります。
- 現在の番付:幕下筆頭なのか、上位5枚目以内なのか、それより下なのか。
- 本場所の成績:4勝3敗、5勝2敗、6勝1敗、7戦全勝など、何勝したのか。
- 十両からの陥落人数:翌場所に幕下へ下がる力士が何人いるのか。
- ほかの昇進候補:同じように好成績を残した力士が何人いるのか。
特に幕下上位では、4勝3敗という数字だけでなく、どの番付でその成績を残したかが重要です。
東幕下と西幕下ではどちらが上?同じ幕下の枚目なら、東のほうが西より上位です。
例えば、東幕下筆頭と西幕下筆頭では、番付上は東幕下筆頭が上になります。これは幕下だけでなく、大相撲の番付全体に共通する基本的な仕組みです。
日本相撲協会の公式クイズでも、同じ地位の場合は東方が上位であると説明されています。
したがって、幕下筆頭付近の力士を比較するときは、単純に「筆頭」という数字だけでなく、東か西かまで見る必要があります。
【過去の場所と比較】2026年9月場所の幕下成績から何が分かる?
幕下星取表をより深く理解するには、現在の場所だけでなく、過去の場所の成績と比較する方法も有効です。
2026年11月場所の番付は、9月場所の成績を踏まえて編成されています。そのため、9月場所の幕下星取表と11月場所の新番付を見比べると、好成績を残した力士がどのように番付を上げたのかを追えます。
2026年9月場所の幕下成績の実例2026年9月場所の幕下成績には、次のような記録が掲載されています。
- 天昇山:6勝1敗
- 不動豊:5勝2敗
- 藤天晴:4勝3敗
- 夢道鵬:4勝3敗
これらは同じ幕下の力士でも、勝ち越し幅に違いがある例です。6勝1敗は大きな勝ち越し、5勝2敗も好成績、4勝3敗は1つ勝ち越した成績となります。
こうした結果を11月場所の番付と照合すると、単に何勝したかだけでなく、どれほど番付が上昇したかという視点で比較できます。
過去の場所と比較するときのチェック項目幕下力士の成績を継続して追う場合、次の4項目を記録しておくと変化が分かりやすくなります。
1. 前場所の番付
幕下筆頭、幕下5枚目、幕下20枚目など、スタート地点を確認する。
2. その場所の成績
4勝3敗、5勝2敗、6勝1敗など、勝ち越しの幅を比較する。
3. 休場や不戦勝の有無
通常の取組で得た白星なのか、不戦勝を含むのかも確認する。
4. 翌場所の番付
実際に何枚上がったか、十両に昇進したかを確認する。
特に、同じ4勝3敗でも前場所の番付によって翌場所の位置が違うことがあります。過去の記録を並べることで、番付編成の仕組みをより具体的に理解できます。
なお、2026年11月場所の結果が確定した後は、9月場所と11月場所を比較することで、力士ごとの成績の変化や昇降の傾向を確認できます。
【幕下星取表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:幕下の星取表はどこで確認できますか?
A1:日本相撲協会の公式サイトにある「星取表」で確認できます。対象場所を選び、番付の選択欄から幕下を指定してください。日ごとの勝敗を詳しく知りたい場合は「取組結果」も併せて確認すると便利です。
Q2:幕下で4勝3敗なら必ず番付は上がりますか?
A2:4勝3敗は勝ち越しなので、原則として翌場所の番付上昇につながります。ただし、実際に何枚上がるかは前場所の番付や全体の番付編成によって異なります。十両昇進も4勝3敗だけで確定するわけではありません。
Q3:幕下の星取表で「や」と表示されているのは負けですか?
A3:「や」は休み・取組なしを表し、通常の負けとは異なります。勝敗に数えるのは○・□が勝ち、●・■が負けです。なお、表示方法はサイトによって違うため、各サービスの凡例も確認してください。
Q4:幕下はなぜ15日間すべて相撲を取らないのですか?
A4:幕下以下の力士は、本場所15日間のうち原則7日間に取組が組まれる仕組みだからです。幕内・十両の関取とは取組数が異なり、星取表にも取組のない日が表示されます。
Q5:幕下で7戦全勝すれば十両に昇進できますか?
A5:幕下15枚目以内の7戦全勝は、十両昇進に向けた非常に有力な成績です。ただし、昇進には番付編成上の事情も関係します。全勝したという理由だけで、例外なく昇進が保証されるわけではありません。
Q6:幕下東筆頭と幕下西筆頭ではどちらが上ですか?
A6:東幕下筆頭が上位です。大相撲の番付では、同じ地位・同じ枚目の場合、東方が西方より上に位置付けられます。
幕下星取表を正しく読み解くために、まず覚えておきたいのは、幕下の力士は本場所15日間のうち原則7番の相撲を取るという仕組みです。
7番のうち4勝3敗なら勝ち越し、3勝4敗なら負け越しです。○と□が勝ち、●と■が負け、「や」は休み・取組なしを意味します。この基本を理解するだけで、幕下力士の成績は格段に読みやすくなります。
加えて、星取表を見るときは勝敗だけで判断せず、東西の番付、現在の枚目、過去の場所の成績、十両昇進の可能性まで合わせて確認することが大切です。
2026年11月場所は11月8日に初日を迎える九州場所です。開催前は新番付を確認し、場所が始まったら日本相撲協会の公式星取表で毎日の成績を追いかけると、力士の成長や番付争いをより深く楽しめます。
幕下星取表は、7番の勝敗を記録した一覧であると同時に、力士が十両、そして関取を目指して歩む過程を映し出す資料です。 目の前の白星だけでなく、その1勝が翌場所にどのような変化をもたらすのかまで注目すると、大相撲の楽しみ方がさらに広がります。