サッカー日本代表の久保建英選手は、身長173cm・体重64kgという比較的コンパクトな体格ながら、スペインのトップレベルで激しい身体接触を受けてもボールを失わず、鋭いドリブルや素早い方向転換を繰り出す。そのプレーを支えているのが、幼少期から積み重ねてきた体幹トレーニングと、競技動作に結び付いたフィジカル強化だ。
2026年11月現在、注目したいのは、久保の筋肉が単純に大きくなったという話ではないことだ。2026年6月のテレビ朝日のインタビューでは、本人が海外のトップ選手に当たり負けしない身体を目指し、4年間にわたって身体能力の向上に取り組んできたと明かしている。加えて、小学生時代から指導してきた木場克己トレーナーの証言をたどると、久保の身体づくりには明確な一貫性が見えてくる。
【結論】久保建英の筋肉は大きさよりも機能性を重視した身体づくり
久保建英の筋肉を理解するうえで、最初に押さえたいのは、ボディビルダーのような筋肥大を目的とした身体づくりとは方向性が異なることだ。
サッカー選手に必要なのは、相手との接触に耐える力だけではない。加速、減速、方向転換、ジャンプ、着地、キックなど、異なる動作を連続して行える身体能力が求められる。
久保の場合、特に重要なのが次の3つだ。
- 体幹の安定性:相手に接触されても身体の軸を保ち、ボールコントロールを続ける。
- 股関節と臀部の連動:ドリブルやシュート、切り返しで力を効率よく伝える。
- 柔軟性とバランス:身体の向きを素早く変えながら、次のプレーへ移行する。
2026年6月11日にテレビ朝日が公開した内田篤人氏との対談では、久保自身が2022年カタール大会からの4年間を振り返り、フィジカル面の進化について語っている。
「どんな相手でもアスリートとして負けないように頑張ってきた」
これは、単純に体重を増やしたり、筋肉を目立たせたりすることが目標ではなかったことを示す発言だ。
同じインタビューでは、試合に出た直後、疲労が残る状況でも筋力トレーニングに取り組む姿が紹介された。技術だけでなく、トップレベルの選手と競り合える身体能力を高めようとしてきたことが分かる。
つまり、久保建英の筋肉の真相は、見た目の筋肉量よりも、サッカーの動作に直結する身体機能を磨いてきた点にある。
【公式データで検証】久保建英の身長173cm・体重64kgと筋肉量の実態
久保建英の体格については、2026年のJリーグ公式選手紹介に掲載されている数値が参考になる。
同プロフィールでは、2001年6月4日生まれ、身長173cm、体重64kgと公表されている。所属クラブはスペインのレアル・ソシエダードだ。
173cm・64kgという体格をどう見るべきか173cm・64kgという数字だけを見ると、屈強な大型選手と比べて小柄な印象を受けるかもしれない。しかし、サッカーにおけるフィジカルは身長や体重だけで決まらない。
例えば、相手選手と接触した際には、重心の位置、体幹の固定力、股関節の使い方、足裏で地面を捉える能力などがプレーの安定性に影響する。
久保の強みは、こうした身体操作を高度なボール技術と組み合わせられるところにある。
久保建英の筋肉量は公表されているのかここで区別しておきたいのが、体重と筋肉量は別のデータだという点である。
公式プロフィールに掲載されている64kgは体重であり、骨格筋量、体脂肪率、除脂肪体重、部位別の筋肉量を示すものではない。
そのため、久保の筋肉量が何kgなのか、一般的な同身長の選手より何%多いのかといった具体的な数値は、公開プロフィールからは判断できない。
また、過去のプロフィールには体重67kgと掲載された時期もある。2018年の日本サッカー協会の選手記録では173cm・67kgだった。登録時期やコンディションによる数値の違いも考慮する必要がある。
重要なのは、64kgという数字だけを見て筋肉が少ないと判断しないことだ。競技に必要な筋力と身体の使い方は、体重の大小とは別の視点で評価する必要がある。
【師弟関係を検証】久保建英と木場克己トレーナーの体幹トレーニング
久保建英の身体づくりを語るうえで欠かせない人物が、プロトレーナーの木場克己氏だ。
木場氏はKOBA式体幹バランストレーニングの開発者で、長友佑都選手などトップアスリートの身体づくりにも関わってきた人物である。
久保との出会いは、小学4年生だった頃。2026年8月5日付の日刊スポーツのインタビューでも、木場氏は小学校4年生の時から久保を指導してきたと説明している。
10歳の頃に見つかった身体的な課題2020年8月28日付のTHE ANSWERのインタビューで、木場氏は指導開始当時の久保について重要な証言をしている。
当時の久保は、技術面では高い能力を持っていた一方、体幹の強さが特別に優れていたわけではなく、柔軟性にも課題があったという。
特に注目されたのが股関節周辺の柔軟性と、体幹・臀部の連動性だった。
木場氏は、股関節の柔軟性が不足するとシュート力に影響し、体幹と臀部がうまく連動しなければ将来的な故障リスクにもつながると説明していた。
この証言から分かるのは、久保のトレーニングが最初から筋肉を増やすことを目的としていたわけではないということだ。まず身体の弱点を把握し、競技に必要な動作を改善することが出発点だった。
KOBA式体幹バランストレーニングの特徴木場氏が指導してきたKOBA式体幹バランストレーニングは、体幹、体軸、バランスの強化を重視するメソッドだ。
過去のFOOTBALL ZONEの取材では、特製ゴムチューブやファンクショナルマットなどを使用したトレーニングが紹介されている。
また、木場氏は脇腹、お尻、膝周辺を強化ポイントとして挙げ、頭の位置が身体の中心から大きくずれないようにすることの重要性を説明していた。
久保建英と木場克己氏の関係・身体づくりの相関表| 人物・要素 | 関係・役割 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 久保建英 | 選手本人 | 10歳前後から身体能力と体幹の強化に取り組む |
| 木場克己 | プロトレーナー | 幼少期から体幹・柔軟性・バランスを指導 |
| KOBA式体幹バランス | トレーニングメソッド | 体幹、体軸、身体のバランスを強化 |
| 股関節・臀部 | 身体機能の強化ポイント | 柔軟性と身体の連動性を改善 |
| 脇腹・膝周辺 | 身体機能の強化ポイント | 身体の軸を安定させ、競技動作を支える |
| 2026年の久保 | 継続的な身体づくり | 海外のトップ選手に対抗できるフィジカルを追求 |
2019年のFOOTBALL ZONEの取材では、木場氏が久保の身体づくりについて、筋肉量で勝てない相手とも渡り合うために身体の中心軸を安定させることを重視していたと説明している。
この考え方こそ、久保の筋肉を理解する重要な手掛かりだ。
【筋トレの中身】久保建英の腹筋・太ももの筋肉・フィジカル強化の考え方
久保の筋トレを考える際には、筋肉を部位ごとに大きくすることよりも、複数の筋肉を連動させることに注目したい。
腹筋だけではない体幹の強さ久保の体幹トレーニングというと、腹筋運動を繰り返しているイメージを持つ人もいるだろう。
しかし、体幹は腹筋だけを指す言葉ではない。腹部の筋肉、背中、骨盤周辺などが協調して働くことで、身体の姿勢や動作を安定させる。
特にサッカーでは、相手に押されながらボールを保持したり、片足で身体を支えながらシュートしたりする場面が多い。
こうした動作では、腹直筋だけでなく、腹斜筋や背部の筋肉、臀部などの協調が欠かせない。
したがって、久保の腹筋についても、見た目の割れ方だけで評価するのではなく、身体の軸を維持する機能に注目するべきだ。
太ももの筋肉と股関節の連動性太ももの筋肉は、サッカー選手の加速、減速、方向転換、キックなどに関係する重要な部位だ。
ただし、久保の太ももの筋肉について、具体的な周径や筋肉量が公開されているわけではない。
注目すべきなのは、木場氏が幼少期から股関節と臀部の連動性を重視していたことだ。
股関節の可動性が確保され、臀部や体幹が適切に働けば、身体の向きを変える動作や片足での安定性にも良い影響が期待できる。
久保が得意とする高速ターンや細かな切り返しを考えると、こうした身体機能の積み重ねは非常に理にかなっている。
当たり負けしない体を作るための考え方2019年5月24日付のFOOTBALL ZONEの記事では、木場氏が久保のフィジカル面の成長について具体的に語っている。
当時17歳だった久保は、以前と比べて身体接触で当たり負けする場面が減少していた。
木場氏によると、久保はトレーニングの効果について、次のように話していたという。
「当たり負けもしなくなりました」
これは2019年当時の証言だが、久保が身体づくりによる変化を実感していたことを示すエピソードである。
また、2020年のTHE ANSWERの取材では、久保がウォーミングアップ、ストレッチ、体幹トレーニングなどのメニューを自分で選ぶようになっていたことも紹介された。
チームの状況や日程、自身のコンディションを考慮してトレーニングを組み立てる能力も、久保の身体づくりを支える要素だった。
具体的な筋トレメニューはどこまで分かっている?公開されている情報から確認できるのは、体幹・バランス強化、ストレッチ、ウォーミングアップ、ゴムチューブやマットを使ったトレーニングなどだ。
一方、2026年現在の久保の全トレーニングメニュー、重量、回数、セット数、週間スケジュールが一式公開されているわけではない。
そのため、インターネット上で見かける腹筋何百回、スクワット何kgといった数字を、久保本人の実施メニューとして扱うことはできない。
確認できる事実から読み取れるのは、筋力強化と柔軟性、身体の連動性を組み合わせた長期的なトレーニング方針である。
【食事と栄養管理】久保建英は何を食べて身体を作っているのか
筋肉を維持し、試合で高いパフォーマンスを発揮するには、トレーニングだけでなく食事と栄養管理も欠かせない。
ただし、久保の毎日の献立、摂取カロリー、タンパク質の摂取量、サプリメントの種類などについて、詳細な公式データが公開されているわけではない。
本人が明かした子ども時代の栄養補給参考になるのが、森永製菓が2025年3月14日に公表した久保建英のインタビューだ。
このインタビューでは、子どもの頃の試合間の栄養補給について本人が振り返っている。
久保は、午前中に2試合、午後にも2試合という日程があった際、試合の合間にゼリー飲料を飲んでいたと説明した。
また、子どもの頃は試合の間隔が短く、特に夏場は固形物を食べにくかったため、リュックに2本入れて持って行っていたという。
これは本人が語った具体的な経験であり、競技を続けるうえで、試合間に素早く栄養を補給することを意識していたことが分かる。
プロ選手の食事で考えたい3つの要素久保の現在の食事内容そのものとは区別する必要があるが、サッカー選手の身体づくりでは、一般に次の3つが重要になる。
- タンパク質:筋肉の修復や身体組織の維持に必要な栄養素。
- 炭水化物:練習や試合で消費するエネルギーを補給するための重要な栄養源。
- 水分・ミネラル:発汗によって失われる水分や電解質を補う。
加えて、試合日と休養日では運動量が異なるため、食事の量やタイミングも身体の状態に応じた調整が必要になる。
木場氏も2026年8月の日刊スポーツの取材で、久保の今後4年間について身体づくりと栄養の重要性を指摘していた。
このことからも、久保のフィジカル強化は筋トレだけで完結するものではなく、長期的なコンディション管理と結び付いている。
【2026年最新】久保建英の筋肉とフィジカルはどう進化した?W杯後の状況も検証
2026年の久保を語るうえで、重要な転換点になったのが北中米ワールドカップだ。
6月のテレビ朝日のインタビューでは、久保が2022年カタール大会以降の4年間でフィジカル面の成長を追求してきたことが明らかになった。
同インタビューでは、2026年W杯アジア最終予選において9試合で3ゴール6アシストを記録したことも紹介されている。
プレー面では、得点やアシストだけでなく、守備への貢献やチーム内での役割の変化も評価されていた。
2026年W杯では左膝を負傷一方で、身体能力の向上が故障を完全に防ぐわけではないことも、2026年の出来事から分かる。
8月5日付の日刊スポーツによると、久保はW杯初戦のオランダ戦で先発出場したものの、左膝を負傷して途中交代。その後の決勝トーナメント1回戦ブラジル戦ではベンチ入りしたが、出場機会はなかった。
同記事では、木場氏が大会後の久保について、まだ成長の余地があると評価している。
木場氏は、25歳から29歳に向けた4年間で、年齢や身体の変化に対応できる身体を作ることが重要になると説明した。
負傷後のコンディションとトレーニング2026年9月22日、FOOTBALL ZONEの取材で久保はW杯で負傷した膝について、治るまで時間がかかったものの、現在は問題ないと説明した。
加えて、10月10日には代表活動後のレアル・ソシエダードのチーム練習に復帰したと日刊スポーツが報じている。
ここで重要なのは、筋肉が強いことと、あらゆる故障を防げることは同じではないという点だ。
筋力や体幹の強化は競技能力を支える一方、接触による外傷や関節への負担を完全に防ぐものではない。負傷後には回復状況に合わせたリハビリや負荷調整も必要になる。
2026年の久保の身体づくりは、単純な筋力アップだけでなく、長いキャリアを見据えたコンディショニングの段階に入っている。
久保建英の筋肉画像を見るときの判断基準久保建英の筋肉画像や試合中の写真を検索すると、ユニフォームから見える腕や太もも、腹部などに注目が集まりやすい。
しかし、写真の見た目だけで筋肉量や体脂肪率を判断することは難しい。
照明、撮影角度、ユニフォームの形状、試合前後の身体の状態によっても印象は変わる。
特に腹筋がはっきり見えるかどうかは、体幹の強さを直接証明するものではない。
久保の身体能力を評価するなら、次のようなプレーの特徴に注目するとよい。
- 相手に接触されてもボールを保持できるか。
- 高速ドリブルから急停止・方向転換できるか。
- 片足で身体を支えながら正確にシュートできるか。
- 接触後も重心を保って次のプレーへ移行できるか。
こうした動作に注目することで、見た目の筋肉では分からない久保のフィジカルの特徴が見えてくる。
【プロの結論】久保建英の筋肉から学べる身体づくりの本質
久保建英の身体づくりを長期的に振り返ると、最も大きな特徴は、成長段階に合わせて課題を把握し、必要なトレーニングを継続してきたことだ。
10歳前後では股関節の柔軟性や体幹と臀部の連動性が課題だった。17歳の頃には当たり負けしない身体づくりが成果として表れ、19歳の頃には自分のコンディションに合わせてメニューを選択する能力も身に付けていた。
そして2026年には、海外のトップ選手に対抗するフィジカルを目指してきた4年間の取り組みを本人が振り返っている。
この変化から学べるのは、筋肉を増やすことだけが身体づくりではないということだ。
久保の身体づくりから学べる3つのポイント1. 筋肉の大きさよりも動作の質を重視する。
筋力を高めるだけでなく、柔軟性やバランス、関節の動きと組み合わせることが重要になる。
2. 自分の弱点を理解してメニューを選ぶ。
久保は幼少期から自分に足りないものを把握する能力が高かったと木場氏が評価している。身体づくりでは、流行のトレーニングを無条件に取り入れるのではなく、自分に必要な刺激を選択する姿勢が大切だ。
3. 長期的な継続と回復を両立する。
2025年の木場氏のインタビューでも、継続する力がアスリートの成長を支える要素として挙げられていた。トレーニングの成果は短期間で完成するものではなく、休養や栄養管理と組み合わせて積み重ねていく必要がある。
久保建英の筋肉は、単に見栄えのする身体を目指した結果ではない。サッカーという競技で自分の能力を最大限に発揮するため、技術、体幹、柔軟性、筋力を長年にわたって組み合わせてきた結果なのだ。
久保建英の筋肉に関するよくある質問(FAQ)
Q1:久保建英の身長と体重は何cm・何kgですか?
A1:2026年のJリーグ公式プロフィールでは、身長173cm・体重64kgと掲載されています。なお、体重は登録時期やコンディションによって変動する可能性があります。
Q2:久保建英の筋トレを指導したトレーナーは誰ですか?
A2:プロトレーナーの木場克己氏です。小学4年生頃から体幹、柔軟性、バランスなどの強化をサポートしてきました。
Q3:久保建英の腹筋や太ももの筋肉量は公表されていますか?
A3:腹筋の状態や太ももの筋肉量、骨格筋量、体脂肪率などの具体的な測定値は公表プロフィールでは確認できません。写真だけで正確な筋肉量を判断することもできません。
Q4:久保建英はなぜ当たり負けしにくいのですか?
A4:幼少期から取り組んできた体幹、体軸、バランス、股関節や臀部の連動性などが関係しています。木場氏も、身体の軸を安定させることを重視してきたと説明しています。
Q5:久保建英のトレーニング方法を一般の人も参考にできますか?
A5:体幹やバランス、柔軟性を組み合わせる考え方は参考になります。ただし、プロ選手と一般の人では運動量や身体能力が異なります。自分の体力や運動経験に合わせ、無理のない負荷から始めることが大切です。
久保建英の筋肉を調べると、身長173cm・体重64kgという体格だけでは説明できない身体能力の進化が見えてくる。
幼少期から木場克己トレーナーの指導を受け、体幹、股関節の柔軟性、臀部との連動性、バランスを地道に磨いてきた。その積み重ねが、相手との接触に強いプレーや高速ターン、鋭いドリブルを支えている。
2026年には、本人が4年間のフィジカル強化について語り、W杯での負傷を経て、さらなる身体づくりの必要性も浮き彫りになった。
久保の身体づくりを一言で表すなら、筋肉を大きくすることではなく、技術を最大限に生かせる身体を作ることだ。
今後も注目したいのは、腹筋や太ももの見た目だけではない。体幹の安定性、身体の連動性、そして長いシーズンを戦い抜くためのコンディショニングである。それこそが、久保建英のフィジカルを理解するための最も重要な視点だ。
主な根拠資料・取材情報
- Jリーグ公式「2026年選手プロフィール」
- テレビ朝日「久保建英が語るW杯“黒歴史”から4年…遂げた進化」(2026年6月11日)
- 日刊スポーツ「木場克己トレーナーが振り返る2人のW杯」(2026年8月5日)
- FOOTBALL ZONE「久保建英の体幹トレーニングと当たり負けしない身体づくり」(2019年5月24日)
- THE ANSWER「久保建英は己の弱さを知っている」(2020年8月28日)
- FOOTBALL ZONE「名トレーナー木場克己氏が語る育成と継続力」(2025年1月27日)
- 森永製菓公式インタビュー(2025年3月14日)
- FOOTBALL ZONE「久保建英が怪我からの回復を強調」(2026年9月22日)