「人妻のセックス」と検索すると、刺激的なイメージや特別な恋愛事情を連想する情報が目立ちます。しかし、実際に知りたいのは、結婚後の性生活はどのくらい続いているのか、女性の性欲は年齢とともに変化するのか、夫婦がセックスレスになる理由は何なのか、といった身近な疑問と考えられます。
2026年1月に公開された相模ゴム工業の「ニッポンのセックス2026年版」では、全国の20代から60代の男女を対象とした大規模調査の結果が明らかになりました。加えて、子育て世代や更年期以降の女性を対象とした調査からも、既婚女性の性生活を考えるうえで興味深い傾向が見えてきます。
【2026年最新調査】人妻のセックス頻度は月何回?日本人の性生活の実態
2026年の性生活を考えるうえで、重要な資料となるのが相模ゴム工業の「ニッポンのセックス2026年版」です。
同調査は2025年12月初旬に実施され、全国47都道府県の20代から60代の男女を対象としています。事前調査は3万人、本調査はセックス経験者14,312人で、インターネットによるアンケート方式が採用されました。
公表された主な結果は次のとおりです。
- 1か月のセックス平均回数:1.95回
- 20代の月平均回数:4.31回
- 性生活に満足している人:全体の67.5%
- 女性の性生活満足度:約76%
- 男性の性生活満足度:58.1%
ここで注意したいのは、月平均1.95回という数字の対象です。頻度の集計対象は10,979人で、既婚者8,797人のほか、未婚で交際相手がいる人や、交際相手はいなくてもセックスをする相手がいる人が含まれています。
つまり、1.95回は既婚女性だけの平均ではありません。人妻の性生活を考える際には参考になるものの、夫婦だけの頻度として読み替えることはできません。
また、2026年9月11日に公表された国立社会保障・人口問題研究所の「第17回出生動向基本調査」は、結婚や出産、夫婦の子育て状況などを扱う公的調査です。夫婦の性交頻度を直接測定する調査ではないため、性生活の回数については相模ゴム工業などの専門調査と区別して読む必要があります。
【年代別比較】夫婦・パートナーとのセックス頻度と女性の満足度
性生活の回数は、年代によって違いが見られます。相模ゴム工業の2026年調査では、男女ともに20代の月平均回数が多く、年代が上がるにつれて減少する傾向が確認されました。
さらに興味深いのは、セックスの頻度と女性の満足度が必ずしも同じ動きをしていないことです。
以下は、同調査の年代別データを整理したものです。満足度と「もっとセックスしたい」という回答は女性の数値を掲載しています。
| 年代 | 男性の月平均 | 女性の月平均 | 女性の満足度 | 女性の希望割合 |
|---|---|---|---|---|
| 20代 | 5.02回 | 3.81回 | 79.8% | 49.7% |
| 30代 | 2.83回 | 2.25回 | 70.7% | 41.2% |
| 40代 | 1.88回 | 1.35回 | 68.9% | 33.9% |
| 50代 | 1.31回 | 0.73回 | 77.2% | 20.9% |
| 60代 | 0.80回 | 0.46回 | 82.5% | 13.0% |
出典:相模ゴム工業「ニッポンのセックス2026年版」。月平均は現在の結婚・交際相手などがいる回答者を対象とした集計。女性の満足度は「とても満足」「まあ満足」の合計。「希望割合」はもっとセックスしたいと回答した女性の割合。
この表から読み取れるのは、年齢とともに性生活の回数が減る一方で、女性の満足度は単純に下がり続けるわけではないという点です。
特に60代女性では、月平均回数が0.46回である一方、性生活に満足している割合は82.5%でした。20代女性の79.8%を上回っています。
また、もっとセックスしたいと回答した60代女性は13.0%でした。頻度が少ないことと、本人が不満を感じていることは別の問題なのです。
この結果は、夫婦の性生活を回数だけで評価することの難しさを示しています。年齢や生活環境に応じて、何を親密さと感じるか、どの程度の頻度を望むかは変わっていきます。
【セックスレスの定義と実態】人妻と夫の性生活が減る理由とは?
夫婦の性生活を語るときに避けて通れないのがセックスレスです。ただし、セックスレスには医学・性科学上の定義と、本人が感じる主観的な認識があります。
日本性科学会が示すセックスレスの定義一般社団法人日本性科学会は、2024年6月の研修会でセックスレス・カップルの定義を更新しました。
その内容は、特殊な事情がないにもかかわらず、カップルが合意した性交やセクシュアル・コンタクトが1か月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合というものです。
重要なのは、単純に性交の回数だけを基準にしていないことです。性交だけでなく、性的な接触全体が対象となっています。
2026年調査で明らかになったセックスレスの認識相模ゴム工業の2026年調査では、パートナーとの関係についてセックスレスだと思う人は全体の55.1%でした。男女別では男性59.8%、女性51.0%です。
既婚者に限定すると、セックスレスだと思う人は61.1%に達しています。
しかし、同じ調査には興味深い結果があります。
- セックスレスだと感じる人の性生活満足度:53.6%
- セックスレスではないと感じる人の性生活満足度:84.3%
セックスレスを自覚していても、半数以上は性生活に満足していました。反対に、セックスレスではないと回答した人の中にも、1年以上性交がない人が20.2%存在しています。
つまり、客観的な頻度と本人の認識は必ずしも一致しません。
夫婦の片方は現状に満足していても、もう片方は寂しさや物足りなさを感じている場合があります。セックスレスという言葉だけで夫婦関係の良し悪しを判断することはできないのです。
【既婚女性の本音】人妻がセックスレスになる主な理由と生活背景
夫婦の性生活が減る理由は、愛情がなくなったからとは限りません。仕事、家事、育児、睡眠不足、身体的な不調など、日常生活の負担が影響する場合もあります。
育児・家事による疲労と時間不足2026年2月に紹介されたベビーカレンダーの調査では、子どもが1人以上いる女性461人を対象に、夫婦の性生活についてアンケートが行われました。
現在の性生活について、1年以上セックスをしていないという回答が27.7%で最多でした。また、セックスレスを自覚している女性は49.9%に上っています。
セックスレスを自覚する女性285人に理由を尋ねた結果は次のとおりです。
- 育児・家事で疲れている:56.8%
- 仕事の疲れ:42.8%
- 時間や機会がない:39.7%
- パートナーへの不満:17.1%
- 気持ちの距離:12.0%
最も多かったのは育児・家事による疲労でした。
この調査は子どもがいる女性を対象としたインターネット調査であり、日本の既婚女性全体を代表する統計ではありません。それでも、性生活の減少には、夫婦仲だけでは説明できない生活上の事情があることを示しています。
出産・授乳・更年期による身体の変化女性の身体は、妊娠、出産、授乳、更年期などのライフステージによって変化します。
日本産婦人科医会は、性交痛の原因として、授乳、更年期、外陰部の皮膚炎、骨盤底機能障害、性感染症などを挙げています。
特に更年期には女性ホルモンの変化によって腟の乾燥や粘膜の萎縮が起こり、性交時の痛みにつながる場合があります。
痛みを我慢して性交を続ける必要はありません。潤滑剤の使用や婦人科での相談など、身体の状態に応じた対応が考えられます。
【人妻の性欲の変化】既婚女性の性生活満足度は年齢でどう変わる?
結婚した女性の性欲は、結婚年数だけで決まるものではありません。身体的な変化に加え、精神的な安定、夫婦関係、生活の余裕など、複数の要因が関係します。
更年期以降の女性に見られる性欲の変化2025年10月に実施された更年期以降の女性600人を対象とした調査では、性欲の変化について、弱くなったと回答した人が55.7%、少し弱くなった人が10.5%でした。
一方、変化はないと回答した人は32.0%、強くなった人は1.9%でした。
また、既婚女性398人のうち69.1%は、夫に対して恋愛感情や性的な感情を持っていないと回答しています。
ただし、この結果は50~69歳の女性を対象とした特定のインターネット調査です。すべての既婚女性に当てはまるわけではありません。
性欲が減ることと夫婦への愛情は別問題性生活への関心が変わったからといって、必ずしも夫への愛情がなくなったとは限りません。
例えば、性交への関心は低くなっていても、手をつなぐ、抱きしめる、一緒に過ごすといった親密な関係を大切にする人もいます。
反対に、性欲があっても、仕事や育児の負担、夫婦間のコミュニケーション不足などによって性生活の機会を持てない場合もあります。
性欲、愛情、性交頻度、性生活の満足度は、それぞれ異なる要素です。一つの数字だけで既婚女性の本音を決めつけることはできません。
【夫婦の性生活を改善するには】コミュニケーション・同意・避妊の基本
夫婦の性生活について悩んでいる場合、最初に必要なのは性交の回数を増やすことではなく、お互いの希望や身体の状態を理解することです。
夫婦間の性のコミュニケーションを見直す性生活について話し合うときは、相手を責める言葉を避け、自分の気持ちを具体的に伝えることが大切です。
- 最近、疲れていて性生活に余裕がない
- もっとスキンシップを増やしたい
- 性交時に痛みや不快感がある
- どのような触れ合いなら心地よいか話したい
- 今の頻度について、お互いがどう感じているか知りたい
こうした会話を通じて、性交そのものを求めているのか、愛情表現や安心感を求めているのかも整理できます。
また、夫婦で希望する頻度が異なる場合には、どちらか一方が我慢するのではなく、双方が納得できる関係を考えることが重要です。
性的同意は夫婦間でも必要結婚していることは、いつでも性行為に同意していることを意味しません。
厚生労働省や内閣府が示す性的同意の考え方では、相手がパートナーであっても、性的な行為についてお互いの意思を確認する必要があります。
一度同意した行為でも途中で気持ちが変われば中止できます。何も言わないことや、断れない状況にあることを同意とみなしてはいけません。
相手の意思を尊重し、無理に性交を求めないことが、安心できる夫婦関係の基本です。
避妊と性感染症予防も忘れない妊娠を望まない場合や性感染症の予防を考える場合には、コンドームの適切な使用が重要です。
厚生労働省は、性感染症の予防においてコンドームを正しく使用することを重要な対策として案内しています。
- 使用期限を確認する
- 性器同士が接触する前から装着する
- 先端の空気を抜いて正しく装着する
- 性行為の最初から最後まで使用する
- 使用後は適切に取り外して処分する
また、ピルなどのホルモン避妊法は妊娠予防には役立ちますが、性感染症を防ぐものではありません。必要に応じて性感染症検査や医療機関への相談も検討してください。
【人妻のセックス】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:人妻のセックス頻度は平均で月何回ですか?
A1:相模ゴム工業の2026年調査では、現在セックスをする相手がいる回答者の月平均は1.95回でした。ただし、既婚者だけではなく未婚の交際相手がいる人なども含むため、既婚女性限定の平均ではありません。
Q2:セックスレスは何か月性交がない状態を指しますか?
A2:日本性科学会の定義では、特殊な事情がないにもかかわらず、合意した性交やセクシュアル・コンタクトが1か月以上なく、その後も長期化すると予想される場合です。ただし、本人が感じるセックスレスには個人差があります。
Q3:既婚女性の性欲は年齢とともに必ず低下しますか?
A3:必ず低下するわけではありません。更年期などのホルモン変化によって性欲や身体の状態が変わる人はいますが、変化が少ない人や、性生活への関心が高まる人もいます。個人差が大きいため、年齢だけで判断することはできません。
2026年の国内調査から見えてきたのは、既婚女性の性生活には、年齢、身体の変化、育児や仕事の負担、夫婦関係など、さまざまな要因が関係しているという実態です。
月平均1.95回という数字は日本人の性生活を考える参考になりますが、既婚女性だけの平均ではありません。また、セックスレスを自覚していても性生活に満足している人がいる一方、頻度が少なくなくても不満を感じる人がいます。
特に注目したいのは、女性の性生活満足度が60代で高いという2026年調査の結果です。性生活の価値は性交回数だけでは測れず、本人がどのような親密さを望んでいるかによって変わります。
【プロの結論】
夫婦の性生活を考える際に大切なのは、世間の平均に合わせることではありません。お互いの性欲や身体の変化を理解し、無理のない範囲で気持ちを伝え合うことです。
性生活の悩みが長く続く場合や、性交痛、性欲の急激な変化などがある場合には、婦人科や専門の医療機関に相談する選択肢もあります。
「人妻のセックス」という言葉から想像される一面的なイメージではなく、既婚女性一人ひとりの意思と生活に目を向けること。それが、2026年の調査結果から読み取れる夫婦の性生活を理解するための重要な視点です。
主な根拠資料
- 相模ゴム工業「ニッポンのセックス2026年版」調査概要・年代別頻度・満足度・セックスレス特集。
- 国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」。
- 日本性科学会「セックスレスについて」。
- ベビーカレンダー調査(2026年1月実施、子どもがいる女性461人)。
- 更年期以降の女性600人を対象とした性生活調査。
- 日本産婦人科医会、厚生労働省、内閣府の性の健康・同意に関する資料。