第103回箱根駅伝の出場枠は、前回大会の成績によって与えられるシード枠10校と、予選会を勝ち抜いた10校で構成されます。
ここで注意したいのは、出場する大学数と実際に走るチーム数が異なることです。20大学に加え、予選会で本戦出場権を得られなかった大学の選手を中心に編成する関東学生連合が参加するため、本大会は合計21チームとなります。
2026年11月4日時点で、第103回の出場校20大学は以下のとおり確定しています。
第103回箱根駅伝の出場枠

10校
前回大会シード校
第102回の総合1~10位10校
予選会通過校
2026年10月17日の上位10校
本戦出場大学
20大学
関東学生連合を含む出場チーム
21チーム
この区別を押さえておけば、出場校一覧を確認するときに関東学生連合を21校目の大学として数える間違いを防げます。
【箱根駅伝シード校10校】青山学院大学など前回大会の上位校
シード校は、2026年1月に開催された第102回箱根駅伝で総合10位以内に入った大学です。予選会への参加が免除され、翌年の第103回大会への出場権を獲得しました。
第103回のシード校を前回大会の順位順に紹介します。
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注目校の筆頭は、前回の第102回大会を制した青山学院大学です。第103回では予選会を経ずに本大会へ進みます。
青山学院大学、國學院大學、順天堂大学、早稲田大学、中央大学、駒澤大学は、前回大会の上位6校です。いずれも優勝争いや上位争いで存在感を示してきた大学であり、2027年大会でも順位争いの中心として注目されます。
一方、シード権の境界となったのは日本大学です。前回10位で滑り込み、予選会を回避できました。11位以下の大学とは出場権の獲得方法が大きく変わるため、毎年のシード権争いは箱根駅伝の見どころの一つです。
シード権は翌年の予選会を免除する権利箱根駅伝では、総合10位以内に入ることが翌年のシード権獲得につながります。つまり、今年の本大会での順位が、次年度の出場権に直結する仕組みです。
予選会を走らずに済むことは、選手のコンディション調整や年間のチーム運営にも影響します。強豪校がシード権を守ろうとする理由は、単に本大会への出場を確保するだけではありません。
【箱根駅伝予選会結果2026】東洋大学が1位!通過順位10校を一覧で紹介
2026年10月17日、東京都立川市で第103回箱根駅伝予選会が開催されました。陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、立川市街地を経由して国営昭和記念公園に至る21.0975kmのコースです。
関東学生陸上競技連盟が公表した公式チーム成績によると、東洋大学が10時間31分30秒でトップ通過。中央学院大学が2位、東海大学が3位、専修大学が4位となりました。
以下が第103回箱根駅伝予選会の最終順位と各大学の合計タイムです。
出典:関東学生陸上競技連盟「第103回箱根駅伝予選会 チーム成績」。タイムは各大学の上位10選手の合計。
東洋大学が予選会1位を獲得した意味予選会をトップで通過した東洋大学は、10時間31分30秒を記録しました。2位の中央学院大学との差は2分01秒です。
東洋大学は第102回大会では総合14位となり、シード権を逃していました。今回は予選会からの出場となりましたが、最終的にトップで本戦への切符を手にしています。
予選会1位という結果は、チーム全体の選手層と安定した走力を示す材料です。ただし、予選会と本大会では距離の構成も競技環境も異なります。予選会の順位が、そのまま本大会の総合順位になるわけではありません。
中央学院大学2位、東海大学3位、専修大学4位中央学院大学は10時間33分31秒で2位。東海大学は10時間33分41秒で3位、専修大学は10時間33分42秒で4位でした。
特に東海大学と専修大学の差はわずか1秒です。予選会では、大学全体の合計タイムが順位を決めるため、個々の選手のわずかなタイム差が最終結果に影響します。
上位4校は、いずれも10時間33分台までにまとめています。予選会を通過しただけでなく、上位で本戦進出を決めたことは、チームにとって大きな成果です。
【法政大学と国士舘大学の予選会ボーダー】10位と11位を分けた1分46秒
今回の予選会で最も緊張感のある境界線となったのが、法政大学と国士舘大学の順位争いです。
本戦出場の最後の枠を獲得した法政大学は10位で10時間40分08秒。一方、11位の国士舘大学は10時間41分54秒でした。
第103回予選会・本戦出場ボーダー
法政大学10:40:08
10位・最後の通過枠
国士舘大学10:41:54
11位・本戦出場権には届かず
両校のタイム差
1分46秒
予選会の順位は各大学の上位10人で決まる
箱根駅伝予選会では、各大学がエントリーした選手のうち、当日出走した選手の上位10人の合計タイムでチーム順位を競います。
つまり、エース選手が個人順位で上位に入っても、ほかの選手が大きく遅れれば大学全体の順位は下がります。逆に、突出した選手がいなくても、10人が安定したタイムで走れば上位に入る可能性があります。
この仕組みが、箱根駅伝予選会を単純な個人競技ではなく、大学全体の総合力を問う大会にしています。
国士舘大学は関東学生連合への道が残る11位となった国士舘大学は、大学単独での本戦出場権を逃しました。ただし、関東学生連合のチーム枠を得る対象校には入りました。
予選会の11位から20位までの大学には、関東学生連合のチーム枠が1つずつ与えられます。したがって、予選会で敗退した大学にも、選手が箱根路を走る機会は残されています。
法政大学と国士舘大学の1分46秒差は、大学単独で出場するか、連合チームの選手として出場を目指すかを分ける大きな差になりました。
【関東学生連合チーム編成】20大学とは別枠のオープン参加
関東学生連合は、箱根駅伝の予選会を通過できなかった大学の選手を中心に編成される特別なチームです。第103回大会では、20大学の出場枠とは別に参加し、合計21チームで本大会を迎えます。
ここで押さえたいのは、関東学生連合が単純に予選会の個人上位16人を集めたチームではないという点です。第102回大会から選考方法が変更され、第103回大会にもチーム枠と個人枠を組み合わせる方式が採用されています。
16人の編成はチーム枠10人と個人枠6人関東学生陸上競技連盟の公表資料によると、選手16人の構成は次のとおりです。
関東学生連合の選考枠
10人
チーム枠
予選会11~20位の大学から各1人6人
個人枠
21位以下の大学から個人順位上位者を選出
選手合計
16人
チーム枠の対象となった10大学
2026年10月22日付の関東学生陸上競技連盟の発表では、予選会11位から20位までの以下の10大学にチーム枠が与えられています。
この10大学には、それぞれ1人の選手を選ぶ権利があります。ただし、予選会で最も速かった選手が自動的に選ばれるわけではなく、各大学内で代表選手を選出する仕組みです。
個人枠に選ばれた6選手予選会21位以下の大学からは、各大学1人を上限として個人成績上位者6人が選出されました。
関東学連の公表資料に記載された個人枠の選手は次のとおりです。
- 成沢翔英(慶應義塾大学・3年)
- 木村楓斗(流通経済大学・4年)
- 尾島樹(上武大学・3年)
- 有川紘樹(一橋大学・4年)
- 橋本将汰(立正大学・4年)
- 髙橋歩夢(明治学院大学・4年)
大学単位では予選会の上位10校に届かなかった選手にも、個人の走力を評価して本大会出場への道を開く制度です。一橋大学や立正大学など、大学単独での出場とは異なる形で箱根路を目指す選手にとっても、大きな意味があります。
なお、10月22日時点で公表されたチーム枠は対象大学の発表であり、各大学の代表選手は12月10日のチームエントリーで発表される予定です。16人全員の登録状況を確認する際は、この日程にも注意が必要です。
関東学生連合は総合順位の対象になる?関東学生連合はオープン参加です。大学単独チームと同じ条件で総合順位やシード権を争うものではありません。
そのため、関東学生連合の選手が区間で好成績を残したとしても、所属大学が翌年のシード権を獲得することにはなりません。個々の選手の走りと、大学単独チームの順位は分けて見る必要があります。
【箱根駅伝本戦日程2027】1月2日が往路、1月3日が復路
第103回東京箱根間往復大学駅伝競走は、2027年1月2日(土)と1月3日(日)の2日間にわたって開催されます。
第103回箱根駅伝・本戦日程
2027年1月2日(土)往路
大手町 → 箱根・芦ノ湖
5区間・107.5km
2027年1月3日(日)復路
箱根・芦ノ湖 → 大手町
5区間・109.6km
全10区間の総距離
217.1km
往路は山上りの5区が見どころ
1月2日の往路は東京・大手町から神奈川県の箱根・芦ノ湖を目指す5区間です。総距離は107.5km。
特に注目されるのが5区の山上りです。平地とは異なる登坂力やペース配分が求められ、往路の順位を大きく左右する区間として知られています。
予選会で好成績を残した東洋大学や中央学院大学などが、往路でどのような順位につけるのかも注目点です。
復路は総合優勝とシード権を決める戦い1月3日は芦ノ湖から東京・大手町へ戻る復路です。6区から10区までの5区間で構成され、距離は109.6km。
山下りの6区から始まり、各大学が総合順位を守るために襷をつなぎます。優勝争いだけでなく、翌年のシード権を獲得できる10位以内をめぐる競争も見逃せません。
2027年大会では、シード校が優位を維持できるのか、それとも予選会を勝ち上がった大学が上位に食い込むのかが大きな見どころとなります。
【プロの結論】2027年の箱根駅伝は予選会順位だけでなく総合力に注目
第103回箱根駅伝の出場校を分析すると、注目すべき要点は大きく3つあります。
第一に、予選会1位の東洋大学が本戦でどこまで順位を上げられるか。前回大会14位から予選会トップ通過へと巻き返した実績は、チームの立て直しを示す結果です。ただし、箱根駅伝は10区間217.1kmの長丁場であり、予選会の好成績だけで本戦の順位を予測することはできません。
第二に、シード校と予選会通過校の対決です。青山学院大学や國學院大學などは予選会を免除された一方、東海大学や中央学院大学などは本戦への切符を予選会で獲得しました。異なる準備過程を経た大学同士が、同じ舞台で競い合うことに箱根駅伝の面白さがあります。
第三に、10位前後のシード権争いです。法政大学と国士舘大学の予選会での差は1分46秒でした。予選会のボーダー争いが示すように、大学駅伝ではチーム全体の小さなタイム差が大きな結果の違いにつながります。
出場校をチェックする際には、単純な大学の知名度や過去の優勝回数だけで判断せず、直近の大会成績、予選会の合計タイム、選手層、区間配置を合わせて見ることが大切です。
【箱根駅伝出場校2027】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:第103回箱根駅伝の出場校は全部で何校ですか?
A1:大学単独チームとして出場するのは20大学です。シード校10校と予選会通過校10校で構成されます。関東学生連合を含めると、出場チーム数は21チームです。
Q2:2027年の箱根駅伝予選会で1位になった大学はどこですか?
A2:東洋大学です。2026年10月17日の予選会で10時間31分30秒を記録し、2位の中央学院大学に2分01秒差をつけました。
Q3:箱根駅伝予選会10位の大学はどこですか?
A3:法政大学です。合計タイムは10時間40分08秒で10位となり、本戦出場権を獲得しました。11位の国士舘大学との差は1分46秒でした。
Q4:関東学生連合は箱根駅伝の出場校に含まれますか?
A4:通常の大学単独出場校20校には含まれません。予選会で本戦出場権を得られなかった大学の選手などから編成されるオープン参加チームで、大学対抗の総合順位やシード権の対象とは別扱いです。
Q5:第103回箱根駅伝はいつ開催されますか?
A5:2027年1月2日(土)が往路、1月3日(日)が復路です。往路は107.5km、復路は109.6kmで、合計217.1kmを走ります。
第103回箱根駅伝の出場校は、前回大会のシード校10校と2026年10月17日の予選会通過校10校、合わせて20大学です。
シード校には青山学院大学、國學院大學、順天堂大学、早稲田大学などが名を連ね、予選会からは東洋大学、中央学院大学、東海大学、専修大学などが本戦進出を決めました。
予選会の最終枠を獲得した法政大学と、惜しくも11位となった国士舘大学のタイム差は1分46秒。加えて、関東学生連合には予選会で敗退した大学の選手にも箱根路を走る機会が用意されています。
本戦は2027年1月2日・3日。往路と復路を通じて、大学ごとの総合力、選手の配置、山上り・山下りへの対応が問われます。出場校の顔ぶれを把握したうえで、各大学がどのような襷リレーを見せるのかに注目してください。
主な参照資料:関東学生陸上競技連盟の第103回予選会公式結果・関東学生連合編成資料、東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト、日本テレビ箱根駅伝番組公式サイト、月刊陸上競技、日刊スポーツ。