第103回箱根駅伝の開催日は、2027年1月2日(土)・3日(日)。関東学生陸上競技連盟の大会情報でも日程が公表されている。
2026年11月4日時点では、中央大学の第103回大会本選に向けた正式なチームエントリーと区間エントリーは、まだ発表されていない。したがって、現在確認できる中央大学陸上競技部の部員名簿をもとに、2027年大会の候補選手を把握するのが適切だ。
今回の予想で特に注目したいのは、前回の箱根駅伝を経験した上級生と、2026年秋の出雲駅伝・全日本大学駅伝で実績を積んだ若手の組み合わせである。
2027年大会の中心になりそうな選手- 藤田大智:2026年度の主将。前回箱根駅伝1区で区間2位。
- 本間颯:前回箱根駅伝3区で区間賞を獲得。
- 岡田開成:10000m27分37秒06の自己ベストを持つ実力者。
- 柴田大地:前回5区を経験。2026年出雲駅伝では区間新記録を樹立。
- 並川颯太:前回箱根駅伝6区で区間4位。
- 佐藤大介:前回8区で区間4位。2026年全日本大学駅伝でも区間3位。
- 濵口大和:10000m27分53秒85の自己ベストを持つ2年生。
- 三宅悠斗:10000m27分44秒45の自己ベストを持つ2年生。
この8人は、これまでの箱根駅伝での実績や2026年シーズンの競技成績から、特に動向を追いたい選手たちだ。ただし、部員名簿に名前があることと、本選の16人に選ばれることは別である。
【中央大学長距離ブロックの学年別メンバーと自己ベスト一覧】

中央大学陸上競技部の公式選手紹介では、長距離ブロックの部員を4年生から1年生まで学年別に確認できる。ここでは2026年度の学年表記を採用する。
最初に、2027年の箱根駅伝を考えるうえで重要な8選手の競技記録を比較する。タイムは中央大学陸上競技部の選手紹介に掲載された自己ベストで、5000m、10000m、ハーフマラソンの順にまとめた。
出典:中央大学陸上競技部公式選手紹介。記録は掲載されている自己ベスト。
4年生:経験豊富な最上級生2026年度の4年生には、藤田大智、本間颯、柴田大地、佐藤蓮、伊藤春輝、後藤琉太朗、鈴木耕太郎、山﨑草太が名を連ねる。
藤田は主将、本間は箱根駅伝の区間賞経験者、柴田は寮長兼副主将を務める。競技力だけでなく、チームをまとめる立場としても存在感を持つ学年だ。
3年生:箱根経験者を中心とする中核世代3年生は、岡田開成、佐藤大介、並川颯太、七枝直、相地一夢、田中伶央、田原琥太郎、原田望睦、三浦彰太、池田慶次郎、髙好陽之心の11人。
岡田、佐藤、並川、七枝は前回の箱根駅伝を経験している。特に岡田は10000m27分37秒06、並川は28分08秒56という自己ベストを持ち、長距離区間を担う戦力として期待される。
2年生:濵口大和・三宅悠斗らの成長に注目2年生は、濵口大和、三宅悠斗、辻誉、安東海音、石川蒼大、井上優人、杉本憲亮、生江倫太郎、長谷川大翔の9人。
濵口と三宅は10000mで27分台の記録を持つ。前回の箱根駅伝では登録メンバーに入り、2026年の出雲駅伝や全日本大学駅伝でも出走経験を重ねている。
1年生:栗村凌・簡子傑ら新戦力1年生は、栗村凌、簡子傑、末田唯久海、家光応輔、貝原悠里、蒲生悠、酒井崇史、德山博貴、松尾翼、門間蒼大の10人。
特に栗村凌と簡子傑は、2026年の出雲駅伝や全日本大学駅伝で起用された選手だ。大学駅伝の大舞台を早い段階で経験していることは、今後の成長を考えるうえで見逃せない。
なお、上記は中央大学陸上競技部の2026年度公式部員名簿に基づく学年別一覧であり、第103回大会のエントリー名簿ではない。
【藤田大智・岡田開成・濵口大和ら注目選手8人を詳しく解説】
中央大学の2027年箱根駅伝メンバーを考える際には、単純に10000mのタイムだけを比較するのでは不十分だ。箱根駅伝では、距離への適性、起伏への対応力、レース展開を読む能力、駅伝での経験が結果を左右する。
1.藤田大智:主将としてチームを引っ張るエース藤田大智は、西脇工業高校出身の長距離選手。2026年度は中央大学陸上競技部の主将を務めている。
第102回箱根駅伝では1区を担当し、21.3kmを1時間00分37秒で走破。区間2位という好成績でチームに流れを作った。
5000m13分28秒68、10000m27分40秒50という自己ベストも高水準だ。
2026年10月の出雲駅伝では1区を走り、22分51秒で区間3位。11月の全日本大学駅伝では8区のアンカーを務めた。2027年大会では、主将として最後の箱根駅伝に臨む立場となる。
特に注目したいのは、2026年秋の経験をどのように箱根へつなげるかという点だ。主将の走りは、チーム全体の士気にも影響する。
2.本間颯:前回3区の区間賞ランナー本間颯は埼玉栄高校出身。第102回箱根駅伝では3区を担当し、1時間00分08秒で区間賞を獲得した。
前を追う展開でも自分のペースを維持し、区間トップの記録を残したことは大きな実績だ。
自己ベストは5000m13分32秒77、10000m27分45秒05、ハーフマラソン1時間02分45秒。2027年大会でも、前回の箱根路で示した実力を発揮できるかが注目される。
3.岡田開成:10000m27分37秒06の実力者岡田開成は洛南高校出身。2026年度は3年生で、中央大学の主力選手として成長を続けている。
5000m13分19秒44、10000m27分37秒06という自己ベストは、今回取り上げた8人の中でもトップクラスだ。
前回の箱根駅伝では4区を担当し、1時間00分37秒で区間2位。2026年の出雲駅伝では2区を15分51秒で走り区間4位、全日本大学駅伝では7区を担当して区間5位となった。
短い距離でのスピードと、箱根の20km前後の区間を走る力を兼ね備えている点が魅力である。2027年大会では、主要区間を任されるかどうかが見どころになる。
4.柴田大地:山上りの経験を持つ選手柴田大地は洛南高校出身。2026年度は4年生で、寮長兼副主将を務めている。
前回の箱根駅伝では5区を担当し、1時間12分16秒で区間11位だった。山上りという特殊な区間を経験していることは、チームにとって貴重な財産だ。
2026年10月の出雲駅伝では5区を走り、17分41秒で区間4位。さらに区間新記録をマークした。
10000mの自己ベストは28分47秒65、ハーフマラソンは1時間01分00秒。平地での記録だけでは測れない、駅伝での対応力にも注目したい。
5.並川颯太:前回6区を経験した復路の戦力並川颯太は洛南高校出身。前回の箱根駅伝では6区を担当し、57分36秒で区間4位となった。
箱根駅伝の6区は、山下り特有の技術や身体への負担が大きい区間だ。経験者としてのアドバンテージは小さくない。
自己ベストは5000m13分48秒65、10000m28分08秒56、ハーフマラソン1時間01分38秒。
2026年11月の全日本大学駅伝では6区を担当し、36分54秒で区間2位。秋の駅伝でも安定した成績を残した。復路の重要な戦力として追いかけたい選手だ。
6.佐藤大介:長距離区間で実績を重ねる選手佐藤大介は埼玉栄高校出身。前回の箱根駅伝では8区を走り、1時間04分34秒で区間4位となった。
5000m13分34秒57、10000m28分10秒82、ハーフマラソン1時間00分40秒という自己ベストを持つ。
2026年全日本大学駅伝では3区を担当し、33分45秒で区間3位。長距離の持久力を生かした走りが評価できる。
2027年大会では、箱根の経験と秋の駅伝で積み重ねた実戦感覚をどう生かすかがポイントになる。
7.濵口大和:27分台の記録を持つ若手有力選手濵口大和は佐久長聖高校出身。2026年度は2年生で、将来の中央大学を担う選手の一人だ。
5000m13分26秒23、10000m27分53秒85、ハーフマラソン1時間02分25秒という自己ベストを持つ。
2026年出雲駅伝では4区を担当し、17分29秒で区間6位。前回の箱根駅伝では登録メンバーに入っており、大学駅伝の舞台を経験している。
2027年大会では、箱根駅伝での初出走が実現するかどうかも注目点となる。
8.三宅悠斗:スピードと持久力を備える2年生三宅悠斗は洛南高校出身。5000m13分28秒66、10000m27分44秒45、ハーフマラソン1時間01分11秒という自己ベストを記録している。
2026年出雲駅伝では3区を走り、23分36秒で区間4位。さらに全日本大学駅伝でも5区を担当し、35分41秒で区間5位となった。
前回の箱根駅伝では登録メンバーに入っていたものの、実際の出走はなかった。2027年大会で初めて箱根路を走ることになれば、チームの戦力層を厚くする存在となりそうだ。
【前回5位の中央大学は強い?2026年の駅伝実績を検証】
中央大学の2027年大会を占うには、直近の三大駅伝の結果を確認する必要がある。
2026年の中央大学は、出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝のそれぞれで上位を狙う戦力を持ちながら、いずれも総合5位という結果だった。安定した上位進出力がある一方、優勝に届くための課題も残されている。
第102回箱根駅伝:総合5位・10時間44分31秒2026年1月2日・3日に開催された第102回箱根駅伝で、中央大学は総合5位。往路は3位、復路は6位だった。
特に往路では、藤田大智が1区2位、本間颯が3区区間賞、岡田開成が4区2位と好走。5区終了時点で往路3位につけた。
一方、復路では並川颯太が6区4位、佐藤大介が8区4位と健闘したものの、最終的には総合5位でフィニッシュした。
第102回箱根駅伝・中央大学の成績
総合5位:10時間44分31秒
往路3位:5時間19分44秒
復路6位:5時間24分47秒
この結果は中央大学の公式発表と箱根駅伝公式記録で確認できる。
2026年出雲駅伝:大会新記録の中で総合5位2026年10月12日の第38回出雲駅伝では、中央大学は2時間07分36秒で総合5位となった。
藤田大智が1区で区間3位、岡田開成が2区で区間4位、三宅悠斗が3区で区間4位、濵口大和が4区で区間6位、柴田大地が5区で区間新記録をマークして区間4位だった。
短い距離の駅伝でも上位争いに加われる選手がそろっていることは、中央大学の強みである。
2026年全日本大学駅伝:5位でシード権を獲得11月1日に開催された第58回全日本大学駅伝でも、中央大学は5時間11分29秒で総合5位となった。
個人成績では、佐藤大介が3区で区間3位、並川颯太が6区で区間2位。簡子傑も1区で区間4位となり、1年生から上級生まで幅広い選手が結果を残した。
一方、藤田大智は最終8区を担当したものの、区間9位。主将として納得できる結果ではなかったことが、中央大学駅伝ブログでも伝えられている。
「全体的に凸凹した駅伝になってしまい、自分達で良さを消してしまった形です。」
— 藤原正和監督、第58回全日本大学駅伝後のコメント
監督は大会後、結果を受け止めて箱根駅伝に向けた準備を進める姿勢を示した。5位という結果だけでなく、各区間のパフォーマンスをどう改善するかが、第103回大会の重要なテーマになる。
【中央大学箱根駅伝歴代メンバーから見る伝統と2027年の優勝への課題】
中央大学は箱根駅伝の歴史を語るうえで欠かせない名門校だ。第102回大会では99回目の出場を果たし、総合優勝は通算14回。出場回数・優勝回数ともに歴史的な実績を持っている。
2026年度のチームは「真紅に彩れ~強さの証明~」をスローガンに掲げ、30年ぶりの総合優勝、通算15回目の優勝を目標としている。
歴代メンバーから受け継ぐ中央大学の駅伝文化中央大学箱根駅伝歴代メンバーを振り返ると、長い歴史の中で多くの選手が真紅の襷をつないできたことが分かる。
近年の成績を見ても、第99回大会では総合2位、第100回大会では13位、第101回大会では5位、第102回大会では5位と、順位には変動がある。
特に第99回大会の2位は、中央大学が優勝争いに加わる力を持っていることを示した結果だった。第100回大会の13位から第101回大会で5位に戻し、続く第102回大会でも5位を維持した点にも注目したい。
2027年大会で注目したい3つのポイント1.往路でどこまで上位につけられるか
藤田大智、本間颯、岡田開成らは、前回の箱根駅伝で区間上位の成績を残している。往路で優勝争いに加わるには、こうした実績のある選手をどの区間に配置するかが重要になる。
2.山上り・山下りの選手層
箱根駅伝の5区と6区は、通常のトラック競技の持ちタイムだけでは適性を判断できない特殊区間だ。柴田大地と並川颯太は前回それぞれの区間を経験している。経験者の再起用だけでなく、ほかの選手がどこまで適性を伸ばしているかも見どころだ。
3.若手選手が主力に成長できるか
濵口大和、三宅悠斗、栗村凌、簡子傑らの成長も見逃せない。上級生に実績のある選手がいる一方で、若手が複数区間で戦力になれば、選手起用の選択肢が広がる。
2027年大会の中央大学を評価する際は、単純な自己ベストの比較だけでなく、駅伝での実績、山への適性、長い距離への対応力、選手層の厚さを総合的に見る必要がある。
【箱根駅伝エントリー発表・区間エントリーはいつ?】
中央大学の正式メンバーを知りたい人にとって、最も重要なのが12月のエントリー発表だ。
箱根駅伝では、部員名簿に掲載された選手がそのまま全員出場するわけではない。チームエントリー、区間エントリー、当日の選手変更という段階を経て、実際に走る10人が決まる。
チームエントリーと区間エントリーの違い第102回大会の競技実施要項では、次のような手順が定められていた。
- チームエントリー:各大学16人以内を登録する。
- 区間エントリー:正競技者10人と補欠競技者6人以内を登録する。
- 当日の選手変更:正競技者と補欠競技者の交代が認められる。
第103回大会の正式な競技実施要項は、2026年11月4日時点では発表を待つ段階だ。以下の日程は第102回大会の実績であり、第103回の確定日程ではない。
前回の公式発表日から見る2027年の確認時期- 2025年12月10日:第102回のチームエントリー発表。
- 2025年12月29日:第102回の区間エントリー発表。
- 2027年1月2日・3日:第103回箱根駅伝の開催予定日。
第103回についても、前回と同様の時期に発表されるかどうかが注目される。ただし、12月10日や12月29日を2027年大会の確定発表日として扱うことはできない。最新の開催要項と主催者の発表が基準となる。
当日の選手変更にも注意区間エントリーで10人の正競技者が発表されたとしても、それが必ずそのまま本番の出走メンバーになるとは限らない。
第102回大会の競技規則では、正競技者と補欠競技者の交代は往路・復路を通じて6人以内、1日につき4人以内とされていた。また、正競技者同士で区間を入れ替えることは認められていなかった。
そのため、区間エントリー発表後も、往路当日と復路当日の変更情報を確認する必要がある。第103回大会の変更規定については、正式な競技実施要項で最終確認したい。
正式メンバーを確認する際の判断基準箱根駅伝の情報を追いかける際には、次の違いを押さえておくと混乱しにくい。
- 大学公式部員名簿:陸上競技部に所属している選手の一覧。
- チームエントリー:箱根駅伝に向けて登録された16人以内のメンバー。
- 区間エントリー:10区間の正競技者と補欠選手の登録。
- 当日変更後の走者:実際に各区間を走る選手。
最も確実なのは、中央大学の公式発表と箱根駅伝公式サイトに掲載される登録情報を照合する方法だ。選手紹介ページや駅伝ブログは日頃の競技状況を追うのに役立つが、正式な本選メンバーを判断する資料とは役割が異なる。
【箱根駅伝の中央大学メンバーに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:第103回箱根駅伝の中央大学メンバーは発表された?
A1:2026年11月4日時点では、本選の正式なチームエントリーと区間エントリーは発表前。現在は中央大学陸上競技部の2026年度部員名簿から候補選手を確認できる。
Q2:2027年の中央大学で注目される選手は誰?
A2:藤田大智、本間颯、岡田開成、柴田大地、並川颯太、佐藤大介、濵口大和、三宅悠斗らが注目選手。前回の箱根駅伝での実績や、2026年秋の出雲駅伝・全日本大学駅伝での成績が判断材料になる。
Q3:中央大学は前回の箱根駅伝で何位だった?
A3:2026年1月の第102回大会では総合5位。タイムは10時間44分31秒で、往路3位、復路6位だった。
Q4:中央大学のエースは誰?
A4:2026年度は主将の藤田大智が中心選手の一人。前回箱根駅伝1区で区間2位を獲得し、2026年出雲駅伝でも1区を走った。本間颯や岡田開成も重要な戦力だ。
Q5:濵口大和と三宅悠斗は箱根駅伝に出場した?
A5:第102回大会では登録メンバーに入っていたが、実際の区間出走はなかった。2026年の出雲駅伝や全日本大学駅伝では出走しており、第103回大会での初出走が注目される。
Q6:中央大学の箱根駅伝の優勝回数は?
A6:第102回大会時点で通算14回。2026年度のチームは30年ぶり、15回目の総合優勝を目指している。
Q7:箱根駅伝の区間エントリーはいつ発表される?
A7:第102回大会では2025年12月29日に発表された。第103回の正式日程は大会要項で確認する必要がある。区間エントリー後も当日の選手変更があり得るため、最終的な走者一覧まで確認したい。
第103回箱根駅伝に向けた中央大学は、前回総合5位の実績を持つ選手と、2026年秋の駅伝で成長を見せた若手がそろうチームだ。
藤田大智、本間颯、岡田開成らは箱根駅伝での経験があり、柴田大地、並川颯太、佐藤大介も各区間で結果を残している。さらに濵口大和、三宅悠斗、栗村凌、簡子傑といった選手が加わることで、戦力の幅が広がっている。
一方、2026年の出雲駅伝と全日本大学駅伝はいずれも5位。優勝を目指すには、個々の能力だけでなく、10区間を通した安定感と選手起用の精度が求められる。
今後の注目要点は、12月の箱根駅伝エントリー発表、区間エントリー、そして当日の選手変更だ。公式部員名簿に掲載された選手が誰なのかを把握したうえで、正式な16人、実際に走る10人へと情報を絞り込んでいくと、中央大学の戦力がより明確に見えてくる。
30年ぶりの総合優勝、そして15回目の頂点を目指す中央大学。真紅の襷をつなぐ第103回大会のメンバー発表から目が離せない。