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江口寿史とデニーズのコラボはなぜ見合わせに?2026年最新の経緯と調査結果を徹底解説

桜井 達也 桜井 達也 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
目次

江口寿史氏とファミリーレストラン「デニーズ」の関係は、1990年代のメニューブック制作から始まり、2023年の創業50周年記念企画で約27年ぶりに復活した。その後、2024年にも新作イラストや店内ポスターが採用され、長年のファンだけでなく幅広い来店客から注目を集めていた。

しかし、2025年10月に江口氏のイラストをめぐる写真の無断使用・トレース疑惑が浮上すると、デニーズは広告等媒体物でのイラスト使用を見合わせた。同年11月7日の公式調査報告では、2023年9月納品分の人物部分について商業雑誌の写真を許諾の必要性を認識しないまま引用して制作したとの説明があった一方、2024年9月納品分については特定の写真からの引用はないとの回答が示された。2026年11月4日時点の状況まで、発表資料と経緯を整理する。

【先に結論】江口寿史とデニーズのコラボで何が起きたのか

江口寿史デニーズ

今回の問題を理解するうえで最も重要なのは、2023年の作品と2024年の作品を同じ扱いにしないことだ。

デニーズジャパンが2025年11月7日に公表した調査結果では、次の2点が明確に区別されている。

  • 2023年9月納品分:人物部分について商業雑誌に掲載された写真を引用して制作したとの江口氏の説明があった。権利関係の許諾が必要であるとの認識はなかったという。
  • 2024年9月納品分:江口氏から、雑誌など特定の写真からの引用はないとの回答があった。

つまり、デニーズの公式調査で確認されたのは、2023年の作品に関する写真の引用問題である。2024年の作品についてまで、同じ問題が確認されたと解釈するのは正確ではない。

また、2025年10月6日の使用見合わせは、調査結果が確定する前に発表された予防的な対応だった。制作過程の確認中であることに加え、問題がブランドに与える影響を考慮した判断である。

11月7日の報告では、デニーズ側も制作物に対する確認体制の不備を認め、広告デザインの制作過程の再点検と管理体制の強化を表明した。

このため、今回の問題は江口氏個人の制作手法だけでなく、企業が外部クリエイターに広告制作を依頼する際、写真やモデルに関する権利確認をどこまで行うべきかという、広告制作全体の課題にもつながっている。

【コラボの経緯】1992年から始まった江口寿史とデニーズの関係

1992~1997年:最初のイラスト起用

江口寿史氏とデニーズの関係は、2023年の50周年企画から始まったものではない。

デニーズの公式発表によれば、江口氏は1992年から1997年まで、メニューブックの表紙やCMの告知などにおけるメインビジュアルを担当していた。

江口氏は漫画家として『すすめ!!パイレーツ』『ストップ!!ひばりくん!』などで知られ、1980年代中盤からはイラストレーターとしても活動の幅を広げていた。人物の表情やファッションを印象的に描く作風は、飲食店のブランドイメージを視覚的に伝える広告とも相性がよかった。

1990年代のデニーズにおける江口氏のイラストは、単なるメニューの装飾ではなく、ブランドの印象を形づくるビジュアルの一つだった。

2023年9月:創業50周年で約27年ぶりに復活

大きな転機となったのが、デニーズ創業50周年記念企画である。

株式会社セブン&アイ・フードシステムズは2023年8月1日、創業50周年の記念企画を発表。その施策の一つとして、同年9月12日から江口氏の描き下ろしイラストをメニューブックの表紙に採用すると明らかにした。

1992~1997年の起用から約27年ぶりの復活だった。過去のデニーズを知る世代にとっては懐かしさがあり、若い世代には江口氏のイラストを新鮮に感じる機会にもなった。

この企画は、デニーズが50周年を機に過去のブランド資産を再評価し、新たな顧客体験につなげようとした施策の一環だった。単なるイラストの再利用ではなく、過去と現在をつなぐブランド企画だった点が特徴だ。

2024年7月:50周年記念企画のファイナルで限定グッズを展開

コラボはメニューブックだけにとどまらなかった。

2024年7月9日、セブン&アイ・フードシステムズは「デニーズ50周年企画ファイナル」として、江口氏との限定コラボグッズ企画を発表した。開始日は7月23日だった。

公式発表では、アプリ会員向けの抽選企画、対象商品注文者へのオリジナルポストカード配布、数量限定グッズの店頭販売という3つのキャンペーンが用意された。

限定グッズにはTシャツ、タペストリー、トートバッグ、マグカップ、ブック型付箋メモなどが含まれ、江口氏のサイン入り作品集も抽選賞品として用意された。

デニーズにとって、江口氏とのコラボは50周年を盛り上げる重要な企画として展開されていたことが分かる。

2024年9月:新作イラストと3種類の店内ポスター

50周年企画終了後も、江口氏との関係は継続した。

2024年9月25日、デニーズは翌26日のグランドメニュー改定に合わせ、メニューブックの表紙を江口氏の新しいデザインに刷新すると発表した。

加えて、店内ポスターも3種類制作。各店舗にはそのうち1種類が掲出され、店舗によって異なるデザインを楽しめる仕組みだった。

デニーズ側は、2023年の再起用に対して懐かしむ声が寄せられたことを、引き続き制作を依頼した理由として説明している。

こうして2023年の50周年記念企画から2024年の新作展開まで、江口氏とデニーズの関係は段階的に広がっていった。

【公式調査を時系列で整理】2023年と2024年のイラスト問題はどう違う?

今回の一連の出来事は、時系列で整理すると理解しやすい。特に2025年10月の使用見合わせと、11月7日の調査結果公表は、意味の異なる2つの発表として区別する必要がある。

時期 出来事・関係者 確認された内容
1992~1997年 江口寿史・デニーズ メニューブックやCM告知のメインビジュアルを担当。
2023年9月12日 50周年記念企画 約27年ぶりに江口氏のイラストがメニューブック表紙に復活。
2024年7月23日 50周年企画ファイナル 限定Tシャツやタペストリーなどのコラボキャンペーン開始。
2024年9月26日 新メニューブック 新作表紙と3種類の店内ポスターを展開。
2025年10月4日 デニーズジャパン 制作過程について確認作業を進めていると公表。
2025年10月6日 デニーズジャパン 江口氏デザインの広告等媒体物の使用見合わせを発表。
2025年11月7日 デニーズジャパン 2023年作品の人物部分に商業雑誌写真を引用したとの本人説明を公表。2024年作品については特定写真からの引用なしとの回答。
2025年12月30日 江口寿史氏 自身のSNSで一連の騒動について説明と謝罪を公表。
2026年11月4日時点 デニーズジャパン 広告使用再開を告知する新たな公式発表は確認できない。

この時系列から分かるのは、2025年10月の段階では疑惑に対する確認作業が続いており、翌11月に企業側が調査結果を公表したということだ。

2023年9月のイラストで確認されたこと

デニーズの2025年11月7日付公式報告によれば、2023年9月に納品されたイラストについて、江口氏は人物部分に関して商業雑誌からの引用で制作したと説明した。

その際、本人は権利関係の許諾が必要であるという認識を持っていなかったという。

ITmedia NEWSも同社の発表を報じ、2023年のメニューブックのイラストについて、人物部分に無許諾の写真引用があったと伝えている。

ここで注意したいのは、公式発表が問題として取り上げているのは、イラスト全体のすべての要素ではなく、人物部分における写真の引用であることだ。

また、引用元の雑誌名、撮影者、モデルなどの具体的な情報は、デニーズの公式報告では公表されていない。

2024年9月のイラストはどうだったのか

2024年の作品については、2023年の作品とは異なる回答が示された。

江口氏からは、雑誌など特定の写真からの引用はないとの回答があったとデニーズは説明している。

つまり、2024年の作品について、2023年と同じ無許諾の写真引用が確認されたわけではない。

一方で、これは江口氏からの回答として公表された内容であり、裁判所による判断や、すべての制作資料を第三者が独立して検証したという意味ではない。

この違いを理解せずに「2023年も2024年も同じ問題が発覚した」と説明すると、公式調査の内容を誤って伝えることになる。

【トレース疑惑の核心】商業雑誌の写真引用と著作権・許諾問題

そもそもトレースとは何か

トレースとは、写真や既存の画像などを下敷きにして、輪郭や構図、人物の配置などを描き写す制作手法を指す。

イラスト制作においてトレースを用いること自体が、直ちに違法になるわけではない。自分で撮影した写真を参考にしたり、権利者の許諾を得た画像を利用したりすることには、原則として問題はない。

問題になるのは、第三者が著作権を持つ写真を許可なく利用し、その写真の表現上の特徴を商業イラストに取り込んでいる場合だ。

今回のデニーズのケースでは、人物部分について商業雑誌の写真を引用したという本人説明が、公式調査で明らかになった。

「資料として使った」だけで自由に利用できるわけではない

今回の問題で重要なのは、写真を何と呼ぶかではなく、どのような権利が存在し、どのように利用されたかという点である。

写真には、撮影者の創作性に応じて著作権が認められる場合がある。雑誌に掲載されているからといって、写真の著作権が消滅するわけではない。

また、写真をイラスト制作の資料として使用することと、その写真の構図や表現を商業作品に取り込むことは、法律上同じ問題ではない。

文化庁の著作権に関する案内でも、他人の著作物を利用する際は、著作物に該当するか、保護対象か、権利制限規定に該当するかなどを確認し、該当しなければ原則として権利者の許諾が必要と整理されている。

したがって、制作側が「資料として見ていた」「引用した」と説明するだけで、著作権法上の適法な利用になるわけではない。

著作権と肖像権は別の問題

今回のような写真を参考にしたイラストでは、写真そのものの著作権だけでなく、被写体の肖像権や、状況によってはパブリシティ権なども論点になる。

それぞれの権利は保護する対象が異なる。

  • 著作権:写真の撮影者などが持つ、写真という著作物に関する権利。
  • 肖像権:本人の姿や容貌を無断で撮影・利用されない利益に関係する権利。
  • パブリシティ権:著名人などの氏名や肖像が持つ経済的価値を保護する権利。

写真の著作権者とモデル本人が同一人物とは限らない。そのため、撮影者の許可だけで、あらゆる利用上の問題が解決するとは限らない。

なお、デニーズの2023年作品について、個別の権利侵害に関する確定判決が公表されたわけではない。公式調査で明らかになった制作経緯と、法律上の侵害認定は分けて理解する必要がある。

【広告使用見合わせの理由】2025年10月6日から11月7日までに何が変わった?

発端は中央線文化祭の告知イラスト

2025年10月、江口氏が手がけた「中央線文化祭2025」の告知ビジュアルをめぐり、SNSに投稿された女性の写真を参考に制作したことが問題になった。

江口氏は10月3日、自身のSNSで、Instagramで見かけた女性の横顔をもとにイラストを描いた経緯を説明した。モデルとなったのは金井球氏だった。

この出来事をきっかけに、過去の商業イラストにも写真の無断使用やトレースの疑いがあるのではないかという指摘が広がった。

ルミネ荻窪、Zoff、デニーズなど、江口氏の作品を広告や販促物に採用していた企業・団体も対応を迫られることになった。

2025年10月4日:デニーズが事実確認を発表

デニーズジャパンは10月4日、公式サイトで江口氏のイラストの制作過程について確認作業を進めていると発表した。

この段階では、2023年や2024年の作品について、調査結果はまだ明らかになっていなかった。

同社は顧客や関係者に対して謝罪し、事実関係が確認でき次第、適切に対応すると説明した。

2025年10月6日:広告等媒体物の使用見合わせ

その後、10月6日にデニーズは対応を一段階進めた。

「本件が与える影響を鑑み」

デニーズジャパンの2025年10月6日付発表より

同社は、江口氏デザインのイラストを使用した広告等媒体物について、使用を控えると発表した。

ここで重要なのは、使用見合わせの理由が、調査によってすべての作品の権利侵害が確定したからではないという点だ。

当時は制作過程の確認中であり、問題がブランドに与える影響を考慮した対応だった。企業として顧客や取引先、権利関係者への影響を抑える必要があったと考えられる。

2025年11月7日:公式調査報告を公表

デニーズジャパンは11月7日、広告等媒体物に関する調査結果を正式に公表した。

その中で、2023年9月納品分について、江口氏から人物部分を商業雑誌の写真から引用して制作したとの説明があったことを明らかにした。

同時に、2024年9月納品分については、特定の写真からの引用はないとの回答だったと報告している。

加えて、デニーズ側は自社の確認体制に不備があったことを認め、次の対応を示した。

  • 広告デザインの制作過程を再点検する。
  • 制作物に対する確認体制を見直す。
  • 同様の事態を繰り返さないため、管理体制を強化する。
  • 引用元となった写真の制作関係者を含め、関係者に謝罪する。

一方、同社は江口氏の創作活動や作品に対する敬意は変わらないとも表明した。

つまり、今回の公式発表は、過去の作品の制作過程に問題があったことを認めると同時に、長年の取引関係や作品そのものへの評価とは分けて考える姿勢も示したものだった。

【2026年最新状況】江口寿史のデニーズ広告は現在どうなっている?

デニーズによる使用見合わせの発表が基本的な出発点

2026年11月4日時点で、デニーズと江口氏のコラボについて押さえておくべき公式情報は、2025年10月6日の使用見合わせと、11月7日の調査結果公表である。

2026年のデニーズ公式ニュース一覧では、新メニューやキャンペーン、ブランド施策などの発表が確認できるものの、江口氏のイラストの広告使用を再開したという新たな告知は確認できない。

したがって、2026年現在の状況を「コラボが復活した」「広告への再登場が決定した」と説明する根拠はない。

ただし、公式発表がないことと、過去のすべての印刷物や関連グッズが物理的に完全撤去されたことは別問題である。店舗ごとの現物の掲出状況や過去の限定グッズの流通状況まで、一律に断定することはできない。

2025年12月30日には江口氏本人も説明を公表

その後、2025年12月30日には江口氏本人が自身のXで一連の騒動について説明する文書を公開した。

江口氏は、写真を参考にする制作手法について、トレースは下描きの初期段階で構図やレイアウトを決めるための「アタリ」程度であり、その上に下描きを重ねて自身の絵に変換していくという考えを説明した。

また、雑誌の写真を作品ではなく制作資料として認識していたことや、権利関係への認識と被写体への配慮が十分ではなかったことについても言及した。

中央線文化祭の女性の写真をめぐっては、本人に謝罪し、弁護士を通じて双方合意のうえで和解したと説明している。

ただし、この本人説明はデニーズの2023年作品に関する公式調査を取り消したものではない。デニーズが11月7日に発表した調査結果と、江口氏が12月30日に公表した制作手法についての説明は、それぞれ別の情報として整理する必要がある。

今後、コラボ再開を判断するうえで注目すべき点

今後、江口氏とデニーズの関係に新しい動きがあるかを判断する際は、次の3点が重要になる。

  • 公式発表:デニーズが広告やメニューブックでの新たな起用、使用再開を正式に告知するか。
  • 権利確認:写真、モデル、撮影者などの権利関係について、制作段階で適切な確認が行われるか。
  • 広告運用:新しいイラストが制作された場合、企業側の確認体制や管理方法がどのように改善されるか。

過去のコラボが人気だったことと、今後再び起用されることは別の問題である。2026年時点では、再開を期待することはできても、決定事項として扱うことはできない。

【プロの結論】江口寿史とデニーズの問題から見える広告制作の本質

今回の問題で注目すべきなのは、著名なイラストレーターによる作品であっても、広告として利用する以上、制作過程の権利確認が欠かせないという点だ。

江口氏とデニーズのコラボは、1990年代から続く歴史を持ち、2023年には50周年記念企画として大きく復活した。2024年には限定グッズや新作メニューブックまで展開されており、企業とクリエイターの長期的な関係がブランド価値につながっていたことは間違いない。

しかし、長年の信頼関係があるからといって、納品された作品の権利確認を省略してよいわけではない。

広告制作では、完成したイラストの見た目だけでなく、制作に使用された写真の出所、撮影者の権利、モデルの許諾、利用範囲、商業利用の条件などを確認する必要がある。

特に今回のように、商業雑誌の写真を参考資料として使用する場合、雑誌に掲載されているという事実だけで自由な二次利用が認められるわけではない。

また、トレースという制作手法そのものと、第三者の著作物を許諾なく商業利用することは分けて考えなければならない。手法を一律に否定するのではなく、どの写真を、誰の許可を得て、どの範囲で利用したのかという具体的な確認が重要になる。

デニーズが2025年11月7日に自社の確認体制の不備を認めたことも、広告主がクリエイターに制作を委ねるだけでは十分ではないことを示している。

今後の広告業界では、クリエイターの表現力や知名度だけでなく、制作資料の管理、権利処理の記録、納品後の確認までを含めた制作体制が、企業とクリエイター双方の信頼を守る条件になっていくだろう。

【江口寿史とデニーズ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:江口寿史とデニーズのコラボはいつ始まった?
A1:最初の起用は1992年で、1997年までメニューブックやCM告知のメインビジュアルを担当した。2023年9月12日、デニーズ創業50周年企画で約27年ぶりにメニューブックの表紙に復活した。

Q2:デニーズの2023年のイラストには何が問題だった?
A2:2025年11月7日の公式調査報告で、2023年9月納品分の人物部分について、商業雑誌の写真を引用して制作したとの江口氏の説明が公表された。権利関係の許諾が必要という認識はなかったという。

Q3:2024年9月のイラストにもトレース疑惑が確認された?
A3:デニーズの公式報告では、江口氏から特定の写真からの引用はないとの回答があった。2023年の作品と同じ問題が確認されたという発表ではない。

Q4:デニーズが江口寿史の広告を使用見合わせにしたのはなぜ?
A4:2025年10月に写真の無断使用をめぐる問題が広がり、過去の広告イラストについても制作過程の確認が必要になったため。デニーズは10月6日、問題がブランドに与える影響を考慮して使用を控えると発表した。

Q5:2025年11月7日の調査報告で何が明らかになった?
A5:2023年9月納品分の人物部分について商業雑誌の写真を引用したとの本人説明があり、2024年9月納品分については特定写真からの引用はないとの回答があった。また、デニーズは自社の確認体制の不備を認め、再点検と管理体制の強化を表明した。

Q6:2026年現在、江口寿史のデニーズコラボは再開している?
A6:2026年11月4日時点で、広告使用再開を告知する新たな公式発表は確認できない。2025年10月の使用見合わせと11月の調査結果公表が、確認できる基本的な経緯となっている。

Q7:江口寿史のデニーズ限定グッズは何があった?
A7:2024年の50周年企画ファイナルでは、Tシャツ、タペストリー、トートバッグ、マグカップ、ブック型付箋メモなどが企画された。アプリ会員向け抽選や対象商品注文者へのポストカード配布も実施された。これらは当時の期間・数量限定企画であり、2026年の公式再販売が発表されたわけではない。

江口寿史氏とデニーズの関係は、1992年から1997年までのメニューブック制作に始まり、2023年の創業50周年記念企画で約27年ぶりに復活した。その後、2024年には限定コラボグッズや新作イラスト、店内ポスターなど、幅広い展開が実現した。

一方、2025年の写真引用問題を受けて、デニーズは10月6日に広告等媒体物の使用見合わせを発表。11月7日の公式調査では、2023年9月納品分の人物部分に商業雑誌の写真を引用したとの本人説明が明らかになった。2024年9月の作品については、特定写真からの引用はないとの回答だった。

2026年11月4日時点では、江口氏のイラストの広告使用再開を知らせる公式発表は確認できない。過去のコラボの歴史と、2025年に確認された制作上の問題は、切り分けて理解する必要がある。

今後の焦点は、単にコラボが復活するかどうかだけではない。写真やモデルの権利確認を含めた広告制作の管理体制がどのように改善されるのか、そして企業とクリエイターの信頼関係がどのように再構築されるのか。その動向が、江口寿史氏とデニーズの関係を見守るうえで重要になる。

主要な確認資料

- デニーズ創業50周年公式発表(2023年8月1日)
- 江口寿史氏との50周年限定コラボグッズ公式発表(2024年7月9日)
- 2024年9月の新作メニューブック公式発表
- 広告使用見合わせの公式発表(2025年10月6日)
- 調査結果の公式発表(2025年11月7日)
- 文化庁「他人の著作物を利用したい場合など」
- デニーズ公式ニュース一覧(2026年)

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桜井 達也
デジタルマーケター 桜井 達也
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リーグ公式の記録ページと球団発表を出典とし、成績は集計期間を明記して掲載。現地取材と配信情報を区別して記述します。

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