名古屋場所の見どころは幕内だけではありません。十両では4人による優勝決定戦が行われ、幕下では7人が優勝を争うトーナメントが展開されました。さらに三段目以下でも、それぞれの優勝力士が決定しています。
2026年名古屋場所・各段優勝力士一覧- 十両優勝:湘南乃海(11勝4敗)
- 幕下優勝:旭富士(6勝1敗)
- 三段目優勝:天昇山(7勝0敗)
- 序二段優勝:白月狼(7勝0敗)
- 序ノ口優勝:垣添(7勝0敗)
十両では、東十両6枚目の湘南乃海が11勝4敗で優勝しました。
千秋楽の本割では時疾風に敗れ、11勝4敗で並んだ4人による優勝決定戦へ進出。朝翠龍をたたき込みで破り、決勝では寿之富士を寄り切りました。
9日目から6連勝と調子を上げていた湘南乃海にとって、自身初の各段優勝です。本割で敗れた後も気持ちを切り替え、決定戦を連勝で勝ち抜いた点が印象的でした。
4人の決定戦には、朝翠龍、寿之富士、嵐富士、湘南乃海が出場。最後まで勝負の行方が分からない展開となりました。
出典:日刊スポーツ、2026年7月26日。
幕下優勝・旭富士は4場所連続の各段制覇幕下では、東幕下11枚目の旭富士が6勝1敗で並んだ7人による優勝決定トーナメントを制しました。
旭富士は序ノ口、序二段、三段目に続く4場所連続の各段優勝を達成。2026年1月の序ノ口優勝から始まり、3月に序二段、5月に三段目、7月に幕下を制するという快進撃です。
幕下の決定戦では、生田目、不動豊、若雅らを退けて優勝。序ノ口から幕下まで4場所連続で各段優勝を達成するのは、年6場所制となった1958年以降で初めてと報じられました。
日本相撲協会の公式プロフィールにも、2026年1月から7月までの各段優勝と、名古屋場所の幕下6勝1敗という記録が掲載されています。翌9月場所は西幕下筆頭まで番付を上げ、11月場所では新十両に昇進しました。
出典:日本相撲協会公式力士プロフィール、日刊スポーツ。
三段目・序二段・序ノ口の優勝者下位の3段でも、それぞれ優勝力士が決まりました。
- 三段目・天昇山:7戦全勝。全勝同士の優勝決定戦を制しました。
- 序二段・白月狼:7戦全勝で優勝。
- 序ノ口・垣添:7戦全勝で優勝。初土俵から間もない力士として結果を残しました。
幕下優勝の旭富士が4場所連続優勝という大記録を達成した一方、序二段と序ノ口でも全勝優勝が誕生しました。次の番付でどの力士が上位に進むのか、今後の成長にも期待が集まります。
各段優勝記録:日本相撲協会の過去の成績・番付を参照した2026年名古屋場所の集計。
【プロの結論】歴代優勝力士から読み解く2026年名古屋場所の価値
名古屋場所は、1958年に正式な本場所として開催されるようになった七月場所です。歴代の優勝力士には、昭和・平成・令和の相撲界を代表する名力士が並びます。
近年の主な優勝者を振り返ると、次のとおりです。
- 2026年:安青錦
- 2025年:琴勝峰
- 2024年:照ノ富士
- 2023年:豊昇龍
- 2022年:逸ノ城
- 2021年:白鵬
- 2019年:鶴竜
- 2018年:御嶽海
- 2017年:白鵬
なお、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で名古屋開催がなく、七月場所は東京で開催されました。そのため、通常の名古屋開催とは区別する必要があります。
歴代の優勝者を見ると、横綱による優勝だけでなく、関脇や平幕の力士が頂点に立つ年もあります。2025年の琴勝峰に続き、2026年も安青錦が関脇で優勝したことは、番付上位の実績だけでは優勝を予測できない大相撲の面白さを示しています。
出典:七月場所の歴代優勝記録。
15日間の取組結果から見る安青錦の強さ安青錦の15日間を振り返ると、12勝3敗という成績の背景にある相撲の内容が見えてきます。
- 初日:平戸海に上手投げで勝利。
- 2日目:美ノ海を寄り切り。
- 3日目:伯乃富士を寄り切り。
- 4日目:義ノ富士に上手投げで敗れる。
- 5日目:琴櫻を寄り切り。
- 6日目:王鵬に下手捻りで勝利。
- 7日目:藤ノ川を寄り切り。
- 中日:隆の勝を押し出し。
- 9日目:大の里を上手出し投げで破る。
- 10日目:豊昇龍を上手投げ。
- 11日目:豪ノ山を寄り切り、10勝目。
- 12日目:琴勝峰に押し出しで敗れる。
- 13日目:霧島を肩透かしで破る。
- 14日目:尊富士を寄り倒し。
- 千秋楽:熱海富士に押し出しで敗れる。
本割では3敗を喫しましたが、11日目には10勝目を挙げて大関復帰を確定。13日目には優勝争いの直接対決で霧島を破り、千秋楽の巴戦でも霧島に勝利しました。
この15日間の取組結果を見ると、安青錦の強さは単純な連勝記録ではなく、重要な一番で力を発揮する勝負強さにあったことが分かります。
出典:日本相撲協会の取組結果を基にした15日間の記録。
2026年名古屋場所が示した3つの評価ポイント今回の結果から、相撲を評価するうえで押さえておきたい要点は3つあります。
第一に、優勝回数だけで力士の実力を判断しないこと。熱海富士は本割で安青錦を破り、巴戦でも最初の一番に勝ちました。優勝こそ逃しましたが、12勝3敗という成績と敢闘賞は、場所全体の活躍を評価したものです。
第二に、三賞はそれぞれ評価する内容が違うこと。殊勲賞は藤ノ川の横綱撃破、敢闘賞は熱海富士・琴栄峰・高安の健闘、技能賞は安青錦の技術が評価対象となりました。勝ち星の数だけで賞の意味を判断することはできません。
第三に、幕内だけでなく下位の番付にも注目すること。旭富士の4場所連続優勝は、将来の関取候補の成長を追ううえでも重要な記録です。湘南乃海の初の各段優勝も含め、十両以下には次の幕内を担う力士がいます。
15日間の成績を正確に調べる場合は、日本相撲協会の公式成績にある「星取表」「取組結果」「各段の優勝力士・三賞力士」を使い分けることが大切です。特に優勝決定戦の勝敗は本割の15日間の成績とは別に確認すると、12勝3敗という記録を正しく理解できます。
【大相撲名古屋場所の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の大相撲名古屋場所で優勝した力士は誰ですか?
A1:西関脇の安青錦です。12勝3敗で熱海富士、霧島との3人による優勝決定戦に進み、巴戦を2連勝して3度目の幕内優勝を果たしました。
Q2:安青錦は優勝決定戦で誰と対戦しましたか?
A2:熱海富士と霧島です。熱海富士が最初に霧島を押し出しで破った後、安青錦が熱海富士と霧島を寄り切りで連破しました。
Q3:2026年名古屋場所の三賞受賞者は誰ですか?
A3:殊勲賞は藤ノ川、敢闘賞は熱海富士・琴栄峰・高安、技能賞は安青錦です。
Q4:十両優勝と幕下優勝は誰ですか?
A4:十両は湘南乃海が11勝4敗で優勝し、幕下は旭富士が6勝1敗で優勝しました。旭富士は序ノ口から4場所連続で各段優勝を達成しています。
Q5:2026年名古屋場所の幕内で12勝3敗だった力士は誰ですか?
A5:安青錦、熱海富士、霧島の3人です。3人が同じ成績で並んだため、巴戦による優勝決定戦が行われました。
Q6:2026年名古屋場所はいつ開催されましたか?
A6:2026年7月12日から26日までの15日間です。会場は愛知県名古屋市のIGアリーナでした。
2026年の大相撲名古屋場所は、安青錦が12勝3敗で3度目の幕内優勝を果たしました。熱海富士・霧島との巴戦を連勝で制し、大関復帰を決めた場所で賜杯も獲得するという、記録に残る15日間となりました。
三賞では藤ノ川が殊勲賞、熱海富士・琴栄峰・高安が敢闘賞、安青錦が技能賞を受賞。十両では湘南乃海、幕下では旭富士が優勝し、下位の各段でも将来が楽しみな力士たちが結果を残しました。
今回の名古屋場所を振り返る際には、優勝力士だけでなく、三賞の評価、幕内42人の最終成績、十両以下の優勝記録まで確認することで、15日間の勝負の全体像が見えてきます。
次の場所では、大関に復帰した安青錦がどのような相撲を見せるのか、優勝を逃した熱海富士と霧島がどう巻き返すのかにも注目です。加えて、旭富士をはじめとする若手力士の番付上昇も、今後の大相撲を楽しむうえで見逃せないポイントです。