【2026年最新】紀平梨花の現在は?西山真瑚との「りかしん」の快進撃
2026年11月現在の紀平梨花選手を語るうえで欠かせないのが、女子シングルからアイスダンスへの転向、そして西山真瑚選手とのパートナーシップだ。2人は2025年9月にカップル結成を発表し、カナダ・モントリオールを練習拠点に競技力を磨いてきた。
2026年9月の木下グループ杯では国際大会デビューを果たし、10月の東日本選手権ではリズムダンスの得点を61.37点から65.79点へ伸ばした。わずか数か月で数字に表れる成長を遂げている。
紀平梨花選手は現在、女子シングルではなくアイスダンスを主戦場として活動している。パートナーは西山真瑚選手。愛称は「りかしん」だ。
2026年11月1日に終了した東日本選手権では、リズムダンス2位、フリーダンス3位、総合3位という結果を残した。特にリズムダンスの65.79点は自己ベスト更新であり、結成2シーズン目の成長を示す大きな成果となった。
現在の活動を整理すると、次のようになる。
- 競技種目: アイスダンス
- パートナー: 西山真瑚選手
- カップル名: りかしん
- 練習拠点: カナダ・モントリオール
- 主な指導者: ロマン・アグノエル氏ら
- 直近の国内大会: 2026年東日本選手権
- 直近の国際大会: 2026年木下グループ杯
- 次の注目大会: 2026年NHK杯
- 長期目標: 2030年フランス・アルプス冬季五輪
日本オリンピック委員会(JOC)の2026年8月の報道でも、紀平選手は2030年冬季五輪を見据えた活動について語っている。かつて女子シングルで世界の頂点に立った選手が、別の種目で五輪を目指している点が現在の大きな特徴だ。
【経歴・転換点】紀平梨花の競技復帰までを年表で整理
紀平選手のキャリアには、華々しいシングル時代と、長期にわたるけがとの闘い、そしてアイスダンスへの転向という大きな転換点がある。
まず押さえておきたいのは、彼女が単に競技種目を変更したのではなく、長年の故障によって変化した身体の状態と向き合いながら、新しい競技人生を選択したという経緯だ。
紀平梨花の主な経歴と活動の変化紀平選手は2002年7月21日生まれ。兵庫県西宮市出身で、5歳のときに姉とスケート教室に参加したことが競技を始めるきっかけとなった。
2018年のグランプリファイナル優勝は、シニアデビューシーズンにおける大きな快挙だった。その後も四大陸選手権や全日本選手権で実績を重ね、トリプルアクセルや4回転ジャンプへの挑戦でも注目された。
女子シングルでの実績を考えると、アイスダンスへの転向は大きな決断だった。従来のジャンプを中心とした競技スタイルから、2人の動きの同調、エッジワーク、リフト、ツイズル、表現力を競う種目へと、求められる能力そのものが変わったからだ。
2025年12月の全日本選手権では、結成から間もないカップルながら144.41点で4位に入った。日本スケート連盟の公式リザルトにも記録されており、新しい種目での競技復帰が実際の成績につながり始めたことが分かる。
【転向理由を深掘り】紀平梨花と西山真瑚の「りかしん」はなぜ誕生した?
紀平選手がアイスダンスに転向した最大の背景には、長年苦しんできた右足首のけががある。
ただし、転向を単なるけがへの妥協と捉えるのは正確ではない。シングルでは難しくなった競技継続の可能性を探し、新しい種目で再び五輪を目指すための積極的な選択だった。
右足首の疲労骨折がシングル競技に与えた影響2021年7月、紀平選手の右足に距骨疲労骨折が判明した。距骨は足首の関節を構成する骨の一つであり、ジャンプの着氷や踏み切りを繰り返すフィギュアスケートでは重要な部位だ。
日本スケート連盟は2021年12月22日、右足関節痛が続いていることから、紀平選手の全日本選手権欠場を発表した。本人も回復が遅れていることを説明し、治療に専念する意向を示している。
北京五輪を目指していた時期の欠場は、キャリアにとって大きな痛手となった。その後も競技復帰への道のりは平坦ではなく、2025年にはミラノ・コルティナ五輪への出場も断念することになった。
2025年の転向発表時、紀平選手は右足の距骨のけがによって高難度ジャンプや右足で踏み切るジャンプの判断が難しい状況を説明していた。
なぜアイスダンスを選んだのかアイスダンスには、女子シングルのような高難度ジャンプが競技要素として組み込まれていない。ジャンプの着氷による衝撃を繰り返さずに済むことは、右足首に不安を抱える紀平選手にとって大きな利点だった。
2025年9月の転向発表時、本人はアイスダンスについて次のように語っている。
「アイスダンスがすごく楽しくてこれからワクワクする大きなチャレンジ」
この言葉から読み取れるのは、けがを避けるためだけではなく、新しい競技そのものに魅力を感じていたことだ。
2025年10月のデイリースポーツの取材では、右足首が完全に治ったわけではないものの、アイスダンスでは足の状態を意識せずに滑り、全力を尽くせているという趣旨のコメントも紹介された。
シングルでは高難度ジャンプを成立させることが難しくなっても、スケーティング技術や身体能力、表現力は別の種目で生かせる。紀平選手にとってアイスダンスは、これまで培った技術を新しい形で発揮できる競技だった。
西山真瑚との出会いとカップル結成の経緯西山真瑚選手は、アイスダンスの経験を持つスケーターだ。2025年7月に以前のパートナーとのカップルを解消し、新しいパートナーを探していた。
その後、カナダで練習する中で紀平選手と一緒に滑る機会が生まれた。2人ともスケートを続け、オリンピックを目指したいという思いを持っていたことが、カップル結成につながった。
TBS NEWS DIGの2025年9月の報道によると、西山選手はトロントで同じコーチからスケーティング技術を学んでいた経験もあり、2人の滑りには共通点があったという。トライアウトでは、互いの動きを邪魔せず自然に滑れたことが好印象につながった。
西山選手は紀平選手の学習の速さやスケート感覚を評価しており、アイスダンスへの適性を感じたと説明している。
2人は2025年9月29日にカップル結成を公表。練習拠点はカナダ・モントリオールで、ロマン・アグノエル氏らの指導を受けている。2026年現在も、国際大会で評価される演技を目指してトレーニングを続けている。
「りかしん」は恋人同士なのか?「りかしん」の演技は、息の合った動きや表情豊かな演出が特徴だ。そのため、2人の私生活での関係について関心を持つ人もいる。
しかし、競技上のパートナーシップと恋愛関係は別の話だ。公表されている情報から確認できるのは、2人がアイスダンスの競技カップルとして活動しているということ。
2026年11月1日の東日本選手権後、西山選手は愛をテーマにしたプログラムについて、観客に本物の愛を感じてもらえるような演技を目指したいという趣旨のコメントを残している。
これは演技表現に関する話であり、私生活で交際しているという発表ではない。アイスダンスでは、音楽の物語を身体表現で伝えることも競技の重要な要素となる。
【けがからの回復】紀平梨花の競技復帰と2026年の身体づくり
紀平選手の近況を理解するには、右足首の疲労骨折だけでなく、アイスダンス転向後のコンディションにも目を向ける必要がある。
実は、アイスダンスを始めた後にも別のけがを経験している。2026年1月2日の日刊スポーツの報道によると、紀平選手は2025年に右膝の靱帯損傷と肋骨骨折を経験していたことを明らかにした。
本人の説明では、アイスダンス開始直後のスピン練習で転倒して右膝の靱帯を損傷し、その後、別のスピン練習で肋骨を骨折したという。2026年1月時点では、どちらもほぼ治っていると説明していた。
2026年10月にはトレーニング動画も公開2026年10月4日には、紀平選手が自身のInstagramでトレーニング動画を公開したと東スポWEBが報道している。
紹介された内容には、ダンベルを使った筋力トレーニング、バランスボールを使った体幹トレーニング、西山選手と一緒に滑る練習風景などが含まれていた。
本人は、競技復帰から約1年が経過し、トレーニングを積み重ねたことで小さなけがもほぼなくなり、スケートと陸上トレーニングの両方で身体の動きに成長を感じていると報告している。
「ブランク前よりさらに力強く、アイスダンスに適応した体づくり、滑りを目指して頑張ります」
この発信は、現在の紀平選手が単に氷上へ戻っただけではなく、アイスダンスに適した身体づくりを進めていることを示すものだ。
ここで注意したいのは、右足首の疲労骨折が医学的に完全治癒したという発表と、競技上問題なく滑れているという本人の説明は同じではないことだ。
2025年の転向時には右足首の完治には至っていないと報じられていた一方、アイスダンスでは制限なく滑れていると本人が話していた。2026年10月には身体の状態が改善しているとの発信もあった。したがって、現在は競技への適応が進んでいるものの、けがの経過を踏まえたコンディション管理が引き続き重要になる。
【最新成績を比較】木下グループ杯2026から東日本選手権65.79点への成長
2026年の紀平・西山組を評価するうえで、重要な大会が9月の木下グループ杯と10月末から11月初めにかけて開催された東日本選手権だ。
両大会の数字を比較すると、結成2シーズン目に入った「りかしん」の進歩が具体的に見えてくる。
木下グループ杯2026は国際大会デビュー戦2026年9月4日から6日まで、東京辰巳アイスアリーナでISUチャレンジャーシリーズ木下グループ杯2026が開催された。
紀平・西山組にとって、2人で出場する初めての国際大会だった。紀平選手自身にとっても、女子シングル時代の2022年以来、約4年ぶりの国際大会という節目だった。
結果は次のとおり。
- リズムダンス:61.37点
- フリーダンス:95.49点
- 総合:156.86点
- 最終順位:8位
初めての国際大会で8位という結果は、世界のアイスダンス界で競争していくための出発点になった。特に、国際大会特有の評価基準や他国のカップルとの実力差を把握する機会になった点は大きい。
東日本選手権2026では自己ベスト65.79点を記録続く東日本選手権は、10月30日から11月1日まで群馬県のALSOKぐんまアイスアリーナで開催された。全日本選手権の予選会を兼ねた大会で、アイスダンスにはシニア7組が出場した。
10月31日のリズムダンスで紀平・西山組は65.79点を獲得。自己ベストを更新し、2位につけた。
演技では、西山選手が紀平選手を肩に担ぎ上げ、紀平選手が後方へ1回転して着氷するアクロバティックな新技を披露した。会場の注目を集めたこの技は、2人の強みである身体能力と演出力を組み合わせたものだった。
翌11月1日のフリーダンスでは99.53点を記録。総合165.32点で3位となった。RDでは2位だったが、FDで順位を一つ落とした形だ。
紀平選手は試合後、想像以上に高い点数を得られたことが自信につながったと振り返った。木下グループ杯から練習と演技のブラッシュアップを重ねてきた成果が、結果に表れた大会だった。
2大会の成績比較| 大会 | RD | FD | 合計 | 順位 |
|---|---|---|---|---|
| 木下グループ杯2026 | 61.37 | 95.49 | 156.86 | 8位 |
| 東日本選手権2026 | 65.79 | 99.53 | 165.32 | 3位 |
木下グループ杯と比べると、東日本選手権ではリズムダンスが4.42点アップ、フリーダンスが4.04点アップとなった。総合得点でも8.46点の上昇を記録している。
もちろん、国際大会と国内大会では採点環境や出場選手の構成が異なるため、単純な得点比較だけで世界ランキング上の実力を判断することはできない。それでも、両プログラムで得点を伸ばした事実は、練習の成果を測るうえで分かりやすい指標になる。
また、東日本選手権では3位に入り、全日本選手権への出場も決定した。国内の上位カップルとの競争が、次のステップに向けた重要な試金石となる。
【今後の活動】NHK杯2026と2030年フランス・アルプス五輪への展望
2026年11月3日時点で、紀平梨花・西山真瑚組の次の大きな注目大会はNHK杯だ。
NHK杯2026の出場予定と日程日本スケート連盟が公開している2026年NHK杯の出場予定選手一覧には、紀平梨花選手と西山真瑚選手の名前が掲載されている。
開催日程は次のとおり。
2026年NHK杯11月27日・28日
会場:京王アリーナTOKYO
27
11月27日(金)
アイスダンス・リズムダンス
12:35開始予定
28
11月28日(土)
アイスダンス・フリーダンス
12:00開始予定
日本スケート連盟の大会公式日程に基づく。開始時刻は変更される可能性がある。
NHK杯では、紀平・西山組だけでなく、吉田唄菜・森田真沙也組の「うたまさ」、櫛田育良・島田高志郎組の「いくこう」も出場予定となっている。
特に注目されるのは、日本のトップカップル同士の競争だ。東日本選手権では、紀平・西山組がRD65.79点で2位、櫛田・島田組が65.68点で3位だった。差はわずか0.11点。国内の上位争いは非常に接近している。
国際大会での順位だけでなく、演技構成点や技術点、リフトやツイズルの完成度、2人の一体感がどこまで向上するかが見どころになる。
2030年冬季五輪は現実的な目標になるのか紀平選手が長期的に見据えているのは、2030年のフランス・アルプス冬季五輪だ。
2026年8月のJOCの報道では、紀平選手は2030年五輪を見据え、今季は結果を残して日本のトップで争い、世界で評価されたいという目標を語っている。
この目標に向けて重要になるのは、次の3点だ。
1. 国際大会での評価を積み重ねること
木下グループ杯での8位は国際舞台でのスタート地点だ。NHK杯などの大会を通じて、世界の強豪と競い合いながら技術面と表現面の評価を高める必要がある。
2. パートナーとの演技の完成度を高めること
アイスダンスは2人の呼吸が合わなければ高い評価を得にくい。リフト、ツイズル、ステップ、音楽との調和など、一つひとつの要素を安定させることが求められる。
3. けがを防ぎながら競技生活を継続すること
長期離脱を経験した紀平選手にとって、コンディション管理は特に重要だ。短期的な得点向上だけでなく、数年間にわたって練習と大会出場を続けられる身体づくりが必要になる。
ただし、2030年五輪への出場が決まっているわけではない。代表選考や国際大会での成績、今後の競技力向上など、クリアすべき課題は多い。
それでも、2026年の東日本選手権で自己ベストを更新し、全日本選手権への出場を決めたことは、目標に向けた着実な前進といえる。
【プロの結論】紀平梨花の現在を評価する3つの判断基準
紀平選手の2026年の活動を評価する際、単に順位だけを見て「復活した」「まだ不調だ」と判断するのは適切ではない。
女子シングルからアイスダンスへ競技を変更した以上、評価すべきポイントも変わっている。
1. 得点の伸びだけでなく技術要素を見る東日本選手権の65.79点は自己ベストだが、その価値は数字だけにあるわけではない。新しいリフトやアクロバティックな動き、2人のスケーティングの一体感が、どのように採点へ反映されているかが重要になる。
2. 競技復帰と完全復調を混同しない紀平選手はすでに国内外の大会に出場し、結果を残している。一方、長期間の故障歴があるため、競技に出場できることと、身体の状態に不安がないことは区別する必要がある。
2026年10月の本人の発信では身体の成長が報告されており、コンディション面で前向きな変化がうかがえる。
3. シングル時代との単純比較を避けるかつての紀平選手は、トリプルアクセルや4回転ジャンプを武器に女子シングルのトップを争っていた。しかし、現在の評価軸は2人で滑るアイスダンスだ。
シングル時代の優勝回数やジャンプの難度を現在の成績と直接比較するよりも、アイスダンスの技術、表現、国際大会での順位の推移を見ていくほうが、現在の実力を正確に理解できる。
最も注目したいのは、2026年の成績が一時的な上昇で終わらず、NHK杯や全日本選手権でも再現されるかどうかだ。安定した得点とけがの少ない競技生活を両立できれば、2030年への挑戦にも説得力が増していく。
【紀平梨花の近況】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:紀平梨花は2026年現在、何をしている?
A1:西山真瑚選手とアイスダンスカップル「りかしん」を結成し、競技活動を続けている。カナダ・モントリオールを練習拠点とし、2026年9月の木下グループ杯や10~11月の東日本選手権に出場した。
Q2:紀平梨花と西山真瑚の東日本選手権の成績は?
A2:2026年10月31日のリズムダンスで65.79点を獲得して自己ベストを更新。11月1日のフリーダンスでは99.53点を記録し、総合165.32点で3位となった。
Q3:紀平梨花がアイスダンスに転向した理由は?
A3:2021年に判明した右距骨疲労骨折の影響で、シングルの高難度ジャンプを続けることが難しくなったため。ジャンプを競技要素としないアイスダンスに新しい可能性を見いだし、西山選手とともに五輪を目指す道を選んだ。
Q4:紀平梨花は右足首のけがが完治した?
A4:右足首の疲労骨折について、医学的に完全治癒したという最新の公式発表は確認できない。一方、本人はアイスダンスでは問題なく滑れていることや、2026年には身体の動きに成長を感じていることを発信している。
Q5:紀平梨花はNHK杯2026に出場する?
A5:日本スケート連盟の公式出場予定選手一覧に紀平梨花・西山真瑚組が掲載されている。アイスダンスのリズムダンスは11月27日、フリーダンスは11月28日に予定されている。
Q6:紀平梨花の目標は2030年冬季五輪?
A6:そのとおり。2030年フランス・アルプス冬季五輪を見据えてアイスダンスに取り組んでいる。ただし、五輪出場はまだ確定しておらず、今後の国際大会での成績や代表選考が重要になる。
Q7:「りかしん」は交際している?
A7:2人は競技上のアイスダンスパートナーとして活動している。演技では愛情をテーマにした表現にも取り組んでいるが、私生活での交際を公表した事実はない。
2026年11月現在の紀平梨花選手は、西山真瑚選手とのアイスダンスカップル「りかしん」として、新たな競技人生を歩んでいる。
2021年に右足首の疲労骨折が判明してから、北京五輪、ミラノ・コルティナ五輪への道は閉ざされた。しかし、スケートを続ける可能性を模索した結果、西山選手との出会いが新しい挑戦につながった。
2026年の成績を振り返ると、木下グループ杯の総合156.86点・8位から、東日本選手権では165.32点・3位へと前進。リズムダンスでは自己ベスト65.79点を記録した。数字の上でも、2人の成長が確認できる。
今後の大きな注目要点は、11月27~28日のNHK杯、そして全日本選手権でどのような演技を見せるかだ。
かつて女子シングルで頂点を極めた紀平梨花が、今度はアイスダンスで世界に挑む。2030年フランス・アルプス冬季五輪という目標に向けて、これからの「りかしん」の歩みは見逃せない。