阪神タイガースの畠世周(はたけ・せいしゅう)投手は、2026年10月30日、右中指の「靭帯性腱鞘再建術」を受け、手術を終えて大阪府内の病院を退院した。巨人時代から速球派右腕として期待されてきた畠は、阪神移籍後も救援投手として存在感を示していたが、2025年から右中指のコンディション不良による離脱が続いている。
2026年シーズンの一軍成績は11試合登板、0勝1敗3ホールド、防御率2.53。数字だけを見ると一定の結果を残しているものの、6月14日に出場選手登録を抹消され、その後は一軍に復帰できなかった。本人は手術を決断した理由について、昨シーズンからの離脱と今シーズンのパフォーマンス低下を挙げている。2027年の復帰に向けて、どのようなリハビリが必要になるのか。巨人時代の実績、阪神での評価、年俸推移とともに現在の状況を整理する。
【2026年最新】畠世周の現在は阪神所属!11試合登板と右中指手術の詳細

2026年11月3日現在、畠世周は阪神タイガースに所属する32歳の右投左打の投手だ。背番号は36。2024年12月の現役ドラフトで巨人から移籍し、2025年から阪神のユニフォームを着ている。
2026年の一軍成績は11試合、防御率2.53阪神の公式選手成績および日本野球機構(NPB)の年度別記録によると、畠の2026年一軍成績は次のとおりだ。
- 登板:11試合
- 勝敗:0勝1敗
- ホールド:3
- 投球回:10回2/3
- 被安打:6
- 奪三振:7
- 与四球:3
- 自責点:3
- 防御率:2.53
特に注目したいのは、10回2/3という投球回数だ。防御率2.53は一定の評価に値する一方、年間を通じて安定した登板機会を得たシーズンではない。登板数と投球回数が限られているため、この防御率だけで本来の実力を判断することは難しい。
6月13日のオリックス戦が一軍での離脱につながった試合だった。1点リードの7回に2番手として登板した畠は、2死一、二塁の場面で右手に異変を感じ、自らベンチに合図を送った。治療のため一度ベンチに下がったものの、そのまま降板している。
翌14日には出場選手登録を抹消された。藤川球児監督は、畠が以前から指に不安を抱えていたことに触れ、自ら降板を申し出た判断についても、チームを優先した行動として評価した。
10月30日に右中指靭帯性腱鞘再建術を受けて退院阪神球団は2026年10月30日、畠が大阪府内の病院で右中指靭帯性腱鞘再建術を受け、無事に手術を終えて同日退院したと発表した。
今回の手術で注目されるのは、単なる一時的なコンディション調整ではなく、繰り返していた指の不調に対して手術という選択をした点だ。
球団発表に掲載された本人のコメントは次のとおり。
昨シーズンから離脱を繰り返してしまい、今シーズンも思ったようにパフォーマンスが上がらない状況もあり手術することにしました。しっかりとリハビリをしてレベルアップした姿を見せられるように頑張りたいと思います。
この発言からは、本人が故障による離脱を重く受け止め、競技復帰だけでなくパフォーマンスの改善まで視野に入れていることが分かる。
なお、阪神の公式発表では退院と手術の実施が公表されているが、具体的な全治期間や一軍復帰日は示されていない。スポニチアネックスは10月31日、投球再開まで3カ月以上かかる見込みと報じている。
【故障の経緯】畠世周はなぜ右中指の不調を繰り返したのか
畠の右中指の問題は、2026年になって突然発生したものではない。阪神加入1年目の2025年から同じ部位のコンディション不良に悩まされていた。
2025年4月:二軍戦で緊急降板最初の大きな離脱は2025年4月3日だった。ウエスタン・リーグの広島戦に登板した畠は、初回1死二塁の場面で右中指のコンディション不良を訴え、緊急降板した。
その後はリハビリを続け、約4カ月にわたって実戦から離れた。
8月14日の中日戦で実戦復帰を果たすと、1イニングを無失点に抑えた。報道によると、この日の最速球速は148キロだった。続く二軍戦でも無失点投球を重ね、8月31日に移籍後初めて一軍登録された。
2025年の一軍成績は12試合登板、4ホールド、防御率0.00。投球回12回1/3で自責点ゼロという結果を残し、限られた登板機会ながら救援投手としての力を示した。
2026年6月:再び右中指に異変2026年6月13日のオリックス戦では、再び右手中指の違和感が表面化した。
試合中に自ら異常を申告して降板したことについて、藤川監督は投手としての判断を評価している。無理に投げ続ければチームにも本人にもリスクが生じる場面だっただけに、早期に異変を伝えたことには意味があった。
6月14日に登録抹消となった後、畠はファームで調整を続けた。秋のフェニックス・リーグにも登板し、10月15日の斗山戦では1イニングを無安打、2奪三振、無失点に抑えている。
一方、こうした実戦登板があったことと、指の状態が完全に回復していたことは同じではない。本人が手術の理由として今季のパフォーマンス低下を挙げたことからも、実戦復帰後も問題が残っていたと考えられる。
故障の時系列を整理これまでの経緯を
| 時期 | 所属・出来事 | 状況と意味 |
|---|---|---|
| 2016年10月 | 近畿大学・巨人ドラフト2位指名 | 最速152キロの右腕としてプロ入り |
| 2017年 | 巨人で一軍デビュー | 13試合登板、6勝4敗、防御率2.99 |
| 2021年 | 巨人で救援登板が増加 | 52試合登板、11ホールド、1セーブ |
| 2024年12月 | 現役ドラフトで阪神へ移籍 | 新天地で再出発 |
| 2025年4月 | 右中指の不調で離脱 | 二軍戦で緊急降板、リハビリ開始 |
| 2025年8月 | 実戦復帰・一軍昇格 | 一軍12試合、防御率0.00 |
| 2026年6月13日 | オリックス戦で緊急降板 | 右中指の違和感が再発 |
| 2026年6月14日 | 一軍登録抹消 | 以降、一軍登板なし |
| 2026年10月30日 | 右中指靭帯性腱鞘再建術 | 手術終了、同日退院 |
この経緯から見えてくるのは、2025年から続く右中指の問題が、2026年のシーズンにも影響したということだ。短期間の休養や調整だけでは十分なパフォーマンスを取り戻せず、最終的に手術へ踏み切った。
【プロフィール・巨人時代】畠世周はどんな選手?近大福山高校から阪神へ
畠世周は広島県出身の右投左打の投手だ。近畿大学附属福山高校から近畿大学へ進み、大学野球で実績を積み上げた後、2016年のドラフト会議で読売ジャイアンツから2位指名を受けた。
畠世周の基本プロフィール- 名前:畠世周(はたけ・せいしゅう)
- 生年月日:1994年5月31日
- 年齢:32歳(2026年11月現在)
- 出身地:広島県
- 身長:186cm
- 体重:94kg
- 投打:右投左打
- ポジション:投手
- 所属球団:阪神タイガース
- 背番号:36
- ドラフト:2016年ドラフト2位
- 出身高校:近畿大学附属福山高校
- 出身大学:近畿大学
近畿大学の2016年10月の発表によると、畠は当時、最速152キロを記録する右腕として紹介されていた。大学時代の通算成績は44試合、13勝13敗、防御率2.10、奪三振205。2015年秋季リーグでは3試合連続完封という記録も残している。
ドラフト指名時には、憧れの投手として桑田真澄の名前を挙げ、緩急を巧みに操れる投手を目指す姿勢を示していた。
巨人時代:2017年の6勝から2021年の52試合登板へプロ入り後の畠は、2017年7月6日の広島戦で一軍デビュー。7月19日の中日戦で初勝利を挙げた。
ルーキーイヤーは13試合に登板して6勝4敗、防御率2.99。先発投手としての能力を示し、将来を期待される存在となった。
その後、2020年には12試合で4勝4敗、防御率2.88を記録。2021年には登板機会が大きく増え、52試合登板、4勝3敗、11ホールド、1セーブ、防御率3.07という成績を残した。
この2021年の数字は、畠のキャリアを振り返るうえで重要だ。先発だけでなく、救援投手としてもチームに貢献できることを証明したシーズンだった。
2022年も27試合に登板し、防御率3.14を記録。しかし、2023年は一軍公式戦の登板がなく、2024年も一軍登板は1試合にとどまった。
巨人時代の実績を見ると、畠は先発と中継ぎの両方を経験してきた投手だ。特に2021年の52試合登板は、現在の阪神での役割を考える際にも重要な実績となる。
2024年の現役ドラフトで阪神へ移籍、背番号36に2024年12月9日に開催された現役ドラフトで、阪神が巨人の畠を指名した。阪神は同日、畠の入団を正式に発表している。
巨人時代の背番号は45だったが、阪神では背番号36を着用することになった。2025年から新しい環境での挑戦が始まった。
移籍後の2025年は右中指の不調で出遅れたものの、復帰後は一軍で防御率0.00を記録。翌2026年も11試合に登板して3ホールドを挙げている。登板機会が限られた状況でも結果を残してきたことは、阪神にとって評価できる材料だ。
【投球フォーム・球速】最速152キロの右腕、畠世周の持ち味とは
畠の特徴は、186cmの長身から投げ込む速球とカットボールを軸とした投球にある。
近畿大学の公式発表では、大学時代に最速152キロを記録。スポーツナビの選手紹介でも、快速球とカットボールが武器の右腕として紹介されている。
速球だけでなく変化球との組み合わせが持ち味畠の投球を評価する際には、球速だけでなく、速球とカットボールを組み合わせて打者に対応する能力にも注目したい。
速球で打者に意識させたうえで、異なる軌道の球を使って打ち取るスタイルは、救援投手としての起用にも適している。巨人時代に先発と中継ぎの両方を経験していることも、役割の幅を考えるうえで強みとなる。
ただし、大学時代の最速152キロは過去の記録であり、2026年現在の最高球速を示すものではない。復帰後の球速や投球フォームについても、手術前後の継続的な比較データが必要だ。
右中指の手術が投球に与える意味投手にとって指先は、ボールを握り、リリースする際の感覚を左右する重要な部分だ。特に右中指は右投手がボールを扱う際に使う指の一つであり、握りや指先の感覚は球の回転やコントロールにも関係する。
靭帯性腱鞘は、指を曲げる腱を適切な位置に保持する構造に関係する。今回の手術では、その部分の再建が行われた。
術後の復帰を考える際には、単純に痛みがなくなることだけでなく、ボールを握る感覚、指の動き、リリース時の安定性などを取り戻せるかが重要になる。
畠の場合、過去に実戦復帰した後もパフォーマンスが思うように上がらなかったと本人が説明している。今回の手術は、再び投げられる状態を目指すだけでなく、本来の投球感覚を取り戻すための重要な転機になる。
【年俸推移と阪神での評判】2026年の評価と今後の期待
畠の年俸は、巨人時代に実績を積み上げた時期に上昇し、その後は登板機会の減少などを背景に下がっている。2026年の推定年俸は2,000万円とされる。
畠世周の年俸推移各種選手データや報道を基にした推定年俸は以下のとおりだ。球団が公表する確定資料ではなく、報道ベースの参考数値として見る必要がある。
- 2017年(巨人):1,200万円
- 2018年(巨人):2,400万円
- 2019年(巨人):1,920万円
- 2020年(巨人):1,630万円
- 2021年(巨人):2,200万円
- 2022年(巨人):3,630万円
- 2023年(巨人):3,300万円
- 2024年(巨人):2,500万円
- 2025年(阪神):2,000万円
- 2026年(阪神):2,000万円
最高額は2022年の推定3,630万円。2021年の52試合登板など、救援投手としての実績が評価された時期だった。
その後は登板機会が減少し、阪神移籍後は2,000万円で推移している。年俸の変化を見ると、畠にとって一軍で継続的に投げられる状態を取り戻すことが、今後の評価を左右する大きな要素になる。
阪神での評価は「能力への期待」と「稼働率の課題」阪神での畠の評価を考える際には、2025年と2026年の成績を分けて見る必要がある。
2025年は12試合で防御率0.00、4ホールド。復帰後の救援登板で結果を残したことは、阪神の中継ぎ陣にとって明るい材料だった。
2026年も11試合で防御率2.53、3ホールド。投球回は10回2/3と限られているが、登板時には一定の結果を残している。
一方で、2年続けて右中指の不調による離脱を経験したことは、チーム編成上の課題となる。中継ぎ投手は連戦や登板間隔の短い日程に対応する必要があり、単発の好投だけでなく、シーズンを通して起用できる状態であることが求められる。
その意味で、畠は実績と能力を持ちながら、健康面と継続性が今後の評価を左右する投手だ。
2027年以降に期待される役割手術から十分に回復できれば、阪神の中継ぎ陣に加わる右腕として再び競争に参加する可能性がある。
巨人時代には先発として6勝を挙げ、2021年には52試合の救援登板を経験した。複数の役割を経験していることは、起用法を考えるうえでの強みだ。
ただし、術後の状態や投球再開時期が確定していない以上、2027年の開幕から一軍で活躍すると断言することはできない。まずは指の状態を安定させ、実戦で本来の球威と制球力を発揮できるかが焦点となる。
【復帰時期の見通し】畠世周はいつ投げられる?リハビリのポイント
畠の復帰時期について、2026年11月3日時点で阪神球団から具体的な一軍復帰日や全治期間は発表されていない。
一方、スポニチアネックスは2026年10月31日、投球再開まで3カ月以上かかる見込みと報じた。10月30日の手術を起点に考えると、投球再開は2027年1月末以降が一つの目安になる。ただし、これは報道された見込みであり、実際の開始時期を保証するものではない。
復帰までに考えられる段階一般的に、指の手術後に投手が実戦復帰を目指す場合、次のような段階を踏むことになる。畠個人の具体的なリハビリメニューや進行状況は公表されていない。
- 術後の回復:手術部位の状態を確認し、指の動きや機能の回復を目指す。
- 投球再開:医療スタッフや球団の判断に基づき、段階的に投球動作を再開する。
- ブルペン投球:指先の感覚やボールの握り、リリースの安定性を確認する。
- 実戦復帰:ファームで打者との対戦を重ね、試合での投球を確認する。
- 一軍復帰:球威、制球力、登板後の回復状況などを踏まえて判断する。
1つ目は、右中指の機能回復。投球時に指先へ負担がかかるため、握りやリリースに違和感が残っていないかが重要になる。
2つ目は、球速と制球力。過去の最速152キロという記録だけではなく、実戦でどの程度の球速を安定して出せるか、カットボールなどの変化球を狙った位置に投げられるかが評価材料になる。
3つ目は、継続的な登板への対応力。一度の実戦復帰だけでなく、登板後に指の状態が悪化しないか、複数回の登板を問題なくこなせるかが大切だ。
2025年には実戦復帰後に一軍へ昇格した実績がある。しかし、その後も同じ部位の問題が続いたことを考えると、今回の復帰では短期間での昇格よりも、再発を防ぎながら長く投げられる状態をつくることが優先される。
【畠世周のよくある質問(FAQ)】現在・手術・復帰時期について
Q1:畠世周は2026年現在、どこの球団に所属していますか?
A1:阪神タイガースです。2024年12月の現役ドラフトで巨人から移籍し、2025年から阪神でプレーしています。背番号は36です。
Q2:畠世周の2026年の成績は?
A2:一軍では11試合に登板し、0勝1敗、3ホールド、防御率2.53でした。投球回は10回2/3です。
Q3:畠世周はどのような手術を受けましたか?
A3:2026年10月30日に右中指靭帯性腱鞘再建術を受けました。手術は無事に終了し、同日、大阪府内の病院を退院しています。
Q4:畠世周の復帰はいつ頃になりますか?
A4:正式な復帰日は発表されていません。スポニチアネックスは投球再開まで3カ月以上かかる見込みと報じています。投球再開後も実戦復帰や一軍昇格までには段階的な調整が必要です。
Q5:畠世周の巨人時代の最高の実績は?
A5:代表的な実績は2021年の52試合登板です。4勝3敗、11ホールド、1セーブ、防御率3.07を記録し、救援投手としても存在感を示しました。
Q6:畠世周の年俸はいくらですか?
A6:2026年の推定年俸は2,000万円です。報道や選手データを基にした推定値であり、球団の公式な確定公表額とは区別する必要があります。
畠世周は、巨人時代に先発と中継ぎの両方で実績を残し、阪神移籍後も救援投手として結果を示してきた右腕だ。2025年は12試合で防御率0.00、2026年は11試合で防御率2.53を記録している。
しかし、2025年から続く右中指の不調は、2026年シーズンにも影響した。10月30日に右中指靭帯性腱鞘再建術を受けて退院したことは、今後の競技生活に向けた大きな転換点となる。
今後の注目点は、単に投球を再開できるかどうかではない。指先の感覚を取り戻し、速球やカットボールの精度を回復させ、年間を通して登板できる状態をつくれるかどうかだ。
【プロの結論】
畠世周を評価する際に見るべきなのは、防御率や球速といった単独の数字だけではない。2021年に52試合を投げた実績、阪神移籍後に示した救援適性、そして2025年から続く故障の経緯を合わせて考える必要がある。
今回の手術は、単なる一時的な離脱ではなく、同じ部位の問題を改善して再出発するための重要な選択だった。2027年に向けては、投球再開、ファームでの実戦復帰、一軍での継続登板という段階を一つずつクリアできるかが焦点となる。
阪神にとっても、過去に52試合を投げた経験を持つ右腕が本来の力を取り戻せれば、中継ぎ陣の選択肢を広げることにつながる。畠が本人の掲げた「レベルアップした姿」を実現できるか、術後のリハビリと2027年の復帰動向に注目したい。
主な確認資料: 阪神タイガース公式発表・選手プロフィール、NPB公式年度別成績、近畿大学公式ドラフト発表、日刊スポーツ、スポニチアネックス。