2026年、横浜DeNAベイスターズで新たなシーズンを迎えた外野手・濱将乃介(はま・しょうのすけ)。中日ドラゴンズから現役ドラフトで移籍した俊足・強肩の選手として期待を集めたが、2026年シーズンは一軍出場を果たせず、ファームでは打率.195、17盗塁という成績に終わった。さらに9月30日には、DeNAから翌2027年シーズンの支配下契約を結ばない旨を通告され、育成契約を打診されたことも報じられている。
東海大甲府高校から高知ファイティングドッグス、福井ネクサスエレファンツを経てプロ入りした濱は、どのような野球人生を歩んできたのか。中日での一軍成績、現役ドラフトによる移籍の背景、背番号67や年俸推移、そして2026年の最新状況まで、キャリアの転換点を数字と本人の言葉から整理する。
【プロフィール】濱将乃介とは?身長・年齢・出身校・投打を紹介

濱将乃介(はま・しょうのすけ)
横浜DeNAベイスターズ所属歴・外野手
- 生年月日:2000年5月3日
- 出身地:大阪府
- 年齢:26歳(2026年11月現在)
- 身長・体重:181cm・83kg
- 投打:右投左打
- ポジション:外野手
- ドラフト:2022年・中日5位
- DeNA背番号:67
濱将乃介の特徴は、恵まれた体格と身体能力を生かした走攻守のバランスにある。特に評価されてきたのが、外野守備で生きる強肩と走塁能力だ。
横浜DeNAの公式選手名鑑でも、2026年からの所属と背番号67が確認できる。経歴は東海大甲府高校、独立リーグの高知、福井、中日を経てDeNAという流れだ。
幼少期から複数のスポーツを経験2026年4月17日掲載のマイナビニュースのインタビューでは、5歳から野球を始めたことや、少年時代にテニス、サッカー、水泳、空手、ボクシングなどにも取り組んでいたことを明かしている。
本人は、野球以外にも体を動かす機会が多かったことが、現在の身体能力につながったと振り返っている。
中学時代は枚方ボーイズを経て大阪福島リトルシニアに所属。高校では甲子園出場の機会を求めて山梨県の東海大甲府高校へ進学した。
高校卒業後は大学や社会人野球ではなく、独立リーグを選択。ここがプロ野球選手・濱将乃介のキャリアを決定づける最初の転換点となった。
【経歴・年表】東海大甲府高校から高知、福井、中日、DeNAへ
濱の経歴を理解するうえで欠かせないのが、独立リーグで過ごした4年間だ。
高校卒業後、すぐにNPB入りを果たしたわけではない。高知ファイティングドッグスで3シーズン、福井ネクサスエレファンツで1シーズンを過ごし、実戦経験を積み重ねた。
濱将乃介のキャリアと所属球団の変遷出典:横浜DeNA公式選手名鑑、中日・DeNA球団発表、NPB公式記録、マイナビニュースのインタビュー。
高知ファイティングドッグスで過ごした3年間2019年に高知ファイティングドッグスへ入団した濱は、2019~2021年の3シーズンを独立リーグで過ごした。
プロ志望届を提出したものの、当初のドラフトでは指名されなかった。大学や社会人野球からの誘いもあったが、最短でNPBを目指すために独立リーグでプレーする道を選んだという。
本人はインタビューで、独立リーグ時代について次のように振り返っている。
「ハングリーやったですね。お金もないし、グラウンドを使う時間も限られている。」
環境面では厳しい部分もあった一方、野球に集中できる時間が多かったことを前向きに捉えていた。
福井ネクサスエレファンツで盗塁王に2022年、濱は福井ネクサスエレファンツへ移籍する。
この移籍が大きな意味を持ったのは、走塁と守備の能力をさらに磨いたことだ。守備力を高めるために遊撃手にも挑戦し、西村徳文ゼネラルマネージャーの指導を受けながら走塁にも力を入れた。
マイナビニュースのインタビューで、本人は福井時代の実績をこう説明している。
「結局55試合で37盗塁して、リーグ盗塁王になれたんです」
55試合で37盗塁という数字は、現在も濱の選手としての特徴を語るうえで重要な実績だ。
2022年の独立リーグでの活躍を経て、同年のドラフト会議で中日から5位指名を受けた。高校卒業から4年を経て、念願のNPB入りを実現したのである。
【中日ドラゴンズ時代】一軍成績は?プロ初安打と二軍での実績
2023年に中日ドラゴンズへ入団した濱は、プロ1年目から一軍定着を目指した。
しかし、最初の2年間は一軍公式戦への出場機会を得られなかった。二軍で試合経験を重ねながら、プロのスピードや投手の球質への対応を進める時期となった。
中日での一軍成績NPB公式の個人年度別成績によると、濱の一軍公式戦成績は以下のとおりだ。
- 2023年:一軍出場なし
- 2024年:一軍出場なし
- 2025年:5試合出場、4打数1安打、1打点、打率.250
2025年に初めて一軍の舞台に立ち、プロ初安打も記録した。
ただし、通算打数は4と少なく、打率.250だけで打撃能力を評価するにはサンプルが不足している。NPB一軍での実績という観点では、まだ本格的な競争が始まった段階だった。
中日二軍では93試合に出場一軍での出場は限られていたものの、二軍では一定の出場機会を得ていた。
2025年の中日ファーム成績は次のとおり。
- 試合数:93試合
- 打席数:332
- 打数:287
- 安打:74
- 打率:.258
- 打点:24
- 本塁打:0
- 盗塁:15
- 出塁率:.348
- 長打率:.355
93試合に出場したことからも、二軍で実戦経験を積んでいたことが分かる。
特に15盗塁という数字は、独立リーグ時代から培ってきた走塁能力がNPBでも生きていたことを示す。
一方、一軍では守備固めや代走などの役割を含め、出場機会を広げる必要があった。打撃だけでなく、外野守備や走塁でどれだけチームに貢献できるかが、今後の評価を左右するポイントだった。
【2026年DeNA成績】ファーム打率.195、17盗塁の実態を分析
2025年12月の現役ドラフトを経て、濱は2026年から横浜DeNAベイスターズの一員となった。
しかし、新天地で迎えた2026年シーズンは、本人にとって厳しい結果となった。
2026年ファーム成績一覧横浜DeNAの公式ファーム打撃情報では、2026年9月27日の試合終了時点で次の数字が記録されている。
2026年ファーム打率.195
試合数96
打数・安打185・36
本塁打・打点3・20
盗塁17
出塁率.289
OPS.581
出典:横浜DeNAベイスターズ公式ファーム打撃情報、2026年9月27日終了時点。
さらに細かく見ると、二塁打7本、三塁打1本、四球25、三振33、盗塁死3という数字になっている。
盗塁17は評価できる一方、打率低下が課題2025年の中日時代と2026年のDeNA時代を比較すると、打撃成績の変化が明確になる。
| 指標 | 2025年・中日 | 2026年・DeNA |
|---|---|---|
| 試合 | 93 | 96 |
| 打率 | .258 | .195 |
| 安打 | 74 | 36 |
| 本塁打 | 0 | 3 |
| 打点 | 24 | 20 |
| 盗塁 | 15 | 17 |
| OPS | .703 | .581 |
注目したいのは、盗塁数が15から17に増えている点だ。
一方で、打率は.258から.195に低下し、安打数も74から36に減少した。打席数自体も332から214へ減っているため、単純な比較だけでは判断できないが、打撃面で苦戦したことは数字に表れている。
本塁打3本を記録したことはプラス材料だが、出塁率.289、長打率.292という数字を見ると、打撃全体の改善が必要だったことが分かる。
一軍出場は果たせず2026年はファームで96試合に出場したものの、一軍公式戦への出場はなかった。
DeNAの外野陣には複数の実績ある選手や若手有望株がいる。支配下選手として一軍の出場枠を獲得するには、守備と走塁だけでなく、打撃で明確なアピールをする必要があった。
濱の場合、17盗塁という武器を持ちながら、打率.195という課題を克服できなかったことが、2026年の評価を難しくした要因と考えられる。
【現役ドラフトと移籍の経緯】中日からDeNAへ移った理由とは?
濱将乃介の移籍が決まったのは、2025年12月9日に開催された現役ドラフトだ。
横浜DeNAベイスターズは、中日ドラゴンズ所属だった濱を獲得。同時に、DeNA所属の知野直人が中日へ移籍することになった。
現役ドラフトの交換関係
現役ドラフト
中日ドラゴンズ
濱将乃介
DeNAへ移籍
横浜DeNA
知野直人
中日へ移籍
両球団の2025年12月9日付公式発表に基づく。
中日ドラゴンズの球団本部長・朝田憲祐氏は、移籍発表時に濱について、走攻守がそろった若手の成長株であり、特に強肩がセールスポイントだと評価していた。
これは、濱が単なる代走要員ではなく、外野守備を含めた総合的な能力を期待されていた選手であることを示している。
また、濱本人も移籍に際して、新天地での挑戦を前向きに受け止めていた。
DeNA入団会見と背番号672025年12月18日、濱は横浜DeNAベイスターズの入団記者会見に出席。背番号は67に決まった。
会見では、横浜スタジアムが自身のプロ初安打・初打点を記録した球場であることにも触れ、そこでプレーできる喜びを語った。
また、走攻守すべてをアピールしながら、特に肩と守備に自信があると説明している。
「ハマのハマショー」という愛称も披露し、新しいチームでのスタートに意欲を示していた。
【年俸推移と2027年の去就】戦力外通告後の最新状況
濱将乃介の年俸は、プロ入り後に少しずつ変化している。
週刊ベースボールONLINEなどの選手データによる推定年俸は次のとおりだ。
濱将乃介の年俸推移- 2023年:720万円(中日)
- 2024年:673万円(中日)
- 2025年:650万円(中日)
- 2026年:650万円(横浜DeNA)
2023年から2024年にかけて47万円減少し、2025年にはさらに23万円減少。その後、2026年は650万円で推移した。
なお、これらは報道ベースの推定年俸であり、2027年の契約条件は決まっていない。
2026年9月30日、DeNAが翌年の支配下契約を結ばないと発表濱の今後を考えるうえで、最も大きな出来事となったのが2026年9月30日の球団発表だ。
横浜DeNAベイスターズは、濱を含む5選手について、2027年シーズンの支配下選手契約を結ばない旨を通知した。
濱以外の対象者は次のとおり。
- 大貫晋一
- 橋本達弥
- 益子京右
- 東妻純平
球団の公式発表では、濱の名前は背番号67の外野手として掲載されている。
育成再契約の打診に対する本人の反応スポニチアネックスやFull-Countの報道によると、球団は濱に育成選手としての再契約を打診した。
9月30日の取材では、濱は次のように話している。
「まだどうするかこの先は分からないけど、考えて決断したい」
また、2026年シーズンについて、一軍の戦力になれなかった悔しさや申し訳なさを口にしていた。
Full-Countの取材では、中日と横浜では環境が異なり、自分に何が求められているかを考える時間が増えたとも振り返っている。
2026年11月3日現在、今後の進路は?ここは情報を整理しておきたい。
- 9月30日:DeNAが2027年の支配下契約を結ばない旨を通知。
- 同日:報道で育成再契約の打診が明らかになる。
- 10月30日:NPBが2027年度の育成選手保留者名簿を公示。
- 11月3日:濱の今後の所属や現役続行について、確定した新たな発表は確認できない。
NPBの育成選手保留者名簿では、DeNAの掲載選手は4人で、濱の名前は含まれていない。ただし、これは育成選手として翌年も契約を予定する選手の名簿であり、濱の進退や他球団との交渉結果そのものを示すものではない。
したがって、2026年11月3日時点では、育成契約を受諾したとも、現役引退を決断したとも断定できない。
濱将乃介の次の所属先、育成契約の受諾、現役続行の判断が、今後の最大の注目点となる。
【プロの結論】濱将乃介の評価を左右する3つのポイント
濱将乃介のキャリアを振り返ると、単純な打率や一軍出場数だけでは評価しきれない部分がある。
独立リーグでの盗塁王という実績、強肩を評価された外野守備、そしてプロ入り後に経験した環境の変化。この3点を踏まえると、今後の評価基準が見えてくる。
1. 走塁能力は今も大きな武器福井時代の37盗塁、2025年中日二軍での15盗塁、2026年DeNAファームでの17盗塁。
所属球団やカテゴリーが変わっても、走塁面で一定の実績を残していることは評価できる。
特に外野手にとって、出塁後に次の塁を狙える能力は重要だ。単打を二塁打相当に変える走塁や、守備側にプレッシャーを与える盗塁は、打率とは別の価値を生む。
2. 打撃の改善が一軍復帰への条件一方、2026年の打率.195は厳しい数字だ。
2025年の.258から低下しており、出塁率も.289にとどまった。
走塁能力を生かすには、まず出塁する必要がある。四球を選ぶ力や、追い込まれる前に安打を生み出す技術など、打席での対応力を高めることが課題になる。
3. 強肩を実戦で評価されること濱の長所として球団関係者が繰り返し挙げてきたのが強肩だ。
外野手は打撃成績だけでなく、打球への反応、送球の正確性、走者を進塁させない守備判断も評価される。
DeNAの公式プロフィールでも、本人が今季注目してほしいポイントとして「肩」を挙げている。
打撃の改善と並行して、守備で明確な存在価値を示せるかが重要だ。
濱将乃介を評価する際の判断基準| 評価項目 | 現状 | 今後の課題 |
|---|---|---|
| 走塁 | 独立リーグ盗塁王、2026年17盗塁 | 出塁機会の増加 |
| 打撃 | 2026年打率.195 | 打率・出塁率の改善 |
| 長打力 | 2026年3本塁打 | 長打の再現性 |
| 守備 | 強肩が評価されている | 守備機会での実績 |
| 精神面 | DeNA移籍後に考え方の変化を経験 | 環境変化への適応 |
この中で、最も優先度が高いのは打撃面の改善だろう。
一方で、濱は独立リーグ時代から環境の厳しさを経験し、プロ入りまで時間をかけてきた選手でもある。2026年4月のインタビューでは、DeNAでメンタル面の考え方が変わったことも明かしていた。
打てなかった日の反省と、翌日への気持ちの切り替えを別のものとして考えるようになったという。
この経験が今後の野球人生でどう生きるかも、注目したい部分だ。
【濱将乃介に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:濱将乃介は現在どこの球団に所属していますか?
A1:2026年は横浜DeNAベイスターズに所属していました。ただし、2026年9月30日に2027年の支配下契約を結ばない旨を通告され、育成再契約を打診されています。11月3日現在、次の所属先は確定していません。
Q2:濱将乃介の2026年の成績は?
A2:ファームで96試合に出場し、185打数36安打、打率.195、3本塁打、20打点、17盗塁でした。一軍公式戦の出場はありません。
Q3:濱将乃介はなぜ中日からDeNAへ移籍したのですか?
A3:2025年12月9日に開催された現役ドラフトによる移籍です。DeNAが濱を獲得し、代わりに知野直人が中日へ移籍しました。
濱将乃介は、東海大甲府高校から独立リーグの高知、福井を経て、2022年ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団した外野手だ。
中日では2025年に一軍初出場と初安打を記録。2025年12月の現役ドラフトで横浜DeNAベイスターズへ移籍し、2026年は背番号67を背負って新たな挑戦に臨んだ。
しかし、2026年はファームで打率.195、17盗塁、一軍出場なしという結果に終わった。9月30日には翌年の支配下契約を結ばない旨を通告され、育成再契約を打診されている。
今後の注目点は次の3つだ。
1. 育成再契約を受け入れるのか、それとも別の道を選ぶのか。
2. 走塁と強肩という武器を維持しながら、打撃を改善できるのか。
3. 新たな環境で一軍出場、さらには支配下復帰を目指せるのか。
福井時代に37盗塁を記録し、プロ入りまで諦めずに挑戦を続けてきた濱。26歳という年齢を考えても、野球人生の選択肢は残されている。
背番号67を背負った2026年は、結果だけを見れば苦しい一年だった。しかし、走塁と強肩という持ち味を次の舞台でどう生かすのか。濱将乃介の次の決断が、今後のキャリアを左右する大きな分岐点となる。