柄本明さんと角替和枝さんの出会いは、1976年ごろの演劇活動にさかのぼります。当時、柄本さんは劇団東京乾電池を立ち上げたばかり。一方の角替さんは、つかこうへい事務所を経て舞台俳優として活動していました。
2人が親しくなるきっかけとなったのは舞台での共演です。角替さんが東京乾電池の公演に客演したことから交流が始まり、その後、彼女も劇団に加入しました。
スポニチの2019年のお別れの会に関する報道によると、柄本さんは2人の出会いについて、角替さんへの一目ぼれだったと振り返っています。
「一目ぼれでした」
柄本さんは当時の自分の気持ちを率直に語り、長年連れ添った妻への愛情をにじませました。交際が深まると、柄本さんが角替さんの住んでいたアパートに転がり込む形で同棲生活が始まったと、文春オンラインも伝えています。
1981年に結婚、演劇を共有する夫婦へ2人が結婚したのは1981年です。出会いから約5年後の結婚で、角替さんは26歳でした。
結婚後も、2人はそれぞれ俳優としての仕事を続けました。家庭を築きながら、劇団の活動や舞台芸術への情熱を共有する関係だったことが、夫婦の大きな特徴です。
柄本さんは2019年のお別れの会で、仕事以外の時間も妻と一緒に過ごしていたことを明かしました。単に同じ職業に就いていた夫婦というだけではなく、芝居を人生の中心に置く同志のような存在だったことが伝わってきます。
【角替和枝の経歴】女優として歩んだ40年以上のキャリア

(つのがえ・かずえ)
1954年10月21日生まれ・静岡県出身
2018年10月27日死去・享年64歳
本名:柄本和枝
所属:劇団東京乾電池、ノックアウト
角替和枝さんは、静岡県出身の女優です。高校卒業後に上京し、演劇の世界に入りました。つかこうへい事務所での活動を経て、劇団東京乾電池に加入。舞台を中心に、映画やテレビドラマにも活躍の場を広げていきました。
角替さんの魅力は、親しみやすさと独特の存在感を併せ持つ演技です。主役を支える母親役や生活感のある人物など、幅広い役柄を演じ、作品に自然な温度を与える俳優として知られていました。
代表的な出演作品
NHK連続テレビ小説『おひさま』
2011年
角替さんは次男の柄本時生さんと同じ作品に出演。親子役での共演も話題になりました。
NHK連続テレビ小説『花子とアン』
2014年
NHKの朝ドラに出演し、幅広い視聴者に親しまれました。
映画『マリと子犬の物語』
2007年
映画作品でも存在感のある演技を披露しました。
映画『居酒屋ゆうれい』
1994年
映画出演歴を代表する作品の一つです。
このほか、1982年のNHKドラマ『ハイカラさん』、舞台『秘密の花園』など、長年にわたって数多くの作品に出演しました。
女優だけではなく、後進を育てる活動にも尽力角替さんは演じる仕事だけにとどまらず、演劇を次世代につなぐ活動にも取り組んでいました。
劇団東京乾電池の公式情報によると、2013年には北海道斜里市で演劇ワークショップの講師を担当。2016年4月からは、シニア向けの「和枝さんのお芝居入門」を開催しています。
40年以上にわたり劇団に所属し、俳優として舞台に立ち続けた一方、若い世代や演劇に興味を持つ人々に芝居の魅力を伝える役割も担っていたのです。
【柄本明の子供は3人】長女・柄本佑・柄本時生の家族構成
柄本明さんと角替和枝さんの間には、3人の子どもがいます。長女、長男の柄本佑さん、次男の柄本時生さんです。
2人の息子はともに俳優として活躍しています。長女については、週刊誌の報道で映画製作スタッフとして活動していることが紹介されています。
家族の多くが映画や演劇に関わっている点は、柄本家の大きな特徴です。
柄本家の家族・人物関係一覧1986年生まれ
柄本家の長男。映画やドラマで幅広い役柄を演じる俳優です。
柄本佑さんは1986年生まれ。2001年公開の映画『美しい夏キリシマ』で俳優として注目を集め、その後も映画やテレビドラマでキャリアを重ねてきました。
2012年には女優の安藤サクラさんと結婚しています。安藤さんは俳優・奥田瑛二さんとエッセイスト・安藤和津さんの娘で、映画監督の安藤桃子さんを姉に持つ人物です。柄本家と安藤家が親戚関係になったことも話題になりました。
2014年公開の映画『0.5ミリ』には柄本明さんと角替和枝さんも出演しており、家族同士のつながりが映画という仕事を通じて表れた作品の一つです。
次男・柄本時生も俳優の道へ1989年生まれ
柄本家の次男。映画やテレビドラマを中心に活動する俳優です。
柄本時生さんは1989年生まれ。兄の佑さんと同じく俳優の道に進み、独特の存在感を持つ演技で知られています。
母・角替和枝さんとは、2011年のNHK連続テレビ小説『おひさま』で親子役として共演しました。母と息子が同じ作品の中で親子を演じたことは、俳優一家ならではのエピソードです。
長女は映画製作スタッフとして活動柄本明さんの長女については、芸能活動を公に展開している2人の息子とは異なり、個人の詳しいプロフィールは広く紹介されていません。
2019年の女性自身のインタビュー記事では、長女が映画製作スタッフとして働いていることが紹介されました。また、年間500本の映画を鑑賞するというエピソードも伝えられています。
名前や具体的な勤務先などの詳細は広く公表されていませんが、映画に関わる仕事を選んでいる点からも、家族の中で映画や演劇が身近な存在だったことがうかがえます。
【角替和枝の死因は原発不明がん】闘病生活と2018年10月27日の別れ
角替和枝さんは、2018年10月27日午前6時27分、原発不明がんのため亡くなりました。享年64歳でした。
訃報は翌28日、夫の柄本明さんが所属事務所を通じて報道各社に発表しました。角替さんが闘病中だったことも、同時に明らかになっています。
死因となった原発不明がんとは?角替さんの死因として公表されたのは、原発不明がんです。
原発不明がんとは、がんが発生した最初の臓器や部位(原発巣)が特定できない状態で、転移したがんなどから診断される病気です。
角替さんの場合、2019年1月のお別れの会で柄本さんが説明した内容によると、2017年8月に受けた人間ドックをきっかけにがんが発覚し、その時点ですでにステージ4だったといいます。
その後、家族で病気と向き合いながら闘病生活を続けました。柄本さんは約1年2カ月にわたって家族全員で病気と闘ったことを振り返っています。
角替和枝の闘病から死去までの時系列角替さんの死去を公表した際、柄本さんはファンや関係者への感謝を伝えるとともに、家族だけで葬儀を行うことを報告しました。
そのコメントには、妻を亡くした直後の家族の心境が表れていました。
「今はそっとしておいていただければ幸いです」
葬儀は近親者のみで執り行われ、翌2019年1月30日にお別れの会が開催されました。
会場となったのは、夫妻が40年以上暮らしてきた東京・下北沢の北沢タウンホールです。映画.comの報道によると、当日は俳優仲間や関係者など約350人が参列しました。
祭壇には約4000本の花が飾られ、角替さんの明るい人柄をしのぶ会となりました。
【柄本明と角替和枝の夫婦エピソード】40年以上続いた日常の愛情
柄本明さんと角替和枝さんの夫婦関係を象徴するのが、2人で通っていた近所の喫茶店です。
柄本さんは2019年のお別れの会で、結婚前からほぼ毎日のように角替さんと喫茶店へ出かけていたことを明かしました。話題の中心は劇団や芝居のこと。長いときには2時間ほど話し込むこともあったそうです。
毎朝の喫茶店が2人の大切な時間だった2人にとって喫茶店は、単にコーヒーを飲む場所ではありませんでした。
仕事の話をし、劇団のことを相談し、日常の時間を共有する場所でした。家庭内でも演劇について話す機会が多かったとされ、芝居が夫婦の共通言語になっていたことが伝わります。
角替さんが亡くなった直後、柄本さんは一人でその喫茶店を訪れたものの、妻との思い出がよみがえり、その後は足を運べなくなったと語っています。
長年続いた日課が、妻の死によって大きく変わってしまったことを象徴するエピソードです。
妻を失った悲しみと、芝居を続けるという選択お別れの会で柄本さんは、妻が亡くなってからの3カ月を、まだ現実を受け止めきれない時間として振り返りました。
それでも、最後には芝居への思いを口にしています。
「悲しい、寂しい、不条理、そういったものを糧にして生きていくんだと思います」
この言葉には、長年一緒に芝居の世界を歩んできた妻への思いと、俳優として生き続ける覚悟が込められていました。
柄本さんにとって芝居は仕事であると同時に、角替さんと共有してきた人生そのものでもあったのでしょう。
【柄本明の現在2026年】妻の死去後も俳優として活動を継続
1948年11月3日生まれ・東京都出身
2026年11月3日時点で78歳
所属:ノックアウト
2026年現在、柄本明さんは俳優として活動を続けています。
所属事務所ノックアウトの公式プロフィールには、2026年の映画・テレビドラマ・舞台の出演情報が掲載されています。妻との死別後も、長年取り組んできた演劇や映像作品の世界で仕事を続けていることが確認できます。
2026年の主な出演情報| 分野 | 作品・活動 |
|---|---|
| テレビドラマ | 『無垢なる証人』 |
| テレビドラマ | 『お別れホスピタル2』 |
| テレビドラマ | 『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』 |
| 配信作品 | 『ちるらん 新撰組鎮魂』 |
| テレビドラマ | 『魯山人のかまど』 |
| 映画 | 『幕末ヒポクラテスたち』 |
| 映画 | 『あなたの息子ひき出します!』 |
このほか、映画『キミノオト』『架空の犬と嘘をつく猫』『レンタル・ファミリー』なども、所属事務所の2026年出演作品欄に掲載されています。
劇団東京乾電池は2026年に結成50周年1976–2026
結成50周年
柄本明さんが座長を務める劇団東京乾電池は、1976年に柄本明さん、ベンガルさん、綾田俊樹さんによって結成されました。
2026年は結成50周年に当たります。所属事務所の公演情報には、12月に予定されている50周年記念公演『受付』や『想稿 銀河鉄道の夜』などが掲載されています。
映画やテレビだけではなく、舞台にも活動の軸を置き続けていることは、柄本さんの俳優人生を考えるうえで見逃せない点です。
角替和枝の死去後、柄本明は再婚した?「柄本明の現在の嫁は誰なのか」と気になる人もいますが、2026年11月時点で、角替和枝さんの死去後に柄本さんが再婚したという公式発表や確かな報道は確認できません。
公表されている夫婦の歩みをたどると、角替さんは1981年に結婚した妻であり、2018年に亡くなった人物です。現在の配偶者について別の人物を断定できる公表情報はありません。
また、柄本さんの所属事務所公式プロフィールでは、俳優としての出演歴や受賞歴が紹介されています。私生活について詳細を語るよりも、現在も続く仕事を中心に情報が公開されています。
【柄本明と角替和枝に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:柄本明の嫁は誰ですか?
角替和枝さんです。本名は柄本和枝さんで、舞台・映画・テレビドラマで活躍した女優です。柄本明さんとは1976年ごろに出会い、1981年に結婚しました。
Q2:角替和枝の死因は何ですか?
2018年10月27日、原発不明がんのため64歳で亡くなりました。2017年8月に人間ドックでがんが発覚し、約1年2カ月にわたって家族と闘病生活を送っていたことを柄本明さんが明かしています。
Q3:柄本明と角替和枝の子供は何人ですか?
3人です。長女、長男の柄本佑さん、次男の柄本時生さんがいます。佑さんと時生さんは俳優として活動し、長女は映画製作スタッフとして紹介されています。
Q4:柄本明と角替和枝の馴れ初めは?
1976年ごろ、舞台での共演をきっかけに出会いました。柄本さんが角替さんに一目ぼれしたことを、2019年のお別れの会で本人が語っています。
Q5:柄本明は2026年現在も俳優を続けていますか?
はい。所属事務所の公式プロフィールには、2026年の映画、テレビドラマ、舞台など複数の出演情報が掲載されています。劇団東京乾電池の座長としても活動を続けています。
柄本明さんの妻は、女優の角替和枝さんです。2人は1976年ごろに演劇を通じて出会い、1981年に結婚。長女、柄本佑さん、柄本時生さんという3人の子どもを育てながら、40年以上にわたって夫婦として歩んできました。
角替さんは2018年10月27日、原発不明がんにより64歳で死去しました。約1年2カ月の闘病生活を家族とともに過ごし、最後まで演劇の世界に関わり続けた女優でした。
柄本さんが2019年のお別れの会で語った一目ぼれや、毎朝の喫茶店での会話、妻を失った後の深い喪失感は、2人が築いてきた関係を象徴しています。
2026年現在、柄本さんは78歳を迎え、映画・ドラマ・舞台で俳優活動を継続。劇団東京乾電池も結成50周年を迎えました。
柄本明さんと角替和枝さんの夫婦の歴史を理解するうえで大切なのは、単に有名俳優同士の結婚として見るのではなく、同じ演劇の世界で互いを支え、仕事と家庭をともに築いてきた人生として捉えることです。その歩みは、子どもたちの世代にも受け継がれています。