浦和レッズ対東京ヴェルディの2026年は、3月14日の東京V勝利、4月12日のPK戦、そして9月19日の浦和レッズ3-1勝利と、試合ごとに異なるドラマが生まれた。なかでも注目されたのが、埼玉スタジアム2002で開催された9月19日の2026/27明治安田J1リーグ第8節だ。マテウス・サヴィオが2得点を挙げ、南野遥海もゴールを記録。東京Vは新井悠太の得点で反撃したものの、浦和が3-1で勝ち切った。
一方、4月12日の対戦では、浦和が先制しながら東京Vに追いつかれ、PK戦の末に1-3で敗れている。2026年の3試合を時系列で整理すると、両チームの攻撃力、試合運び、勝負どころでの決定力の違いが見えてくる。
【試合結果】浦和対東京Vは9月19日に3-1!サヴィオの2得点で浦和が快勝
2026年9月19日(土)、埼玉スタジアム2002で行われた2026/27明治安田J1リーグ第8節。浦和レッズは東京ヴェルディをホームに迎え、3-1(前半3-0、後半0-1)で勝利した。
Jリーグ公式試合記録によると、浦和は前半だけで3ゴールを奪取。マテウス・サヴィオが2得点、南野遥海が1得点を記録した。東京Vは後半17分に新井悠太が1点を返したが、浦和のリードを覆すには至らなかった。
当日の観客数は33,652人。天候は雨のち曇りで、気温23.1度、湿度90%というコンディションだった。
9月19日の得点経過- 前半24分:マテウス・サヴィオ(浦和) 金子拓郎の右サイドからのクロスに反応し、ヘディングで先制。
- 前半32分:マテウス・サヴィオ(浦和) ペナルティエリア手前で獲得したFKを右足で直接決めて追加点。
- 前半44分:南野遥海(浦和) 植木颯の左サイドからのクロスを中央で合わせ、ヘディングシュートを決めた。
- 後半17分:新井悠太(東京V) 左サイドからドリブルで持ち込み、ペナルティエリア手前から右足でゴール右上に決めた。
特に印象的だったのは、前半24分から44分までの約20分間で浦和が3得点を重ねたことだ。サイドからのクロス、直接FK、再びサイドからのクロスと、異なる形でゴールを奪っている。
東京Vも後半に新井の個人技で反撃のきっかけをつくったが、前半に許した3失点が最後まで響いた。浦和にとっては、攻撃の選択肢とフィニッシュの精度が結果に直結した一戦だった。
【試合スタッツ】シュート数・ボール支配率から見える浦和と東京Vの違い
浦和対東京Vの9月19日を詳しく見ると、最終スコアだけでは分からない特徴がある。Jリーグ公式の試合データでは、浦和はボール支配率で東京Vを下回りながら、シュート数では大きく上回っていた。
9月19日の主要スタッツ比較- シュート数:浦和12本、東京V5本
- 枠内シュート数:浦和3本、東京V1本
- ボール支配率:浦和48%、東京V52%
- パス成功率:浦和71%、東京V73%
- コーナーキック:浦和8本、東京V3本
- 走行距離:浦和115.6km、東京V112.3km
- スプリント回数:浦和130回、東京V100回
注目したいのは、東京Vが52%のボール支配率を記録した一方、シュート数では浦和に12対5と差をつけられた点だ。
ボールを保持する時間が長いことと、相手ゴールに迫る回数が多いことは必ずしも一致しない。この試合では、浦和がボール保持率で優位に立たなくても、サイド攻撃やセットプレーから得点機会をつくり、結果につなげた。
また、コーナーキックも浦和が8本、東京Vが3本。浦和が相手陣内で攻撃を完結させる場面を多くつくったことがうかがえる。
ただし、シュート12本に対して枠内は3本。数字だけで攻撃の完成度を過大評価することはできない。3得点という結果と、シュートの質や効率を分けて評価する必要がある。
【スタメン一覧】浦和レッズと東京ヴェルディの先発メンバーは?
9月19日の試合では、浦和が西川周作をGKに据え、マテウス・サヴィオと南野遥海を攻撃の中心に配置。東京VはGKマテウスを起点に、新井悠太や染野唯月らを先発に並べた。
Jリーグ公式の試合速報に掲載された両チームのスターティングメンバーは次のとおり。
浦和レッズのスタメン- GK:西川周作
- DF:宮本優太、根本健太、山根視来
- MF:金子拓郎、瀬古樹、林幸多郎、安居海渡、植木颯
- FW:マテウス・サヴィオ、南野遥海
- GK:マテウス
- DF:林尚輝、井上竜太、鈴木海音
- MF:齋藤功佑、平川怜、溝口修平、新井悠太
- FW:染野唯月、福田湧矢、平尾勇人
試合前の公式速報では、浦和は4-1-2-3、東京Vは3-4-2-1の予想フォーメーションが示されていた。
浦和の注目要点は、サヴィオと南野の前線での連係に加え、金子や植木がサイドから供給するボールだった。実際に金子のクロスからサヴィオが先制し、植木のクロスから南野が3点目を決めている。
東京Vでは新井が攻撃面で存在感を示した。後半17分のゴールは、左サイドから自らボールを運び、最後は右足でゴール右上を射抜くものだった。個人の突破力が得点につながった場面として記憶に残る。
【2026年の対戦成績】3月・4月・9月の浦和対東京Vを時系列で比較
2026年の浦和レッズと東京ヴェルディは、9月19日の対戦だけでなく、3月と4月にも顔を合わせている。年間の対戦を整理するには、シーズン移行というJリーグの制度変更も押さえておきたい。
2026年はシーズン移行の過渡期にあたり、前半には明治安田J1百年構想リーグ、8月以降には2026/27明治安田J1リーグが開催された。したがって、4月と9月の試合は同じ名称の大会における連続した節ではない。
2026年の3試合を一覧で比較| 開催日 | 大会・節 | 試合結果 | 主な得点者・観客数 |
|---|---|---|---|
| 2026年3月14日 | 百年構想リーグ EAST第6節 | 東京V 1-0 浦和 | 染野唯月(14分)/43,725人 |
| 2026年4月12日 | 百年構想リーグ EAST第10節 | 浦和 1-1 東京V PK 1-3 |
肥田野蓮治(46分)、染野唯月(74分)/29,530人 |
| 2026年9月19日 | 2026/27 J1第8節 | 浦和 3-1 東京V | サヴィオ(24分、32分)、南野(44分)、新井(62分)/33,652人 |
最初の対戦は3月14日、MUFGスタジアムで開催された百年構想リーグ地域リーグラウンドEAST第6節だった。
東京Vは前半14分、染野唯月のゴールで先制。そのまま浦和に得点を許さず、1-0で完封勝利を収めた。
観客数は43,725人。東京Vにとっては、浦和の攻撃を最後まで抑え込んだ試合だった。浦和はシュート15本を放ったものの、東京Vの守備とGK長沢祐弥らの対応を崩せなかった。
4月12日:1-1からPK戦へ。東京Vが3-1で勝利続く4月12日の対戦も、埼玉スタジアム2002が舞台となった。
浦和は後半開始直後の46分、マテウス・サヴィオのパスから肥田野蓮治が抜け出して先制。難しい体勢から左足でゴール左に決め、ホームチームにリードをもたらした。
しかし、東京Vは後半29分に染野唯月がPKを決めて同点に追いつく。試合はそのまま1-1で終了し、勝敗はPK戦に持ち込まれた。
PK戦では東京VのGK長沢祐弥が浦和の渡邊凌磨とマテウス・サヴィオのキックをストップ。浦和は4人目の照内利和もポストに当てて失敗した。
東京Vも熊取谷一星が2人目のキックを失敗したものの、染野唯月、山見大登、稲見哲行が成功。最終的にPK戦3-1で東京Vが勝利した。
この試合は、浦和が先制した後に東京Vが盛り返し、最後はGKの活躍が勝敗を左右した一戦だった。9月の3-1とは対照的な試合展開である。
9月19日:浦和が3得点でリベンジそして9月19日、浦和はホームで東京Vを3-1で撃破。3月の0-1、4月のPK戦負けを経て、2026年の対戦で初めて90分間の勝利を手にした。
Jリーグ公式の9月19日試合前データでは、両者の過去対戦成績は東京Vの18勝7分17敗。東京Vが1勝リードしていた。9月19日の浦和勝利を同じ集計基準で加えると、18勝7分18敗となり、通算勝利数は並ぶ計算になる。
2026年の3試合だけを見ても、東京Vの勝利、PK戦勝利、浦和の90分間での勝利と、両チームがそれぞれの強みを発揮したことが分かる。
【試合分析】浦和の攻撃力と東京Vの反撃から見える両チームの現在地
9月19日の試合で浦和が勝利した最大の要因は、ボール保持率そのものではなく、得点につながる攻撃を複数の形で実現したことにある。
浦和はサイド攻撃とセットプレーを得点に直結させたサヴィオの1点目は金子拓郎のクロスから生まれた。2点目は直接FK。そして南野のゴールも植木颯のクロスが起点だった。
つまり、浦和はサイドからの配球とセットプレーという異なる攻撃手段を使い分け、前半だけで3点を奪った。
特定の選手に得点が集中するだけでなく、クロスを供給する選手とゴールを決める選手が明確に連動していた点は評価できる。
サヴィオの個人技だけに依存せず、金子や植木といった周囲の選手も得点に関与したことが、浦和の攻撃の幅を示している。
東京Vはボールを保持してもシュート機会を増やせなかった東京Vはボール支配率52%、パス成功率73%と、いずれも浦和を上回った。しかしシュート数は5本にとどまり、枠内シュートも1本だった。
ボールを保持することと、相手の守備を崩して決定機をつくることの間には差がある。東京Vにとっては、ボール保持をどのようにゴール前の脅威につなげるかが課題として残った。
一方、新井悠太のゴールは明るい材料だ。左サイドからの突破で浦和の守備を崩し、個人の判断とシュート精度で1点を奪った。攻撃の局面を個人の力で打開できることを示した場面だった。
4月と9月の違いはリードを守る試合運び4月12日の試合では、浦和が後半開始直後に先制した後、東京Vの反撃を受けて同点に追いつかれた。
対して9月19日は、浦和が前半のうちに3点のリードを確保。後半に1点を返されても、最終的な勝利を維持した。
この違いは、単純な攻撃力だけでなく、試合の流れをどのタイミングでつかみ、リードをどう管理するかという観点でも興味深い。
もっとも、2試合だけでチーム全体の守備力が改善したと断定することはできない。試合ごとのスタメンやコンディション、相手の戦術も異なるためだ。それでも9月の浦和が、4月とは違って前半に大きなリードを築き、勝ち切った事実は評価できる。
【プロの結論】浦和対東京Vの2026年対戦で注目すべき3つのポイント
2026年の浦和レッズと東京ヴェルディの対戦を振り返ると、結果以上に要点が3つある。
第一に、浦和の攻撃は複数の得点パターンを持っていたこと。 9月19日の3得点は、クロスからのヘディング、直接FK、再びクロスからのヘディングという異なる形で生まれた。サヴィオの個人能力に加えて、周囲の選手が攻撃を支えた点に価値がある。
第二に、東京Vは浦和に対して簡単には崩れないこと。 3月の完封勝利、4月のPK戦勝利は、東京Vの守備力と試合終盤の粘りを示している。9月に敗れたとはいえ、新井のゴールに象徴される個人の突破力も持ち合わせている。
第三に、試合結果と大会形式を区別すること。 4月12日は90分間のスコアが1-1で、PK戦では東京Vが勝利した。9月19日は90分間で浦和が3-1で勝利している。両者は同じ勝敗表現で単純に比較できる結果ではない。
試合ハイライトを見直すなら、9月19日の24分、32分、44分、62分の4ゴールに加え、4月12日のPK戦での長沢祐弥のセーブも押さえておきたい。2026年の対戦を立体的に理解するには、得点シーンだけでなく、失点後の対応や試合の流れにも注目することが大切だ。
【浦和対東京V】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年9月19日の浦和レッズ対東京ヴェルディの試合結果は?
A1:浦和レッズが3-1で勝利した。マテウス・サヴィオが前半24分と32分に2得点、南野遥海が44分に追加点を記録。東京Vは後半17分に新井悠太が1点を返した。
Q2:2026年4月12日の浦和対東京VはどちらがPK戦で勝った?
A2:東京ヴェルディがPK戦を3-1で制した。90分間は肥田野蓮治と染野唯月のゴールで1-1。PK戦ではGK長沢祐弥が浦和のキックを2本止める活躍を見せた。
Q3:2026年の浦和レッズと東京ヴェルディの対戦結果は?
A3:3月14日は東京Vが1-0で勝利、4月12日は1-1からPK3-1で東京Vが勝利、9月19日は浦和が3-1で勝利した。年間を通じて両チームの実力が拮抗した対戦となった。
2026年の浦和レッズ対東京ヴェルディは、3月14日の東京V勝利、4月12日のPK戦での東京V勝利、9月19日の浦和勝利という3つの結果に分かれた。
特に9月19日のJ1第8節では、マテウス・サヴィオの2得点と南野遥海のゴールによって浦和が前半に3点を先行。新井悠太の反撃を受けながらも、最終的に3-1で勝利を収めた。
一方、東京Vも3月の完封勝利や4月のPK戦勝利で実力を示している。9月の敗戦だけで両チームの力関係を判断するのではなく、3試合の結果と試合内容を合わせて見ることが重要だ。
今後の対戦では、浦和のサイド攻撃と決定力、東京Vの守備組織とカウンターへの対応が引き続き注目点となる。2026年の3試合は、両クラブの特徴と課題を比較するうえで、見逃せない対戦記録となった。