大竹の2026年シーズンの推定年俸は、1億3000万円だ。
契約更改が行われたのは2025年12月5日。兵庫県西宮市内の球団事務所で交渉し、前年の9000万円から4000万円増でサインした。
日刊スポーツやデイリースポーツなどの報道によると、今回の昇給によって大竹は育成ドラフト出身選手として史上9人目の1億円プレーヤーとなった。また、現役ドラフトを経験した選手としても、1億円を突破した選手の一人に名を連ねた。
2026年度・推定年俸1億3000万円
2025年
9000万円
2026年
1億3000万円
前年比増額
4000万円
増額率
約44.4%
金額は報道に基づく推定額。
1億円突破は単なる勝利数への評価ではない
大竹の評価を考えるうえで注目したいのは、育成出身というスタート地点だ。
2017年の育成ドラフト4位でソフトバンクに入団し、2018年に支配下登録。その後、2022年オフの現役ドラフトで阪神へ移籍した。
決して最初から球団の中心選手として期待されていたわけではない。
しかし、阪神移籍後は先発投手として実績を積み、2023年と2024年には2年連続の2桁勝利を達成。2025年も故障による出遅れを乗り越え、9勝を挙げた。
こうした実績の積み重ねが、今回の4000万円増につながったと考えられる。
【2018〜2026年】大竹耕太郎の年俸推移・歴代年俸一覧
大竹耕太郎の年俸推移を振り返ると、ソフトバンク時代と阪神移籍後で評価が大きく変化している。
2018年の推定年俸400万円から始まり、2026年には1億3000万円。9年間で約32.5倍に増えた計算だ。
年度別の推定年俸一覧以下は週刊ベースボールONLINEなどの選手年俸データをもとに整理した一覧である。
出典:週刊ベースボールONLINE、野球選手年俸データ。各年度の金額は推定。
年俸が大きく変化した3つの転換点① 2018〜2020年:育成出身から支配下選手へ
2018年は400万円でスタート。プロ1年目から11試合に登板し、3勝2敗、防御率3.88を記録した。
翌2019年は17試合で5勝4敗、防御率3.82。先発投手としての可能性を示し、年俸は1500万円に上昇した。
2020年には登板数こそ3試合だったものの、2勝0敗、防御率2.30を記録。年俸も2700万円まで増えている。
② 2021〜2023年:苦しい時期と現役ドラフト
2021年は2試合で0勝1敗、防御率15.75。2022年も2試合で0勝2敗、防御率6.43と、十分な結果を残せなかった。
年俸も2700万円から2400万円、2100万円へと下がり、2023年は阪神移籍に伴って推定2000万円となった。
ただし、この2000万円という金額が、その後の大きな飛躍の出発点となる。
③ 2024〜2026年:阪神での実績が大幅昇給につながる
2023年に阪神で12勝を挙げると、翌年の年俸は6700万円に上昇した。
さらに2024年には11勝を記録し、2025年の年俸は9000万円に。2025年も9勝を挙げたことで、2026年にはついに1億円の大台を突破した。
特に2024年の4700万円増と、2026年の4000万円増は、年俸推移のなかでも大きな節目だ。
【阪神移籍で評価が一変】ソフトバンク時代との違いは?
大竹のキャリアを語るうえで欠かせないのが、2022年オフの現役ドラフトによる阪神移籍だ。
ソフトバンク時代には一軍で実績を残した時期もあったが、2021年と2022年は登板機会が限られた。
一方、阪神では移籍初年度から先発ローテーションに定着。年俸も実績に合わせて大きく伸びている。
ソフトバンク時代と阪神時代の成績比較ソフトバンク時代
10勝9敗
2018〜2022年の通算成績
阪神時代
32勝13敗
2023〜2025年の通算成績
| 比較項目 | ソフトバンク | 阪神 |
|---|---|---|
| 対象期間 | 2018〜2022年 | 2023〜2025年 |
| 登板数 | 35試合 | 61試合 |
| 勝利 | 10勝 | 32勝 |
| 敗戦 | 9敗 | 13敗 |
| 年俸の変化 | 400万〜2700万円 | 2000万〜9000万円 |
※成績は各年度の一軍公式戦の合計。年俸は各年度の推定額。
阪神移籍後に何が変わったのか最も大きな違いは、先発投手として継続的に登板する機会を得たことだ。
阪神での1年目となった2023年は21試合に登板し、12勝2敗、防御率2.26という好成績を残した。
翌2024年は24試合に登板して11勝7敗、防御率2.80。投球回も144回2/3に達し、プロ入り後初めて規定投球回に到達した。
この2年間は、単に勝ち星が増えたというだけではない。年間を通して先発ローテーションを担える投手として評価された点が大きい。
ソフトバンク時代の2021年、2022年には一軍登板が各2試合にとどまっていたことを考えると、阪神移籍はキャリアの大きな転換点だった。
現役ドラフトが生んだキャリアの転機現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手に新しい環境での挑戦を促す制度だ。
大竹はその制度を通じて阪神へ移籍し、実際に先発としての地位を確立した。
この経緯は、選手の評価が所属球団だけで決まるわけではないことを示している。
投手の能力が十分に発揮されるかどうかは、登板機会、起用方針、チーム事情などにも左右される。大竹の年俸上昇は、環境の変化によって本来の力を発揮できるようになった好例だ。
【2025年成績を分析】9勝4敗・防御率2.85が4000万円増の理由
2026年の年俸を決定づけた最大の材料が、2025年シーズンの成績である。
大竹は2025年、16試合に登板して9勝4敗、防御率2.85を記録した。
2023年の12勝、2024年の11勝と比較すると勝ち星は減少している。しかし、数字だけを見て評価が下がったと判断するのは早い。
2025年の成績を詳しく見る| 項目 | 2025年成績 |
|---|---|
| 登板数 | 16試合 |
| 勝利 | 9勝 |
| 敗戦 | 4敗 |
| 防御率 | 2.85 |
| 投球回 | 98回 |
| 被安打 | 87 |
| 奪三振 | 48 |
| 勝率 | .692 |
出典:阪神タイガース公式選手プロフィール、NPB年度別成績。
注目したいのは、防御率2.85という数字だ。
先発投手として16試合に登板し、98イニングを投げて防御率2点台を維持した。勝率も.692と高く、9勝4敗という勝ち越しの成績を残している。
年俸増額につながった4つの評価ポイント1. 故障から復帰して先発ローテーションに戻った
2025年は下肢の故障によって開幕から出遅れた。
しかし、5月に一軍のローテーションへ復帰すると、16試合に登板して9勝を挙げた。
デイリースポーツの契約更改報道では、球団から復帰後の一軍での貢献に対する感謝の言葉があったことも伝えられている。
出遅れを取り戻し、チームに貢献した点は評価材料の一つだ。
2. 3年連続の勝ち越し
2023年から2025年までの成績を並べると、次のようになる。
| 年度 | 勝敗 | 防御率 |
|---|---|---|
| 2023年 | 12勝2敗 | 2.26 |
| 2024年 | 11勝7敗 | 2.80 |
| 2025年 | 9勝4敗 | 2.85 |
3シーズン連続で勝ち越している点は見逃せない。
2025年は2桁勝利に届かなかったものの、勝率は約7割。先発投手として安定した結果を残した。
3. 育成出身選手としての12球団勝利
2025年には、育成出身選手として史上初となる12球団勝利も達成した。
ここでいう12球団勝利とは、NPBの12球団すべてから勝利を挙げることを指す。
単年の勝利数とは別の記録であり、複数球団との対戦を重ねてきた大竹のキャリアを象徴する実績だ。
4. チームの優勝に貢献した
2025年の阪神はセ・リーグを制覇した。
大竹は故障による離脱があったものの、復帰後に9勝を挙げ、優勝に貢献した。
先発投手は登板日だけでなく、ローテーション全体の安定性にも関わる。シーズンを通じてチームに貢献する能力は、契約更改においても重要な評価対象となる。
こうした複数の実績を総合すると、4000万円増は単純な勝利数の比較だけでは説明できない評価だったことが分かる。
【年俸ランキング・生涯年俸】大竹耕太郎はプロ野球でどの位置?
大竹の年俸1億3000万円は、育成契約からスタートした選手のキャリアを考えると大きな到達点だ。
では、プロ野球全体の年俸ランキングではどの程度の位置にいるのだろうか。
1億3000万円は球界のトップクラスなのか最初に、年俸ランキングには注意が必要だ。
NPBが全選手の契約年俸を統一基準で公表しているわけではなく、一般に公開されているランキングの多くは新聞報道などをもとにした推定額で構成されている。
また、ランキングには次のような違いがある。
- NPB全選手を対象としたランキング
- セ・リーグ限定のランキング
- 投手だけを対象としたランキング
- 支配下登録選手だけを対象としたランキング
- 球団別の年俸ランキング
そのため、ランキングサイトの順位を確認する際は、対象年度と集計範囲をそろえる必要がある。
2026年の推定1億3000万円は、1億円を超える主力クラスの評価を受けた金額だ。一方で、球界最高水準の年俸と同じ位置にあるわけではない。
大竹の場合、年俸ランキングの順位以上に注目したいのは、育成出身の選手が阪神移籍後に評価を高め、1億円を突破したというキャリアの変化だ。
大竹耕太郎の生涯年俸はいくら?2018年から2026年までの推定年俸を合計すると、次の金額になる。
2018〜2026年の推定年俸累計3億9800万円
9年間の推定年俸を単純合算した金額
ソフトバンク時代(2018〜2022年)
9100万円
阪神時代(2023〜2026年)
3億700万円
この累計額は、2018年から2026年までの各年度の推定年俸を合算したものだ。実際の手取り収入や賞金、出来高、税金などを反映した金額ではない。
興味深いのは、阪神でプレーした4年間の推定年俸累計が、ソフトバンク時代の5年間を大きく上回っていることだ。
年俸の上昇が始まったのは阪神移籍後であり、先発としての実績が契約額に反映されてきたことが分かる。
【プロの結論】大竹耕太郎の年俸から読み解く選手評価と今後
大竹の年俸推移には、プロ野球選手の評価を考えるうえで要点がある。
それは、入団時の契約条件やドラフト順位だけで、その選手の将来価値が決まるわけではないということだ。
2026年シーズンの成績も次回契約更改の材料になる2026年シーズンの阪神公式選手データでは、大竹は次の成績を記録している。
- 登板数:18試合
- 勝利:7勝
- 敗戦:9敗
- 投球回:101回2/3
- 奪三振:62
- 防御率:2.74
2026年11月3日時点の球団公式データに基づく数字だ。
2025年の9勝4敗と比べると、2026年は負け越しとなった。一方、防御率は2.85から2.74に改善している。
つまり、勝敗だけでは投球内容の評価を十分に判断できない。
投球回、防御率、登板数、チームへの貢献度などを総合的に見る必要がある。
2026年の年俸1億3000万円は、2025年シーズンの実績を受けて決まった金額であり、2026年の成績は次回の契約更改に向けた評価材料となる。
背番号21への変更も注目ポイント2026年から大竹は背番号49から21へ変更した。
背番号21は、早稲田大学とソフトバンクの先輩であり、大竹が敬愛する和田毅氏が背負っていた番号としても知られる。
日刊スポーツの契約更改報道でも、この背番号変更が取り上げられた。
年俸1億3000万円という契約とともに、阪神でさらに重要な役割を担う立場になったことを感じさせる変化だ。
今後の評価で注目したい3つの指標大竹の次回契約更改を考える際には、以下の3点がポイントになる。
1. 年間の先発登板数: 故障による離脱を抑え、ローテーションを守れるか。
2. 防御率と投球回: 勝敗だけでなく、長いイニングを安定して投げられるか。
3. チームへの貢献度: 優勝争いや重要な試合で先発として役割を果たせるか。
2026年は7勝9敗ながら防御率2.74を記録しており、投球内容には評価できる部分もある。
今後は年間を通じた登板の安定性が、さらなる評価につながる重要な要素になりそうだ。
【大竹耕太郎の年俸】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大竹耕太郎の2026年の年俸はいくらですか?
2026年の推定年俸は1億3000万円です。2025年の9000万円から4000万円増額されました。2025年12月5日の契約更改で決まった金額です。
Q2:大竹耕太郎の年俸はなぜ4000万円も増えたのですか?
2025年に9勝4敗、防御率2.85を記録したことに加え、故障から復帰して先発として貢献したこと、育成出身選手として初の12球団勝利を達成したことなどが評価されたと考えられます。
Q3:大竹耕太郎の年俸が最も上がったのは何年ですか?
金額ベースでは2024年の4700万円増が最大です。推定年俸は2023年の2000万円から2024年には6700万円になりました。
Q4:ソフトバンク時代の大竹耕太郎の年俸はいくらでしたか?
2018年の400万円から始まり、2020年には2700万円まで上昇しました。その後は一軍登板機会の減少もあり、2022年は2100万円でした。
Q5:大竹耕太郎の生涯年俸はいくらですか?
2018年から2026年までの推定年俸を合算すると、3億9800万円です。実際の手取り額や出来高などを含む生涯収入とは異なります。
Q6:大竹耕太郎は2026年に何勝しましたか?
阪神公式の2026年度成績では、18試合に登板して7勝9敗、防御率2.74を記録しています。2026年11月3日時点のデータです。
大竹耕太郎の2026年の推定年俸は、1億3000万円。前年から4000万円増という大幅な昇給を実現した。
2018年に400万円でプロ生活をスタートさせた大竹は、ソフトバンク時代の苦しい時期を経て、2022年オフの現役ドラフトで阪神へ移籍。2023年から先発投手として大きな飛躍を遂げた。
特に2023年の12勝、2024年の11勝、2025年の9勝という3年連続の勝ち越しは、阪神での評価を高めた大きな実績だ。
2026年は7勝9敗、防御率2.74という成績を残しており、今後の契約更改では年間を通した安定感が注目される。
大竹の歩みは、育成出身であっても実績を積み重ねれば評価を大きく変えられることを示している。1億3000万円という年俸は、その努力と阪神移籍後の活躍を象徴する数字だ。
今後も背番号21を背負う左腕が、先発ローテーションの一角としてどのような成績を残すのか。次の契約更改に向けても目が離せない。