オリックス・バファローズの森友哉選手が抱えていた怪我は、長期化した左手首の痛みです。2026年5月下旬に症状が表面化し、6月2日と8月15日の2度にわたって出場選手登録を抹消。最終的に、8月26日に神戸市内の病院で「左手関節鏡下滑膜切除術」を受けました。
2026年11月3日現在、注目されているのは手術後の回復状況と来季の完全復活です。森本人は10月の取材で、11月中にフルスイングを再開できる状態まで戻す目標を明かしました。一方、今季は若月健矢が正捕手として存在感を示しており、森が再び捕手としてレギュラーを奪い返せるかも大きな焦点です。
【森友哉の怪我の理由】左手首痛はいつから?発症の背景と真相
森友哉の2026年の離脱を理解するうえで重要なのは、突然の一度の負傷というより、左手首の痛みが長期間続き、プレーへの影響が徐々に大きくなっていった点です。
5月下旬に発症した左手首の痛み森は2026年シーズン、開幕からオリックスの打線を支える存在としてスタートしました。しかし、5月下旬になると左手首に痛みを抱えるようになります。
5月29日の中日戦では「3番・捕手」として先発出場し、4打数2安打を記録しました。ところが、これが2026年シーズンにおける最後の捕手出場となります。
翌日以降は試合前の打撃練習を回避するなど、状態に不安を抱えながらの調整が続きました。6月2日には上半身のコンディション不良を理由に出場選手登録を抹消されています。日刊スポーツの6月3日付報道によると、岸田護監督は検査によって原因を明らかにし、回復に努める方針を説明していました。
当時の森は5月の月間打率.291、4本塁打、14打点と打撃状態を上げていた時期でした。チームにとっても、本人にとっても、戦列を離れることは痛手だったはずです。
なぜ左手首の痛みが深刻だったのか森の特徴は、強いスイングを生かした長打力と、捕手としての攻守にわたる能力です。左打者である森にとって、左手首はバットを操作するうえで重要な部位です。
また、捕手は投手の球を繰り返し捕球し、送球やブロッキングなど多様な動作を行います。打撃だけでなく守備でも手首を使うため、痛みが残ったままでは本来のパフォーマンスを発揮しにくくなります。
実際、森は6月27日の一軍復帰後も捕手として出場せず、主に指名打者として起用されました。スポーツ報知の報道でも、捕球への不安が残っていたことが伝えられています。
つまり、今回の問題は単にバットを振る際の痛みだけではありません。森が本来のポジションである捕手としてプレーするためにも、左手首の状態を改善する必要があったのです。
怪我の具体的な原因は公表されている?公表された情報から確認できるのは、5月下旬に左手首痛が発症し、その後も症状が続いたという経緯です。特定の打球処理や一度のスイングで負傷したという具体的な発生場面は明らかにされていません。
したがって、2026年の森の怪我については、特定のプレーによる急性外傷と断定するよりも、左手首の痛みが長引き、打撃と捕手守備の両方に支障をきたした故障として捉えるのが適切です。
【怪我の経緯を時系列で整理】森友哉の2度の登録抹消と8月の手術
森の2026年の故障は、6月の最初の離脱と、8月の再離脱という2段階で進みました。一度は実戦復帰を果たしたものの、最終的には手術を選択しています。
スポーツ報知、日刊スポーツなどの報道をもとに、主な出来事を整理します。
| 時期・日付 | 出来事 | 状態・ポイント |
|---|---|---|
| 2026年5月下旬 | 左手首痛が発症 | 打撃や捕手守備への影響が出始める。 |
| 5月29日 | 中日戦で捕手出場 | 4打数2安打。この試合が今季最後の捕手出場。 |
| 6月2日 | 1度目の登録抹消 | 上半身コンディション不良。検査と回復を優先。 |
| 6月21日・24日 | ファームで実戦復帰 | 阪神戦で3打数1安打、西武戦で3打数3安打。 |
| 6月27日 | 一軍再昇格 | 楽天戦から復帰。その後は主に指名打者で出場。 |
| 8月15日 | 2度目の登録抹消 | 左手首痛が再び問題となり、離脱。 |
| 8月26日 | 左手首の手術 | 神戸市内の病院で左手関節鏡下滑膜切除術を受ける。 |
| 9月3日 | リハビリの様子が報道される | 大阪・舞洲の球団施設で電気治療や可動域の確認。 |
| 10月10日~18日 | 練習段階が進む | キャッチボールやティー打撃を再開。11月のフルスイングを目標に設定。 |
この経過で注目したいのは、6月27日に一軍復帰を果たしたことだけで故障が解決したわけではなかった点です。
森は6月21日のファーム・リーグ阪神戦で3打数1安打、24日の西武戦では3打数3安打を記録。実戦で結果を残して一軍に戻りました。しかし、復帰後も捕手としての出場はなく、打撃面でも本来の強みを十分に発揮できない状態が続きました。
8月14日の日本ハム戦では指名打者として先発したものの、途中で代打を送られています。翌15日に2度目の登録抹消となり、球団と相談したうえで手術に踏み切りました。
岸田護監督が明かした登録抹消の理由8月15日の登録抹消後、岸田護監督は森の状態について、左手首の痛みが原因であることを説明しました。
「今ちょっと全力でできる状態ではなかった」
さらに監督は、森の象徴ともいえるフルスイングが難しくなっていたことにも言及しました。痛みを抱えながらチームのために出場を続けていた森を、一度リフレッシュさせる必要があるという判断です。
このコメントは、今回の故障の深刻さを端的に表しています。森にとってフルスイングは単なる打撃フォームではなく、長打力を生み出すプレースタイルそのものです。その動作を十分に行えなくなったことが、長期離脱と手術の決断につながりました。
監督の説明は8月15日付のスポーツニッポン、スポーツ報知などで報じられています。
【8月26日の手術内容】左手関節鏡下滑膜切除術とは何をする手術?
オリックスは2026年8月27日、森友哉が前日の26日に神戸市内の病院で左手関節鏡下滑膜切除術を受けたと発表しました。
今回の手術名は「左手関節鏡下滑膜切除術」です。言葉を分けると、手首の関節を対象に、関節鏡を使いながら滑膜を切除する手術を意味します。
関節鏡下滑膜切除術の仕組み滑膜とは、関節の内側を覆っている組織です。関節内の環境を保つ役割を担っていますが、炎症などによって滑膜が腫れると、痛みや関節の動かしにくさにつながることがあります。
滑膜切除術は、こうした滑膜を取り除く手術です。関節鏡下で行う場合は、関節内に小型のカメラなどを入れ、内部を確認しながら処置します。
日本リウマチ財団の手術解説でも、滑膜切除術は炎症を起こした滑膜を取り除き、疼痛の軽減を目的とする手術として紹介されています。手関節も対象となる関節の一つです。
ただし、一般的な術式の説明と森本人の具体的な病状は分けて考える必要があります。森の手術について公表されているのは術式名であり、滑膜の状態や関節内部の詳細な所見までは明らかにされていません。
なぜ手術という決断に至ったのか森は6月の登録抹消後、一度は一軍に戻りました。しかし、左手首の不安は解消されず、8月には再び離脱しています。
スポーツ報知の8月27日付報道によると、慢性的な不安を抱えながら試合に出続けていた森は、球団側と話し合い、復活に向けた最善策を模索していました。
9月4日付の報道では、森本人が次のような思いを明かしています。
「もう一度、花を咲かせたい。こんなもんじゃないぞ、というものを見せたい」
また、試合に出ながら治したかったという本音も語っています。それでも、痛みを抱えた状態で出場を続けるより、手術を受けて万全な状態を取り戻す道を選びました。
今回の手術は、単に目先の試合に戻るためではなく、森が本来の打撃と捕手としての能力を取り戻すための決断だったと考えられます。
【2026年11月最新情報】森友哉のリハビリ状況とフルスイング再開の目標
手術後の森は、大阪・舞洲にある球団施設を拠点にリハビリを続けています。2026年10月には練習の段階が進み、完全復活に向けた具体的な目標も明らかになりました。
9月は電気治療や患部の可動域確認9月4日付のスポーツ報知によると、森は大阪・舞洲の球団施設でリハビリに取り組み、電気治療を受けながら患部の可動域を確認していました。
手術直後は患部の状態を見ながらリハビリを進める段階でした。すぐに強いスイングや捕手としての実戦動作に戻るのではなく、回復に合わせて負荷を調整していく必要があります。
10月にはキャッチボールとティー打撃を再開大きな進展が伝えられたのは10月です。
10月10日付の報道では、森が球団施設でリハビリを続けながら、11月には100%の力でバットを振れる状態を目指していると明かしました。
「11月には100%でバットを振れるぐらいにいっておきたい」
加えて、10月18日付の日刊スポーツとスポーツ報知の報道では、キャッチボールやティー打撃を再開していることが伝えられています。
森本人は、年内にはフルスイングできる状態まで戻したいという意欲を示し、11月中に状態を最大限まで引き上げることを目標に掲げました。
11月のフルスイング再開は復帰決定を意味しないここで注意したいのは、11月のフルスイング再開目標と、一軍公式戦への復帰時期は別の話だということです。
フルスイングができるようになっても、実戦で打席に立ち、投球への対応や連続した打撃動作に耐えられるかを確認する必要があります。捕手として復帰するなら、さらに捕球、送球、投手との連係などの動作も求められます。
10月18日時点で確認できるのは、キャッチボールとティー打撃の再開、そして11月の本格的なスイングを目標にしているという段階です。11月3日現在、目標をすでに達成したという確定的な発表や、実戦復帰の日程は示されていません。
したがって、現在の森の状況を表すなら「手術後のリハビリは前進しているが、実戦復帰に向けた最終段階にはまだ確認事項が残る」というのが適切です。
【捕手復帰の可能性】若月健矢との正捕手争いはどうなる?
森友哉の復帰を考えるうえで、左手首の回復と並んで重要なのが捕手への再挑戦です。
森は打撃力に優れた捕手として知られ、2019年には首位打者とパ・リーグ最優秀選手賞を獲得。ベストナインにも複数回選出されています。西武時代から続く捕手へのこだわりは、オリックス移籍後も変わっていません。
2026年は若月健矢が正捕手としてチームをけん引2026年シーズン、森が左手首の影響で捕手から離れる一方、チームの正捕手として存在感を高めたのが若月健矢です。
若月は投手陣を支える守備面でも重要な役割を担い、森が不在の間に正捕手としての立場を固めました。10月18日付の日刊スポーツも、今季は若月が正捕手としてチームをけん引したと伝えています。
森にとっては、手首の回復だけでなく、チーム内でのポジション争いという新たな課題も生まれています。
森本人は捕手からのコンバートを否定一方、森本人は捕手というポジションを簡単に手放すつもりはありません。
10月18日の取材では、若月が正捕手になっている現状を認めながらも、捕手として再び勝負する意欲を明らかにしました。
「まだまだコンバートするという話は早すぎる。そこを僕はくつがえしたい」
これは森の現在地を考えるうえで重要な発言です。本人は指名打者や別のポジションに専念するのではなく、本職である捕手として再びチームに貢献することを望んでいます。
捕手復帰を実現するための3つの条件今後、森が正捕手争いに加わるためには、次の3点が重要になります。
1. 左手首の痛みがなくなること。
打撃だけでなく、捕球時にも不安がない状態まで戻す必要があります。痛みが残ったままでは捕手としての継続的な出場は難しくなります。
2. フルスイングと実戦打撃を取り戻すこと。
森の魅力は長打力です。ティー打撃から通常の打撃練習、実戦形式へと段階を上げ、持ち味を発揮できる状態に戻すことが大切です。
3. 捕球と送球を含めた守備動作を確認すること。
捕手は打撃が戻ればすぐに復帰できるポジションではありません。投手との連係や捕球動作など、守備面での準備も必要です。
若月との競争は、単純な打率や本塁打数だけで決まるものではありません。投手陣からの信頼、守備の安定感、出場を継続できるコンディションも評価の対象になります。
森が本来の捕手として復帰する可能性は残されていますが、正捕手の座を取り戻せるかどうかは、2027年に向けた調整と実戦でのパフォーマンスが鍵を握ります。
【2026年成績を検証】森友哉の打率・本塁打・打点はどうだった?
怪我による離脱が続いた2026年ですが、森は66試合に出場し、打率.243、7本塁打、24打点を記録しました。
パ・リーグ公式選手データやシーズン成績を掲載するプロ野球データベースでも、同じ数字が確認できます。
2026年の打撃成績2026年の主な打撃成績は次のとおりです。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 66試合 |
| 打席 | 252打席 |
| 打数 | 226打数 |
| 安打 | 55安打 |
| 打率 | .243 |
| 本塁打 | 7本 |
| 打点 | 24打点 |
| 出塁率 | .321 |
| OPS | .698 |
前年の2025年は50試合、打率.205、1本塁打、14打点でした。2026年は出場試合数が16試合増え、打率、本塁打、打点のいずれも前年を上回っています。
数字だけを見れば、2025年からの巻き返しは一定程度見られました。しかし、66試合という出場数ではシーズンを通じて本来の力を発揮したとは言い切れません。
森友哉の本来の打撃力を考える森は2019年に打率.329を記録して首位打者となり、同年のパ・リーグMVPにも選ばれました。オリックス移籍後も2023年には打率.294、18本塁打、64打点を記録しています。
2024年も117試合に出場し、打率.281、9本塁打、46打点をマークしました。こうした実績を考えると、2026年の.243という数字だけで森の打撃力を評価するのは早計です。
一方で、2025年に続いて出場試合数が限られたことは無視できません。森自身も10月の取材で、納得できるシーズンを送れていないという危機感を示しています。
2027年に向けては、単に打率や本塁打を伸ばすだけでなく、故障なくシーズンを戦い抜けるコンディションを整えられるかが重要です。
【プロの結論】森友哉の完全復活を判断する3つのポイント
森友哉の2026年の怪我を振り返ると、最大の問題は左手首痛そのものだけでなく、痛みを抱えた状態でプレーを続けた結果、打撃と捕手守備の両方に影響が及んだことです。
6月に一度復帰したものの、8月に再び離脱し、最終的に手術を選択しました。この経過から見えてくるのは、森に必要なのが短期間の復帰ではなく、長期的に安定してプレーできる身体の状態を取り戻すことだという点です。
ポイント1:11月の目標達成と実戦復帰を区別する11月のフルスイング再開は、本人が掲げたリハビリ上の目標です。これが達成されても、すぐに一軍復帰が決まるわけではありません。
打撃練習での強度、痛みの有無、翌日以降の回復状態などを段階的に確認する必要があります。実戦復帰の日程は、別途発表される情報を基準に判断すべきです。
ポイント2:打者としての復活と捕手としての復活を分けて見る森の場合、打撃が戻ることと捕手として復帰することは同じではありません。DHとして出場できる状態になっても、捕球や送球に不安があれば、以前と同じ役割を担うことは難しくなります。
本人が捕手へのこだわりを明確にしている以上、来季の評価では打撃成績だけでなく、マスクをかぶる機会がどの程度増えるかにも注目したいところです。
ポイント3:若月との競争はチーム全体の戦力向上につながる若月が正捕手として定着しつつある状況は、森にとって厳しい現実です。しかし、捕手として実績のある2人が競争することは、オリックスの選手層を厚くすることにもつながります。
森が健康な状態で復帰し、若月と競い合えるようになれば、捕手起用や打線の組み立てにも選択肢が生まれます。
重要なのは、復帰を急ぐことではなく、森が自分の強みを発揮できる状態でグラウンドに戻ることです。11月のスイング再開、捕手守備の再開、実戦復帰という各段階を分けて追うことが、今後の情報を正しく理解するポイントになります。
【森友哉の怪我】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:森友哉は2026年にどこを怪我した?
A1:左手首を痛めました。2026年5月下旬に症状が出始め、打撃のフルスイングや捕手としての捕球動作にも影響が及びました。8月26日に左手関節鏡下滑膜切除術を受けています。
Q2:森友哉の復帰時期はいつ?
A2:2026年10月の報道では、11月中にフルスイングを再開できる状態まで戻すことを目標としていました。ただし、これは一軍公式戦への復帰日ではありません。具体的な実戦復帰時期や2027年の開幕時点での出場可否は、今後の回復状況と球団の発表によって判断されます。
Q3:森友哉は捕手に復帰する?若月健矢に代わって正捕手になれる?
A3:森本人は捕手へのこだわりを持ち、再び正捕手を目指す意欲を示しています。一方、2026年は若月健矢が正捕手としてチームを支えました。森が捕手に復帰できるかは左手首の回復と守備練習の進展次第であり、正捕手争いの行方も2027年の注目点です。
森友哉の2026年の怪我は、5月下旬に始まった左手首痛が長期化し、2度の出場選手登録抹消を経て、8月26日の左手関節鏡下滑膜切除術につながったものです。
6月に一度は一軍復帰を果たしたものの、捕手としての出場は5月29日を最後に途絶えました。8月の再離脱後は手術を選択し、舞洲の球団施設でリハビリを継続しています。
10月にはキャッチボールとティー打撃を再開し、11月中のフルスイング再開を目標に掲げました。本人は捕手へのこだわりも明言しており、若月健矢との正捕手争いに再び挑む意欲を見せています。
2026年の成績は66試合、打率.243、7本塁打、24打点。過去の首位打者やMVP獲得時の実績を考えれば、森に期待される水準は決して低くありません。
今後の注目点は、左手首の痛みが解消されるか、フルスイングを取り戻せるか、そして捕手として実戦復帰できるかの3点です。
森友哉にとって2026年は、苦しい故障と向き合うシーズンとなりました。しかし、本人は再び捕手として勝負する意思を明確にしています。2027年、オリックスの背番号4が本来の打撃と守備を取り戻し、再びチームの中心として活躍できるか。その復活への過程に注目が集まります。