投手陣に課題が残った一方、野手では開幕スタメン争いにつながる好成績が複数生まれた。
2026年オープン戦の巨人チーム打率は.260。本塁打は8本、盗塁は15個だった。長打だけに頼らず、出塁や走塁も絡めて得点機会をつくる選手が目立った。
注目野手のオープン戦成績- 泉口友汰:打率.400、12安打、5打点、OPS.991
- 岸田行倫:打率.471、8安打、3打点、OPS1.029
- 佐々木俊輔:打率.333、10安打、8得点、5打点
- ボビー・ダルベック:打率.282、11安打、2本塁打、7打点
- 浦田俊輔:打率.317、13安打、4盗塁
泉口は30打数12安打、打率.400を記録した。二塁打3本、三塁打1本も放ち、出塁率.424、長打率.567とバランスの取れた数字を残した。
単打を積み重ねるだけではなく、長打も打てる点が魅力だ。打線の中軸につなぐ役割を担ううえで、攻撃の選択肢を増やせる存在となった。
岸田行倫も打率4割7分超え岸田は7試合、17打数8安打で打率.471。出塁率.500、OPS1.029という好成績だった。
試合数や打席数は限られるものの、打撃面で強いアピールを残した。捕手としての守備や投手との連携に加え、打撃でも貢献できる可能性を示した。
ダルベックと佐々木が長打でアピール新外国人のダルベックは15試合に出場し、打率.282、2本塁打、7打点。OPSは.853だった。
3月15日の日本ハム戦ではオープン戦初本塁打を記録し、18日のヤクルト戦でも本塁打を放った。長打力という点では、開幕後の打線に厚みを加える材料になった。
佐々木俊輔も打率.333、1本塁打、5打点と好調。特に3月18日のヤクルト戦では本塁打を放ち、15得点の猛攻につながる活躍を見せた。
若手の平山功太にも注目3月15日の日本ハム戦で本塁打を放った平山功太は、17日のヤクルト戦でも本塁打を記録。2試合連続のアーチで存在感を示した。
育成選手から1軍の実戦で結果を出したことは、チーム内の競争という意味でも明るい材料だった。オープン戦では実績ある主力だけでなく、若手がどこまでアピールできるかも大きな見どころとなった。
【対戦カード別に検証】巨人対阪神・ソフトバンクと東京ドームの戦績
2026年の巨人オープン戦を振り返る際には、全体の勝敗だけでなく、対戦相手ごとの内容も確認しておきたい。
巨人対阪神オープン戦は3対2で勝利3月8日の甲子園で行われた阪神戦は、巨人が3対2で勝利した。
先発は田中将大。4回までに1点を失ったものの、打線が5回に2点を奪って逆転。8回にも追加点を挙げた。
投手リレーでは赤星優志が勝利投手となり、宮原駿介、田和廉、船迫大雅へとつないだ。最後は船迫がセーブを記録して逃げ切った。
阪神という同一リーグのライバル相手に、先発から救援まで複数の投手を試しながら勝ち切ったことは収穫だった。
巨人対ソフトバンクオープン戦は1勝1敗1分ソフトバンクとの3連戦は、結果だけを見ると1勝1敗1分だった。
- 3月10日:2対2で引き分け
- 3月11日:2対15で敗戦
- 3月12日:1対0で勝利
特に3月11日の大敗は投手陣にとって厳しい内容だった。
しかし、翌日の試合では山城京平が5回3安打無失点と好投。ダルベックの適時打による1点を守り、接戦を制した。
同じ相手に対して、15失点の大敗から翌日に完封勝利を収めたことは、投手陣の立て直しという観点で興味深い。山城にとっても、強力なソフトバンク打線を相手に実力を示す機会となった。
東京ドームでのオープン戦は5勝2敗3月14日から22日まで、巨人は東京ドームで7試合を戦った。
この期間の成績は5勝2敗。日本ハム、ヤクルト、楽天との対戦を通じて、開幕直前の戦力確認を進めた。
特に印象的だったのは、次の3試合だ。
- 3月15日・日本ハム戦:8対1
- 3月18日・ヤクルト戦:8対0
- 3月21日・楽天戦:3対0
18日のヤクルト戦は15安打の猛攻に加え、投手陣も相手を2安打に封じた。21日の楽天戦ではハワードが5回3安打無失点と好投し、キャベッジと坂本勇人が本塁打を放った。
東京ドームでの戦いは、打線の得点力と投手陣の完封能力を確認するうえで、収穫の多い期間だった。
【プロの結論】2026年巨人オープン戦の本当の収穫と開幕前の課題
2026年の巨人はオープン戦の勝率1位という結果を残した。しかし、チームの完成度を判断するには、順位だけでなく、投打それぞれの数字を組み合わせて見る必要がある。
収穫1:若手投手が先発候補として台頭竹丸和幸の12イニング16奪三振、防御率0.75という成績は、先発投手としての可能性を示した。
山城京平も7回2/3を無失点で終え、田中将大も安定した投球を披露した。
経験豊富な投手と若手がそれぞれ結果を残したことは、長いシーズンを戦ううえでプラス材料になる。
収穫2:打線に複数の得点パターンが生まれた泉口の打率.400、岸田の.471、佐々木の.333という数字からは、打順を組み替える際の選択肢が増えたことが分かる。
加えて、ダルベックの長打力や平山の連続本塁打も見逃せない。
特定の主力だけに得点を依存せず、複数の選手が結果を残した点は評価できる。
課題1:大量失点を防ぐ投手運用最大の課題は、失点の波を抑えることだ。
16試合で50失点という数字は、勝率.667という好成績の陰に隠れやすい。ソフトバンク戦の15失点や、オリックス戦の8失点など、大量失点した試合が複数あった。
先発投手が早い段階で降板した場合に、救援陣がどのように試合を立て直すか。継投の順番や役割分担も、シーズンを通じた要点になる。
課題2:山﨑伊織の離脱を踏まえた先発陣の整備山﨑伊織の右肩コンディション不良は、開幕前の先発構想に影響した。
竹丸の開幕投手指名は新しい戦力への期待を示す一方、シーズンを通じて先発陣をどう運用するかという課題も浮き彫りにした。
試合結果を見る際の判断基準2026年の巨人オープン戦を評価するなら、次の3点を分けて考えたい。
- 勝敗を重視する人: 10勝5敗1分、同率1位という結果を評価する。
- 投手陣を重視する人: 個々の防御率だけでなく、登板イニング数や大量失点の頻度を見る。
- 開幕スタメンを重視する人: 打率だけで判断せず、打席数、長打、出塁率、走塁も比較する。
オープン戦の順位はシーズンの優勝を保証するものではない。勝率と内容を切り分けて評価することが、チームの実力を正しく理解する近道だ。
【巨人オープン戦速報】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:巨人の2026年オープン戦の最終成績は?
A1:16試合で10勝5敗1分、勝率.667。北海道日本ハムと並んでNPBオープン戦の勝率1位となった。
Q2:巨人の2026年オープン戦で最も得点が多かった試合は?
A2:3月15日の日本ハム戦と3月18日のヤクルト戦で、それぞれ8得点を記録した。日本ハム戦は8対1、ヤクルト戦は8対0で勝利している。
Q3:2026年の巨人オープン戦で注目された先発投手は?
A3:竹丸和幸、田中将大、山城京平、山﨑伊織、ハワードら。特に竹丸は12イニングで16奪三振、防御率0.75を記録し、開幕投手にも指名された。
Q4:巨人の東京ドームでのオープン戦成績は?
A4:3月14日から22日までの7試合で5勝2敗。日本ハム、ヤクルト、楽天との対戦で、打線と投手陣の両面に収穫があった。
Q5:巨人と日本ハムはなぜ同率1位なの?
A5:オープン戦は勝率で順位を決めるため。巨人は10勝5敗1分、日本ハムは8勝4敗3分で、どちらも勝率.667となったためだ。
2026年の読売ジャイアンツは、オープン戦全16試合を10勝5敗1分、勝率.667で終えた。日本ハムと並ぶ勝率1位という結果は、開幕前の戦力確認において明るい材料となった。
打撃では泉口友汰、岸田行倫、佐々木俊輔、ダルベックらが結果を残し、若手の平山功太も本塁打でアピール。投手陣では田中将大、竹丸和幸、山城京平らが好投し、先発候補の層に新しい可能性を示した。
その一方、総得点45に対して総失点50という数字は、今後のチーム運用を考えるうえで無視できない。山﨑伊織の離脱も含め、先発陣の整備と救援投手の安定感が重要なテーマとなった。
勝率1位という結果と、得失点差マイナス5という現実。この両面を理解することが、2026年の巨人を評価するうえで最も大切なポイントだ。
オープン戦で見えた収穫をシーズンの戦いにつなげられるか。阿部慎之助監督の選手起用と、若手・新戦力がどこまで存在感を発揮するかが、引き続き注目される。