川須騎手の名前を語るうえで欠かせないのが、2012年の重賞戦線での活躍です。小倉大賞典、福島記念、愛知杯という3つのGIIIを同じ年に制覇しました。
特に注目したいのは、異なるタイプの競走馬で結果を残したことです。エーシンジーラインとの先行策、ダイワファルコンとの位置取りを生かした競馬など、重賞タイトルを獲得したレースにはそれぞれ異なる見どころがあります。
2012年の小倉大賞典:エーシンジーラインとの逃げ切り2012年2月4日の第46回小倉大賞典(GIII)は、川須騎手にとって初めての重賞制覇となった記念すべきレースです。
騎乗馬は7歳馬のエーシンジーライン。16頭立ての5番人気で、56キロを背負って出走しました。レースではスタートから先頭に立ち、そのまま最後まで主導権を譲らず、1分46秒3で優勝しています。
2着のスマートギアとはクビ差。人気上位馬が追い込む展開のなか、最後まで逃げ切った内容は印象的でした。若手騎手だった川須騎手が、重賞の舞台で大胆な先行策を成功させた一戦です。
2012年の福島記念:ダイワファルコンとの勝利同年11月18日の第48回福島記念(GIII)では、ダイワファルコンに騎乗しました。
こちらは1番人気の支持を受けた一戦です。芝2000メートルの稍重馬場で、川須騎手は好位につけ、3コーナーから4コーナーにかけて徐々に進出。直線で先頭に立ち、1分59秒5で勝利しました。
2着アドマイヤタイシに2馬身差をつける内容で、エーシンジーラインで見せた逃げ切りとは異なるレース運びでした。川須騎手の重賞初年度を代表する勝利の一つです。
実は2012年の重賞勝利は2勝ではなく3勝ここで押さえておきたいのが、2012年の実績にはもう一つのタイトルがあることです。
12月15日の愛知杯(GIII)では、エーシンメンフィスに騎乗。7番人気という評価でしたが、51キロの軽ハンデを生かして先頭を走り続け、芝2000メートルを2分3秒6で逃げ切りました。
つまり、2012年の川須騎手は小倉大賞典、福島記念、愛知杯の3重賞を制覇しています。2つのレースだけでキャリアを語ると、この年の実績を十分に評価できません。
JRA重賞7勝の一覧2026年11月初旬までのJRA重賞勝利は、次の7レースです。
2012年2月4日:小倉大賞典(GIII)
エーシンジーライン
川須騎手の重賞初勝利
2012年11月18日:福島記念(GIII)
ダイワファルコン
2012年12月15日:愛知杯(GIII)
エーシンメンフィス
2013年11月17日:福島記念(GIII)
ダイワファルコン
同馬との2度目の福島記念制覇
2015年4月26日:読売マイラーズカップ(GII)
レッドアリオン
2015年8月16日:関屋記念(GIII)
レッドアリオン
2022年8月21日:北九州記念(GIII)
ボンボヤージ
16番人気での大金星
出典:東スポ競馬の重賞勝利履歴、JRAの各年の競走成績。
2022年の北九州記念も見逃せません。ボンボヤージは16番人気という低評価でしたが、川須騎手とのコンビで優勝。単勝オッズ164.3倍の波乱を演出しました。人気薄の馬を重賞勝利へ導いた実績として、2012年の勝利とは違った意味で記憶に残る一戦です。
なお、重賞勝利数には集計範囲の違いがあります。JRAの中央競馬の重賞は7勝ですが、地方競馬の交流重賞での勝利も含めると、15勝と紹介する競馬データもあります。地方交流競走のJpnI・JpnIIIなどを含むかどうかで数字が変わるため、比較するときは区分をそろえる必要があります。
【2026年最新成績】101騎乗で2勝、勝率2.0%の現在地
2026年11月初旬の川須騎手は、JRAで101回騎乗し、2勝、2着5回、3着5回という成績です。
通算418勝を積み上げた騎手ですが、年間成績だけを見ると、現在は重賞を次々と勝つトップ層とは異なる位置にいます。一方で、騎乗機会を維持しながら現役を続けており、2026年にも勝利を記録しています。
2026年の騎乗成績
騎乗数101回
勝利数2勝
勝率2.0%
連対率6.9%
成績の内訳は次のとおりです。
- 1着:2回
- 2着:5回
- 3着:5回
- 4着以下:89回
- 騎乗数:101回
- 勝率:2.0%
- 連対率:6.9%
- 複勝率:11.9%
この数字は東スポ競馬の2026年成績と競馬ラボの騎乗履歴で確認できるものです。特に、1着だけでなく2着・3着の回数も合わせて見ることで、騎乗馬がどの程度上位争いに加わっているかを把握できます。
2026年の勝利馬はビサーロとエンヤラヴフェイス
ビサーロ
2026年5月10日・京都競馬場
3歳未勝利のダート1200メートルで勝利。川須騎手にとって2026年の勝利の一つです。
エンヤラヴフェイス
2026年8月15日・新潟競馬場
上越ステークス(3勝クラス)のダート1200メートルで優勝。7番人気の評価を覆しました。
いずれも2026年のJRA勝利履歴に記録されています。特にエンヤラヴフェイスとの勝利は、条件クラスの上位競走で結果を残した点に注目できます。
年間成績だけでは、川須騎手が積み重ねてきた実績の全体像は見えてきません。2026年11月初旬の集計では、JRA通算7,356騎乗、418勝です。
JRA通算勝利数418勝
2着
416回
3着
457回
4着以下
6,065回
通算騎乗数
7,356回
勝率
5.7%
連対率
11.3%
複勝率
17.6%
出典:東スポ競馬・川須栄彦騎手の通算成績。集計時点によって数値は更新されます。
勝率5.7%は、単純計算で約17.5回の騎乗につき1勝という水準です。連対率11.3%は1着と2着を合わせた割合で、複勝率17.6%は3着以内に入った割合を示します。
重賞7勝という実績と、通算7,356騎乗という経験値を合わせて考えると、川須騎手は一時期の活躍だけで終わった騎手ではありません。長期間にわたって中央競馬のレースに乗り続けてきたこと自体も、キャリアを評価するうえで大切な要素です。
【近年の成績を比較】騎乗数減少と勝率から見える変化
川須騎手の近年の成績を追うと、年間騎乗数と勝利数の規模が、2011年の躍進期とは変わっていることが分かります。
2023年から2025年までの年間騎乗数は200回台。勝利数は毎年4~5勝で推移しています。2026年は11月初旬時点で101騎乗、2勝です。
2023年は287騎乗で5勝、2024年は242騎乗で4勝、2025年は229騎乗で4勝でした。2026年は集計期間がまだ年末まで到達していないため、前年の年間騎乗数と単純に比較することはできません。
勝率だけでは評価できない理由騎手の成績は、本人の技術だけで決まるわけではありません。騎乗依頼を受ける馬の能力、調教師や馬主との関係、レース条件、競走馬の状態など、複数の要素が結果に影響します。
特に年間100回程度の騎乗数では、数回の勝利によって勝率が大きく変わります。2026年の2勝という数字だけで騎手としての能力を断定するのは適切ではありません。
一方、重賞出走数も重要な判断材料です。東スポ競馬の集計では、2026年のJRA重賞出走は0回。2025年も3回、2024年も3回でした。重賞の舞台に立つ機会が限られていることは、現在の騎乗状況を考えるうえで見逃せないポイントです。
川須騎手の現在の評価で見るべき3つのポイント
騎乗依頼の継続性
年間の騎乗数だけでなく、毎週どの程度のレースに乗っているかを見ることで、現在の活動状況が分かります。
騎乗馬の条件と人気
人気馬での勝利と、人気薄の馬での好走は意味合いが異なります。エンヤラヴフェイスやボンボヤージの実績は、馬の人気と着順を合わせて見る価値があります。
重賞への復帰・継続参戦
JRA重賞への騎乗が増えるかどうかは、今後のキャリアを判断するうえで注目したい指標です。
【現在の騎乗予定】近走成績と今後の注目ポイント
2026年11月初旬の直近騎乗では、川須騎手は京都競馬場を中心に騎乗しています。
競馬ラボの騎乗履歴によると、10月31日には2歳新馬戦のクリコリンダで8着、2歳未勝利戦のメメヤンチャヒメで6着。翌11月1日の2歳未勝利戦ではジェルメーヌに騎乗し、10着でした。
直近の騎乗結果| 日付 | 競走馬 | レース | 着順 |
|---|---|---|---|
| 10月31日 | クリコリンダ | 2歳新馬 | 8着 |
| 10月31日 | メメヤンチャヒメ | 2歳未勝利 | 6着 |
| 11月1日 | ジェルメーヌ | 2歳未勝利 | 10着 |
2026年11月初旬に確認できた直近のJRA騎乗履歴。
川須栄彦の次走・騎乗予定は?騎乗予定は、レースごとの出馬表が確定する段階で更新されます。2026年11月4日時点では、次週以降の確定騎乗馬を特定できる公開情報は確認できませんでした。
そのため、特定の競走馬やレースへの騎乗を予定として扱うことはできません。今後の出走情報を確認する際は、JRAの公式出馬表や競馬情報各社の騎手別出走一覧で、開催日・競馬場・レース番号とともに確認するのが確実です。
川須騎手は2026年11月初旬にも実際にレースへ騎乗しており、現役を続けています。次の勝利だけでなく、騎乗数がどのように推移するか、重賞への騎乗機会が戻ってくるかにも注目したいところです。
【川須栄彦に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:川須栄彦騎手は2026年現在何歳ですか?
A1:1991年11月9日生まれで、2026年11月4日時点では34歳です。2026年11月9日に35歳になります。
Q2:川須栄彦騎手の重賞勝利数はいくつですか?
A2:JRAの中央競馬の重賞は通算7勝です。2012年の小倉大賞典、福島記念、愛知杯をはじめ、2015年のマイラーズカップ・関屋記念、2022年の北九州記念などを制しています。地方交流重賞を含む集計では15勝とするデータもあります。
Q3:川須栄彦騎手は現在も現役ですか?
A3:はい。2026年11月初旬にもJRAのレースに騎乗しています。栗東所属のフリー騎手として活動を続けています。
Q4:川須栄彦騎手の2026年の勝率・連対率は?
A4:11月初旬時点の集計では、101騎乗で2勝、2着5回、3着5回。勝率2.0%、連対率6.9%、複勝率11.9%です。
Q5:川須栄彦騎手の代表的な騎乗馬は何ですか?
A5:エーシンジーライン、ダイワファルコン、エーシンメンフィス、レッドアリオン、ボンボヤージなどです。いずれもJRAの重賞勝利に関係する代表的な競走馬です。
Q6:川須栄彦騎手の所属はどこですか?
A6:栗東所属のフリー騎手です。特定の調教師の厩舎に所属する形ではなく、フリーとして騎乗しています。
川須栄彦騎手は、2010年のデビューから16年にわたってJRAで騎乗を続けてきた現役騎手です。2011年には年間91勝を記録して全国リーディング6位に入り、2012年には小倉大賞典、福島記念、愛知杯を制覇。2015年にはレッドアリオンとのコンビでマイラーズカップと関屋記念を勝ち、2022年には16番人気のボンボヤージで北九州記念を制しました。
2026年11月初旬時点のJRA通算成績は418勝、7,356騎乗。年間成績は101騎乗で2勝、勝率2.0%、連対率6.9%です。かつての年間91勝というピークと比較すると、現在は騎乗数・勝利数ともに落ち着いた状況にあります。
ただし、川須騎手の評価を現在の勝率だけで決めるのは早計です。重賞7勝という確かな実績に加え、2026年にも条件戦で勝利を挙げています。騎乗馬の質、依頼数、上位クラスへの参戦状況を合わせて追うことが、現在地を正しく理解するための判断基準になります。
今後は通算420勝への到達、年間勝利数の上積み、そして再び重賞の舞台で存在感を示せるかが注目点です。2012年の華々しい実績を持つ川須栄彦騎手が、これからどのような競走馬と新たな結果を残すのか、引き続き注視したいところです。