2026年11月現在、青山学院大学陸上競技部で活躍した黒田朝日選手は、大学卒業後の進路としてGMOインターネットグループ陸上部に加入し、実業団ランナーとして新たなキャリアを歩んでいます。2026年4月1日に正式入社し、9月26日には絆記録挑戦会の5000mで実業団デビューを果たしました。
黒田選手といえば、第102回箱根駅伝の5区で記録した驚異的な区間新記録や、2026年2月の別府大分毎日マラソンで獲得したMGC出場権が大きな話題になりました。加えて、2028年ロサンゼルス五輪を見据えたマラソン強化にも期待が集まっています。青学大の原晋監督との関係や、GMO加入後の指導体制も気になるところです。
この記事では、黒田朝日選手の2026年最新の進路、GMO加入の経緯、実業団デビューの結果、箱根駅伝での伝説的な走り、MGCとロサンゼルス五輪への展望まで詳しく解説します。
【2026年最新】青学・黒田朝日の進路はGMOインターネットグループ!

黒田朝日選手の大学卒業後の進路は、GMOインターネットグループです。
2025年7月29日、GMOインターネットグループ陸上部は、当時青山学院大学4年生だった黒田選手の所属内定を発表しました。
そして、予定どおり2026年4月1日に入社。大学駅伝で培った実績を武器に、社会人ランナーとして新たなスタートを切りました。
GMOへの加入はいつ決まった?進路が正式に公表されたのは、2025年7月29日です。
GMOインターネットグループの公式発表では、黒田選手を2026年4月1日付で迎える予定と説明されていました。
入社後、黒田選手は次のような目標を掲げています。
社業と競技の両立に取り組みながら、自身のスキルアップを図るとともに、チームの一員としてニューイヤー駅伝連覇に貢献できるよう努めてまいります。
これは2026年4月1日の加入発表に掲載された本人のコメントです。
単に競技を続けるだけでなく、社会人として仕事と陸上を両立しながら、チームの勝利にも貢献するという方向性が示されています。
なぜGMOインターネットグループなのか?GMOインターネットグループは、ニューイヤー駅伝を戦う実業団チームを持つ企業です。
2026年1月のニューイヤー駅伝ではチームが初優勝を達成しており、黒田選手はその勢いを引き継ぐ新戦力として加入しました。
黒田選手にとって、実業団への移行は大学駅伝で培った能力をさらに伸ばす機会です。
特に注目したいのは、箱根駅伝での活躍だけでなく、大学時代からフルマラソンにも挑戦していた点です。
GMOにはマラソンで実績を持つ吉田祐也選手も所属しています。駅伝とマラソンの両方に取り組めるチーム環境は、黒田選手の今後の競技人生を考えるうえで重要な要素です。
【箱根駅伝】黒田朝日は5区で1時間7分16秒!「シン・山の神」の誕生
黒田朝日選手の名前を全国に強く印象づけたのが、2026年1月2日に行われた第102回箱根駅伝です。
青山学院大学の4年生として出場した黒田選手は、山上りの5区を担当。従来の区間記録を大幅に更新する走りを見せました。
5区で記録した驚異の1時間7分16秒この大会で青学大は、4区終了時点で首位の中央大学から3分24秒遅れた5位でした。
往路優勝を狙うには厳しい状況でしたが、5区でタスキを受けた黒田選手が圧巻の走りを披露します。
次々と前を走る大学を追い抜き、ついには首位に浮上。最終的に5区を1時間7分16秒で走り切りました。
これは前年に青学大の若林宏樹選手が記録した1時間9分11秒を、実に1分55秒も更新する区間新記録です。
黒田選手の走りによって青学大は往路優勝を達成し、最終的には大会3連覇となる総合優勝を飾りました。
「僕がシン・山の神です」という言葉の意味レース後、黒田選手は自身の走りについて「僕がシン・山の神です」と力強く表現しました。
箱根駅伝の5区は、これまで今井正人さん、柏原竜二さん、神野大地さんらが歴史に残る活躍を見せてきた区間です。
黒田選手の異次元ともいえる走りは、こうした歴代の山の名選手を思い起こさせるものでした。
また、原晋監督は「シン」という言葉に、新しいという意味の「新」、本物という意味の「真」、成長を表す「伸」など、複数の思いを込めたと説明しています。
ただし、過去の山の神たちとは5区の距離が異なる時代もあります。2017年の大会から5区は23.4kmから20.8kmに短縮されているため、歴代記録を単純に比較することはできません。
それでも、従来の区間記録を1分55秒更新した黒田選手のパフォーマンスが歴史的なものだったことに変わりはありません。
【経歴・実績一覧】黒田朝日の大学時代から2026年までの歩み
黒田朝日選手のキャリアを理解するには、箱根駅伝だけでなく、ロードレースやマラソンでの成績も確認する必要があります。
大学時代からすでに実業団や日本代表を見据えられる実力を備えていたことが分かります。
黒田朝日の主な競技実績と進路の年表この年表から分かるのは、黒田選手が大学駅伝のスターというだけではなく、すでにマラソンでも実績を積み重ねていることです。
特に2025年の大阪マラソンで学生新記録を樹立したことは、大学卒業後の競技生活を考えるうえで大きな意味を持っています。
【別府大分毎日マラソン2026】黒田朝日がMGC出場権を獲得!
黒田朝日選手の進路を語るうえで、箱根駅伝と並んで重要なのが2026年2月1日の第74回別府大分毎日マラソンです。
この大会で黒田選手は、自身2度目のフルマラソンに挑戦しました。
結果は、2時間7分03秒で総合3位、日本人2位。
そして、この成績によって2028年ロサンゼルス五輪のマラソン代表選考会となるMGCへの出場権を獲得しました。
日本陸上競技連盟も、黒田選手がMGC出場権を獲得したことを公式に発表しています。
箱根駅伝から約1か月でマラソンに挑戦注目したいのは、箱根駅伝の5区で歴史的な走りを見せてから、わずか約1か月でフルマラソンに挑戦したことです。
箱根駅伝の山上りと42.195kmのマラソンでは、求められる能力が異なります。
5区では高低差のあるコースを攻略する登坂力やスピード、長距離を走り切る持久力が重要になります。
一方、マラソンでは長時間にわたって一定のペースを維持する能力や、終盤のスタミナ、レース展開に応じた判断力が大切です。
黒田選手自身も大会後、箱根駅伝の状態を10とすると、当時は5〜6割程度だったと説明しています。
また、最後の吉田祐也選手との競り合いについて、マラソン経験値とスタミナの差を感じたと振り返りました。
この経験は、今後の本格的なマラソン強化に向けた重要な材料になったはずです。
黒田朝日が語った今後の目標日本陸上競技連盟の公式インタビューでは、黒田選手は今後の方向性について次のように語っています。
今後は実業団で駅伝とマラソンを主体にやっていきたいと思います。
加えて、MGCの出場権を獲得したことを踏まえ、ロサンゼルス五輪への挑戦にも意欲を示しました。
この発言からは、実業団駅伝だけに競技の軸を置くのではなく、マラソン選手としても成長していこうとする意識が読み取れます。
MGCはいつ開催される?日本陸上競技連盟は、ロサンゼルス2028五輪のマラソン日本代表選考レースとなるMGCについて、開催日と開催地を正式に発表しています。
2027年10月3日
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)
- 開催地:愛知県・名古屋市
- 対象大会:ロサンゼルス2028五輪マラソン日本代表選考競技会
- 黒田朝日:出場権獲得済み
- 次の目標:MGCで上位を目指す
出典:日本陸上競技連盟・2026年2月9日発表
重要なのは、MGC出場権を獲得したことと、五輪代表に内定したことは別だという点です。
黒田選手はMGCに出場する資格を得ていますが、ロサンゼルス五輪への出場が確定したわけではありません。
今後は実業団での競技力向上に加え、マラソンのレース経験を積み重ねることが重要になります。
【原晋監督との関係】GMO加入後も青学を拠点に指導を受ける?
黒田朝日選手の進路について、もう一つ注目されているのが原晋監督との関係です。
大学卒業と同時にGMOインターネットグループへ加入したことで、青学大の指導から完全に離れるのか気になる人もいるでしょう。
実際には、大学卒業後も原監督との関係が続く形が報じられています。
青学大を拠点に原監督の指導を継続2026年2月28日の日刊スポーツの報道では、黒田選手はGMOインターネットグループに所属しながら、青学大を拠点として原監督の指導を引き続き受けると紹介されました。
これは、所属先と練習・指導環境を必ずしも同一にする必要がないという、実業団選手の新しい競技環境の一例です。
つまり、黒田選手は企業チームの一員として活動しながら、大学時代に築いた指導関係も競技力向上に生かしていく形です。
GMO陸上部における原晋監督の役割ここで押さえておきたいのが、GMOインターネットグループ陸上部の指導体制です。
同チームの公式スタッフ紹介では、次のような役職が掲載されています。
- 監督:伊藤公一氏
- サテライトコーチ:田幸寛史氏
- EKIDENダイレクター:原晋氏
原監督はGMO陸上部のEKIDENダイレクターという立場でも活動しています。
したがって、原監督がGMO陸上部の通常の監督を務めているという理解は正確ではありません。
黒田選手については、青学大を拠点とした原監督の指導継続という報道と、GMO側のチーム指導体制を分けて考える必要があります。
原晋監督が期待する黒田朝日の将来性原監督は黒田選手について、ロサンゼルス五輪を見据えた育成構想を明かしています。
2026年1月の箱根駅伝優勝報告会では、将来的に2時間3分台を狙える選手に育てたいという期待を示しました。
また、MGCを待つだけではなく、マラソンの日本最高記録を狙う可能性についても言及しています。
これは黒田選手がすでに日本記録を狙える水準に到達しているという意味ではありません。あくまで、原監督が描く将来の育成目標です。
【2026年9月実業団デビュー】絆記録会5000mで13分33秒98を記録!
GMOインターネットグループに加入した黒田選手が、実際に社会人選手として初めて公式レースに出場したのは2026年9月26日です。
舞台となったのは、東京都町田市立陸上競技場で開催された第20回絆記録挑戦会でした。
5000mで13分33秒98!実業団初戦をトップで飾る黒田選手は男子5000mに出場し、13分33秒98で全体トップという結果を残しました。
このレースはGMO加入後の公式戦初出場であり、本人にとっても実業団デビュー戦となりました。
レース後には、自身のSNSなどでデビュー戦を振り返り、プレッシャーを感じながらも力を出し切れたという趣旨のコメントを発信しています。
大学卒業後、約半年を経て迎えた初戦で好結果を残したことは、今後の競技活動に向けて明るい材料です。
なぜ実業団デビューまで時間がかかった?2026年4月1日に入社した黒田選手ですが、初めての公式レースは9月下旬でした。
当初は6月の日本選手権が実業団デビュー戦として注目されていましたが、同大会は欠場。GMO陸上部の公式選手ページでも6月12日の5000mはDNSとして記録されています。
そのため、実際の初戦は9月26日の絆記録挑戦会となりました。
競技選手にとって、入社直後から無理にレースへ出場することよりも、コンディションを整えて適切なタイミングで復帰することは重要です。
今回の13分33秒98という結果は、実戦復帰後の状態を確認する意味でも注目されます。
次は東日本実業団駅伝とニューイヤー駅伝2026年10月27日の報道によると、黒田選手は11月15日開催予定の東日本実業団駅伝の登録メンバーに名を連ねています。
ただし、登録されたことと実際に出走することは別です。
この大会は、翌2027年1月1日に開催されるニューイヤー駅伝の予選を兼ねています。
GMOインターネットグループは前年のニューイヤー駅伝で初優勝しており、次回大会では連覇が目標になります。
黒田選手にとっては、トラックでの実業団デビューから、今度は企業チームの駅伝でどのような走りを見せるかが次の注目ポイントです。
【プロの結論】黒田朝日の今後は駅伝とマラソンの二刀流が鍵
黒田朝日選手の今後を考えるうえで重要なのは、大学時代の駅伝実績だけで将来性を判断しないことです。
黒田選手には、大きく分けて3つの強みがあります。
1つ目は、駅伝での勝負強さです。
箱根駅伝では2区の区間賞を獲得し、2026年には5区で驚異的な区間新記録を樹立しました。順位を大きく押し上げる走力と、チームの勝利に貢献する能力は大きな武器です。
2つ目は、マラソンへの適応力です。
2025年の大阪マラソンでは学生新記録となる2時間06分05秒を記録。2026年の別府大分毎日マラソンでも2時間07分03秒で走り、MGC出場権を獲得しました。
学生時代から42.195kmに挑戦している点は、実業団移行後の大きなアドバンテージです。
3つ目は、指導環境と所属チームの充実です。
GMOインターネットグループへの加入によって実業団駅伝に挑戦できる一方、原晋監督との指導関係も継続する形が報じられています。
この環境を生かし、駅伝とマラソンの双方で経験を積むことが、今後の成長につながります。
今後注目したい3つの判断ポイント| 注目ポイント | 確認したい内容 |
|---|---|
| 実業団駅伝 | ニューイヤー駅伝でチームの主力として活躍できるか |
| マラソン | 2時間07分03秒からさらに記録を伸ばせるか |
| MGC | 2027年の選考レースで五輪代表争いに加われるか |
特にマラソンでは、フルマラソンの経験値を増やし、終盤まで安定して走れる能力を磨けるかが重要です。
箱根駅伝の5区で見せた爆発的な走力を、42.195kmの長距離でも発揮できれば、さらに大きな可能性が広がります。
【よくある質問】青学・黒田朝日の進路に関するFAQ
Q1:黒田朝日の大学卒業後の進路はどこですか?
A1:2026年4月1日からGMOインターネットグループに所属しています。実業団ランナーとして駅伝とマラソンを中心に活動しています。
Q2:黒田朝日のGMO実業団デビューはいつですか?
A2:2026年9月26日の第20回絆記録挑戦会です。男子5000mで13分33秒98を記録し、全体トップでゴールしました。
Q3:黒田朝日はMGCの出場権を獲得していますか?
A3:はい。2026年2月1日の別府大分毎日マラソンで2時間07分03秒、日本人2位となり、2027年のMGC出場権を獲得しています。
Q4:黒田朝日は原晋監督の指導を受け続けていますか?
A4:2026年2月の報道では、GMO所属後も青学大を拠点に原晋監督の指導を受ける予定とされています。GMO陸上部では原監督はEKIDENダイレクターを務めています。
Q5:黒田朝日は2028年ロサンゼルス五輪に出場できますか?
A5:現時点では日本代表に決まっていません。ただし、2027年10月3日に開催されるMGCの出場権を獲得しており、五輪代表入りを目指せる立場にあります。
Q6:黒田朝日は箱根駅伝でどんな記録を残しましたか?
A6:2026年1月の第102回箱根駅伝で5区を1時間7分16秒で走り、区間新記録を樹立しました。従来の記録を1分55秒更新し、「シン・山の神」と呼ばれました。
青山学院大学の黒田朝日選手は、2026年4月1日にGMOインターネットグループへ加入し、実業団ランナーとして新たな一歩を踏み出しました。
2026年の主な出来事を振り返ると、箱根駅伝5区の区間新記録、別府大分毎日マラソンでのMGC出場権獲得、そして9月の絆記録挑戦会での実業団デビューと、重要な転換点が続いています。
今後の大きな目標は、2027年10月3日のMGC、そして2028年のロサンゼルス五輪です。
青学大で培った走力、原晋監督との指導関係、GMOインターネットグループの実業団環境。これらをどのように競技力へ結びつけるかが、今後の成長を左右します。
箱根駅伝で「シン・山の神」と呼ばれた黒田朝日選手が、今度は世界を舞台にしたマラソンでどのような結果を残すのか。
大学駅伝のスターから、日本を代表するマラソンランナーへ。その挑戦は、まだ始まったばかりです。